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ルーシュ・of・ゲヘイロ  作者: 櫻花 夜
1/1

戦士になった!

『ゴトン!』俺の剣が机から落ちた 物音に起こされるとは、憂鬱だなぁ...


『いつまで寝てるんだクソ戦士』


クソ戦士ことオリオン 17歳男 174cm 68kg 戦士ランクDD 武器種 剣


『クソはいくらなんでもねーだろ!お前こそ...お前こそ...なぁ...』

『何だ?言い返せないのかぁ?』

『ちっ』


なーんでこんなやつとパートナーにならなきゃなんねーんだよまったく!

俺のパートナーの「イアノ」は女で歳下の癖に口が悪い、やたらと動き回る、そして俺なんかよりもずっと強い。


イアノ 15歳女 158cm 46kg 戦士ランクC 武器種 双刀


やっと俺が戦士ランクDDになって戦士デビューしたのに城で組まされたパートナーは戦士ランクがCもあった Cもあればそこらの中ボスくらいは1人で倒せる その割に俺は雑魚しか倒せない もう毎日が憂鬱だぁ...


『オリオンくーん!イアノちゃーん!今日は大事な日でしょー!』

階段の下から聞こえてきたのはいつも面倒を見てくれる夜月さんの声だ。


夜月(よづき)27歳女 164cm 53kg 戦士ランクC 武器種 ナギナタ


夜月さんは俺らが住む兵国(へいこく)の戦士と違い遠いモノノフの国から来た戦士だ

今も一応イアノと同じ戦士ランクCの現役だが、今はほとんど若い戦士や戦いで傷ついた戦士達の面倒を見る役割をしている



『あー!そっか!夜月さんちょっと待ってて!』

『はーい。急いでねー』

『タッタッタッタッ』

ピタリ!

『な、なんだよイアノ』

『早くしろよクソオリオン』

『~ッ! あ、あのさぁ、もう名前にクソを付けるのはやめないか?な?』

『分かっよ』

お、意外と素直なやつなんだな

『じゃあ、うんこオリオン!早くしろよ?』

『うんこになっただけで意味はほとんど変わんねーじゃねーか!!!』

『ヒヒヒー』

『まったく...』


いつもの黒色の兵服に着替えて階段を降りた。

外はいつもどーりレンガで出来た建物がずらりとならんで石の道の先に見えるのは大きな大きな城 そう、いつもどうりの城下町だ


『みんな揃ったわね?よーし!今日はみんなが楽しみにしていたあの日よ!そう、正式に国の戦士になる日!』

『おお!すごいわくわくするぞ!』

『うんうん!みんなその気よ! じゃあ、一人づつ渡すわね。.....はい、オリオン君もね』

『あ、あありがとうございます!』

『なにキョドってんだうんこ』

『ついに名前がうんこだけになったか!』

『ほんとに2人共なかがいいんですね』

『へ?』

『あ、す、すみません!以前から夜月さんからお2人の事はちょこちょこ聞いていて、あ、私はナオルです。えっと、オリオンさんですよね?これからよろしくお願いします。』


ナオル 17歳女 160cm 47kg 戦士ランクD 武器種 アックス


『オリオンさんなんて!オリオンでいいよ!ハハ』

『呼び捨ては失礼なので、じゃあオリオン君と呼ばせていただきます』

『おう!』

『こいつの事は気軽にうんこって呼びな』

『おいイアノ!お前余計なこと言うな!

『うん...こ...ですか?!と、とてもそんな言葉言えません!』

『恥ずかしがらなくていいんだよぉー?お嬢ちゃん?』

『い、いえ!結構です!!』

『イアノ、もうやめろ』

『もう、わかったよー』


みんなが夜月さんから受け取った指輪を関心高そうに見てるなかオリオンはその指輪を色んな角度からじーっと見ていた


『あのー、夜月さん。受け取ったはいいものの、一体これは...?』

そう問いかけたのはナオルのペアであろう女の人だった

『あー、ごめん!説明忘れてた! コホン! これはね、みんなも見たことあるかもしれないけど、ルーシュ という彗星を埋め込んだ指輪なの。 この指輪を付けることにより正式な戦士として認められるようになるの。』

『ルーシュ?』

『そう、ルーシュ。これを付けてればイアノちゃんも正式な戦士っていうことよ』

『おおー!すっ、すごい!!』

『お前こーゆー物に対しては子供っぽさを見せるよな』

『うるさいうんこ』

『~ッ!!!』

そうこう言ってる途中、オリオン達6人は夜月さんに城の食堂に座らされていた


『ねね!みんなほぼ初対面だし、自己紹介でもしない?』

そう言ったのはさっきのナオルのペアであろう女の人だ

『じゃあ私からいきますね? 私はカイ。18歳です。戦士ランクはDで武器種はこの細剣。よろしくね』


赤髪でクールな人


『次!私ね!私はイアノ!歳は15。戦士ランクはCで武器種は双刀だよ!』

『Cなの?!すごいね。本当に私たちと同じ新人グループなの?』

『一応ね!まだ新人!』

『次は俺がいくな。俺はユヅラ、17歳だ。戦士ランクはD、武器種は光線銃だ』

『では次はペアの僕が。名前はミーク、16歳です。戦士ランクはユヅラ君と同じDで、武器種は大剣です! ガチャ 』

『君ー、女だよね?ミーク君』

『その通りだカイさん。だがこいつは自分を僕と呼んでいる。昔かららしいから気にしないでやってください』

『では、次は私が。私はナオル、17歳です。戦士ランクはDで武器種はアックスです』

『んじゃあ最後は俺が。名前はオリオン、17歳です。戦士ランクは...ディ、DD...です...。武器種は剣です』

この中で1番弱いオリオンは自己紹介をするのがすっごく恥ずかしかった、特に戦士ランクは。案の定オリオン以外の4人は苦笑いをし、イアノは吹き出した


バシッ! オリオンがイアノを軽く叩いた

『いってぇ!!痛いよぉ、うんこー』

半泣きだったがオリオンは気にせず目の前の魚や野菜、肉を頬張った。ほかのみんなも同様に

これから王に挨拶に行くんだ!って思うと期待で気持ちが高まり飯がめちゃくちゃ美味く感じた


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