熱いバトル
そんなとき魔王が俺に向かって炎を噴き出してきた。
黒い炎が渦をまいて俺にせまってくる。
やっべ魔法だこれ。熱そう。
さすがに炎に焼かれたら死ぬだろうなあ。
まあ現代社会に不安を抱えて生きていくのも疲れたし有無を言わさず殺されるのなら仕方ない。
南無三。
ところが炎は俺の体を素通りしていく。
回りを黒い炎が取り囲んでて超怖いんだけど何も感じない。
見ると俺の肌を薄い光が覆っている。
炎を無効化しているっぽい。
ちなみに村長はすごい速さで逃げた。
「なるほど、勇者には魔法が効かぬというのは本当のようじゃな」
あ、そうなんだ。俺やっぱり勇者なんだ。
24歳(今決まった設定)にして初めて知る自分のこと。
勇者じゃあ現代社会に適応できないのもしかたない。
俺がニートだったのはそのせいか。
「よくわからんがおぬしがニートなのは自業自得で勇者は関係ないと思うがのう」
魔王ニート知ってんのかよ。
しかもツッコミが厳しいし。
俺は図星をつかれて腹がたち、のこぎりを掴んで魔王に接近した。
速い!俺が!なんか身体能力超上がってる。
あっというまに魔王に近づいてしまった。
魔王もおどろいて目を見開いている。
ここからどうしよう。
のこぎりをを見るとスコップに変わっていた。
あ、ちょうどいいや(この間0.3秒)
ゴイン!




