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山火事

「魔族と盗賊を同じレベルにするな。こやつら燃やしてしまっていいんじゃな?」


 うん、いいよ。


「お腹すいたなあ」馬が言った。なんで喋るんだろう?



 ゴウッ!



 うひゃっ、すげえ炎だ。

 渦を巻いた黒い炎が直進し、進行途上の盗賊を屠っていく。

 炎に焼かれた盗賊はあとかたも残らない。

 そして炎が盗賊の群れを抜けると後ろにある森につっこみあっというまに燃え広がった。

 わー、山火事だあ。


「勇者さんまずいですよ。魔族の黒い炎に焼かれたあとは草木一本生えなくなるといいます。このままではこの辺一帯が不毛の地になってしまいます」


 俺は馬のいうことに頷いた。

 消さねば。

 なんにせよ山火事はまずい。

 盗賊たちはいつのまにかいなくなった。

 しかしどうやって消そう。

 俺は手元を見ると武器(もとゴルフクラブ)がじょうろに変わっていた。

 やっぱり便利。

 でもこれで消せるのか?

 とりあえずから水を出そうとじょうろろを差し出すと傾けていないのに先端から水か噴き出した。

 謎の圧力だ。

 じょうろの水は広範囲を覆い黒い炎をあっさりと消してゆく。

 だいたい一周したらすべての炎を消すことができた。

 ご都合主義万歳。この武器があれば冒険も楽勝だな。


「おぬしには防がれたがのう。これがわしの操る魔界の炎の力じゃ!」


 薄い体の胸を張って威張っている。

 いや、いまあっさり消したの見てなかったんですかね。


 むかついたので幼女の平たい胸をぐっと掴んだ。というかつまんだ。


「痛っ!」


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