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イケメン兄弟。  作者: ぷちはむ。
5/22

「はじめ」 第一印象

お互いの心の声を書いてみました。

~ はじめSide ~


焦ったー。

あの子に当たらなくてよかった。

ってか、あれをラケットで止めるとかあり得ねー。

俺だってあんな風に反応できるかどうか・・・。


天野優衣って名前は知ってる。

すごい女子プレイヤーがいるっていうのは聞いていた。

テニス留学から帰って来たばかりで、数え切れないほどのタイトルを持ってるって聞いたことがある。

じいちゃんがそんな話をしていたから、覚えている。

じいちゃんは才能を見極める天才だ。


そのじいちゃんが注目する選手なんだからすごい女の子なんだろうって思ってた。

そして、勝手に日焼けで肌ぼろぼろの筋肉もりもりのボーイッシュな感じなのかと思っていた。


俺のばかっ、ばかばかばか。

あのとき、テニス部の友達が女子テニス部見に行こうって誘ってくれたときに行っときゃよかったよ。

そうしたら顔くらいは知っていたのに。


なんだよ、天野優衣って絶世の美少女じゃんか。ったく、誰か教えとけよ。

しかも、ほそっ。あんな細い腰で・・・いやいや、腕であんな球を止めやがった。

いつ太陽に当たってるんだって思うほど色白できめ細やかな肌。

ぱっちり二重で切れ長の目、すーっと通った鼻筋、ちょっとおいしそうな・・いやいや、ぽてっとして小さい唇。


こんな美少女だって知ってたらもっと早く声かけてたのに・・・しかも出会い方、最悪じゃん。

かっこわりー。

打ち損じた球をかっこよくラケットで受け止められちまった。はぁ・・・。なさけねー。

俺ってなんか詰めが甘いよなぁ。




~ 優衣Side ~


はじめ君ってタイプかも。結構ドストライク・・・かな。

みんなイケメンだって騒いでいたけど、見た目っていうよりはあの慌てぶりがすごくかわいかった。

イケメンは苦手だったけど、そうでもないのかもと思っちゃった。

あんなに見つめられたら、途中から何言ってるのか自分でもよくわかんなくなっちゃったけど・・。

素敵な瞳だった。意志の強い瞳。


しかも、あの西切プロの球をあそこまで返球できるなんてすごいわ。

あの時、球にぶつかっとけばよかったかな・・・なんて本気で思っちゃう。

ほんとは歩いてなんかいなかった。

あの貪欲なまでのテニスへの情熱に見入っていた。

もちろんはじめ君だって分かっていた。

だって、西切プロがはじめって呼んでいたから。

最悪・・・なんか無敵少女みたいな返答しちゃった。


いつもママには「女の子はかわいらしくね。あなた男の子みたいよ。」って言われるけど、ちゃんと話を聞いておけばよかったかも・・・。


まあ、でもあんな返答しちゃったおかげで素のはじめ君が見られたんだし。

それに起きてしまったことは元に戻せないし、仕方ないかな。

立ち直りが早いのがわたしのいいところよ!


思わずジュニア選抜のこと口走っちゃったな・・・。

聞こえてなかったみたいだったからよかったけど、出会って話すより先に情報だけがどんどん入ってくるのよね。

超イケメンなのに、女の子には興味ないみたいだとか。

テニスに関しては常人離れしていて、情熱は半端ないとか。

ものすごく頭がいいとか。

面白い人だとか・・・。


自己紹介するよりも先に知ってるなんて思われたら、わたしも追っかけの女の子と同じに思われちゃう。

あれ、思われちゃだめ?なのかな・・・思われたく・・・ない・・よね・・。


はぁ~・・・なんか予想以上にわたし、はじめ君のこと意識しはじめちゃった。

イケメンは苦手だったはずなんだけどな・・・。変なの・・・。


わたしのイケメンが苦手な理由はとりつくろう人が多いから。

かっこばかり気にしちゃって、本心が見えないから。

中身のないイケメンにしか会ったことがないものだから・・・イケメン=だめんずって公式が失礼にも成り立ってしまっていた。これから改めなくちゃ。



やっと出会った2人ですが、これからどうやって発展させていこうかな・・・。これからもよろしくお願いします!

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