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右手に携帯を、左手に辞書を



 私は自分で言うのもなんだが、今をときめく人気携帯小説家だ。

 今までラブコメやSF、ミステリー等、ジャンルを問わず様々な作品を世に送り出し続けている。

 今も携帯片手にああでもない、こうでもない、と、溢れ出るパッションを形にしている所だ。

 しかし周りにはこの事は秘密なので、端から見ればスマホに向かってブツブツとぼやいている怪しいOLにしか見えないだろう。それは正直改善したい事ではあるのだが、私が作家である事は絶対にバラしたくないのだから、致し方無い。

 さて、今回は一体どんな物語を紡ごうか?

 偶にはファンタジーなんてどうだろう?

 例えば10月、神無月。神のいない間に神になり替わろうと奮闘する話とか。

 主人公は引きこもりがちなオタク少年。何もかも上手くいかない世の中に、飽き飽きしている。

 そんな時偶然知った「神々の不在」。これを利用する他ない、そう思った主人公は、行動を開始する-…。

 …うん、いい感じ!今度はこれで行こう!

 思い立ったら吉日、さらさらと携帯にプロットを纏めて、私は思わず頬を緩めた。



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