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野良猫シロの雨宿り

作者: 緑咲季 宏
掲載日:2025/12/22

俺の名前はシロ。真っ白の野良猫だ。

俺の物は俺の物あなたの物も俺の物。

今日も餌探しの探索に出かける。

すると、いきなり大雨が降ってきた。

雨宿りすっぞ、ここから近いのはハッちゃんの小屋だ。

俺は友達のハスキー犬ハッちゃんの小屋に向かった。

「ハッちゃん!入れてくれ!」

「あ、シロ。うん。入りなよ」

俺は大雨だったり大雪だったり大風だったりする時はハッちゃんの小屋に入れて貰う。

「ハッちゃんは小屋があっていいな!飼い主さんの家も大きいし!」

「シロと居ると楽しいからいつでも来ていいんだからね」

「おう!俺の物は俺の物!あなたの物も俺の物!」

しばらくすると雨が止んだので餌探しの探索に戻ることにした。

何か食いもんはないかな。

匂いをかぎながら餌を探す。が、再び大雨が降ってきた。

「またかよ!よく降りやがる」

今度はどこで雨宿りすっかな、あのでかい木の下だ。

木の下で雨宿りをする。すると。

「ニャー!ニャー!」

どこからか鳴き声が聞こえる、辺りを見渡して見ると草の中で子猫が鳴いている。

「うん?子猫?どうすっかな。仕方ねぇ助けてやっか」

俺は子猫の首の後ろを優しく咥え木の下に連れて来てあげた。子猫は寒いのか不安なのか震えているので顔をペロペロ舐めてあげた。

「お母ちゃんが居ないニャー!お母ちゃんが居ないニャー!」

「わかったわかった、雨止んだらお母ちゃん探してやっから安心しろ」

雨が止み。子猫のお母さんを一緒に探す。

だが、探しても探しても見つからない。

次の日もまた次の日も探すが見つからない。

その間俺は子猫の餌やトイレや寝る場所の世話をしてあげた。

今日の夜も子猫を守るように丸まって眠る。

育てるって大変だなぁ。俺を育ててた飼い主は俺を育てるのが大変だからきっと…。


次の日、俺と子猫はハッちゃんの小屋へ行った。

「ハッちゃん!ハッちゃんよ!」

「どうしたのシロ。あれ?シロの子供?」

「お願いがあるんだ!この子を引き取ってくれないか?俺は子猫の時に捨てられて野良猫の大変さがよく分かる。出来るなら野良猫にはならない方がいい。ハッちゃんの飼い主さんは裕福だろ?なら子猫を世話する余裕位あるだろ?」

「分かった。引き取ってあげる」

「おっ!さすがハッちゃんはいい奴だ!それじゃ頼むな!」

俺は子猫を優しく咥えハッちゃんのそばに置き帰ろうとした。

「シロ待って!」ハッちゃんが俺を呼び止めた。

「うん?なんだ?」

「シロも一緒に住もうよ」




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― 新着の感想 ―
 ジャ〇アンのような思考に情の熱さまでを持たせたもののそこは猫、住処を得て尚外の世界を求めるのかな?  シロは素っ気なくも、絵本のような優しさを感じるお話でした。
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