遂に見つけた Zoo〜!
まだ、カナタがスキルを獲得した事を本人は知らない事にして読んでね!
建設的な性格でお馴染みのアノトキノが、動物園完成するやいなやすぐに次の仕事へ行っちゃって悲しい。
そんな、青野彼方です。
俺は、おかしいと思う。
だって、異世界に来て2週間は経つのに、まだ異世界っぽい事を全然感じれて無いんだよ?
一体これはどう言う事なんだ!
チャンちゃんにスキルの事を聞いただけ。
俺、ちゃんとスキルの事聞いてから、毎日空飛ぶ練習してるのに、、、 何の成果も無い。
確認できないだけで、実はもう、スキル獲得してたりして。
ははっ、笑える。
あ〜あ、どこかで自分の所持スキルを確認出来ないのかな〜。
念じたら、目の前にスキル一覧的なのが、出て来たら良いのに。
「スキル一覧出てこい!」って。
すると、目の前に背景が少し透けた水色で、白い枠の。そう、スキル一覧が出て来た。
「うぉわ! マジで出て来た! やっと見つけたよ!」
まさか本当に出てくるとは! マジ嬉しい。
思わずガッツポーズのカナタ。
早速、持ってるスキルを確認! 確認!
1番上には、スキル一覧表、と書かれている。
空飛ぶスキル手に入っててくれ。
じゃあ、見るよ! 良いのね?
せ〜の!
「
スキル一覧表
歩行1、2
速読1
時間停止(1日1秒)
」
と、書かれている。
お〜! え〜! そうなんだ。
時間停止凄いな! いつ手に入ったのか知らないけど、強そう! 1日1秒だけだけど。
歩行は、、確かに時々歩いてるから、それで手に入ったのかな。
でも、2まで手に入るとは思わなかった。 やったね。
速読、! これは、、、マインドコントロールでほぼ監禁の時に本読みまくったからか?
こうやって、成果が目に見えてるのって良いね。
空飛ぶスキルは無かったか、、、 使ってみたかったけど、まぁ、練習すれば、出来るようになるでしょ。
なんか、スキル見ると色々思い出すな。この世界に来てからの事。 良いね。
そんな事より、やばい、、!
「スキル使いたい!」
そうと決まればすぐに行動。
1番最初に出来そうなのは、、、
お、! こんな所に本が。
まずは、速読1を使ってみるか。
、、、え〜っと? どうやって使うんだ?
少し透けた、スキル画面と睨み合う。
自分の顔が、反射して見える。
とりあえず。と、“速読1”の所を指で押してみる。
生暖かい。
すると、画面が切り替わる。
速読の専用画面っぽい。
速読と書かれた題名、説明文があり、その下に『使用しますか? はい いいえ 』とある。
なるほど、やっぱ読むのが速くなるらしいな。
よし、使います!
勢いよく『はい』を押す。
すると、画面の『“使用”しますか?』の所が『“解除”しますか?』に変わる。
おっけい。 う〜ん、今の所変わった感じは無いな。
じゃあ、スキル画面を消して、本を開いて、、、
早速読んでみるカナタ。
おぉ! なんか、若干速くなってる気がする!
前はもう少し遅かったもん。
うおぉ、これ便利。マジ便利。
少しの変化だけど、凄い速くなったように感じる。
まさか、文字が前より少し速く読めただけでここまで嬉しいとは。
これ極めたら、本をパラパラってめくって「はい、読めた」が可能になるのかな。
もしそうだとしたら、便利とかを超えて楽しく無くなりそうだな。
自分は要らないけど、人が持ってると嬉しい奴。
チャンちゃんが好きそうだな。 持って無いのかな。
速読1の効果を体験出来たし、次のスキルを使ってみよう。
おっと、その前に念の為スキルを解除しておこう。
『解除しますか?』の『はい』の所を押す。
「次は、どっちのスキルにしようかな〜」
スキル画面を出して、、、
念じると、またスキル画面が出て来た。
良いね。すぐ出て来て。
これだけでも楽しい。
スキル画面を見ると、まだ、速読の説明文が表示されている。
あれ? どうやって元の一覧表に戻すんだ?
念じてみたり、テキトーに画面をタップしてみたり、したけど失敗。
初めての事は、色々難しいな、、、
良く観察して、解決策を見つけようと、文字を丁寧に読み、画面上をくまなく確認する。
すると、画面の右上に、、
「あった!」
「こんなの分からんって! 小さ過ぎ」
そこには、小さい『X』(バツ)があった。
スマホゲームのダルい広告かよ。
大体、1発で押せなくて、インストールさせる画面に移動する奴。
よし、1発で押してやるぜ!
Xの位置と、指の位置を慎重に合わせていく。
ここだ! と思い、渾身の一撃を繰り出す。
、、、しかし、元の画面には戻らず。
生暖かい感触だけが、指に、腕に響いてくる。
うわ、マジか。
もうコレ、むず過ぎだろ。
なんか、めんどくさくなって、テキトーにXを狙って連打。
しかし、なんという事でしょう。全く当たりません。
早く当たってくれ。俺は、ただスキルが使いたいだけなんだよ。
連打の速度がどんどん速くなっていく。
「当たれ、当たれ!」
これ以上連打の速度上がらない所まで来た。
が、依然当たらない。
くそ、一回止めるか、、
「お前の当たり判定はどこ?」
「俺が押す瞬間に消えてないか?」
Xに語りかけるカナタ。 もちろん、返事は無い。
マジで、もう、、、
もはや、狙って当てる物じゃ無いかもしれない。
そう思い、画面も見ず、Xがあるであろう場所をただ無心で連打し続ける。
そうして、数分後。
そろそろ押せたかな?
画面を見る。
お! 押せてる! スキル一覧に戻ってるぞ!
やった! 達成感半端ないって!
やっと次のスキルが試せる、、、!
じゃあ、次のスキルは〜?
やっぱり、歩行 でしょ。
すぐに“歩行”を押す。 画面が切り替わる。
ふむふむ。なるほど。
歩行1、も使えるし、歩行2、も使えるらしい。 併用は出来ないっぽいけど。
1で十分の時は、2使わずに、1使えば良いんだな。
で、肝心の使用効果は〜?
歩き続けれる体力とか筋力が強くなる。らしい。
、、、あれ、なんか、、微妙?
いやまぁ、こんなもんか。
極めたら、何日でも歩き続けられるんだろうし。
っていうか、これ、効果実感するの凄い時間かかるくね?
元々結構歩けるし? スキル使う前と後で、疲れるまで歩き続けるのを2回は、、、
うんキツい。
めんどくさいから、また今度しよ。
歩行、よりももっと大切な事があるから。
よし、一覧表に戻ろう。
うん。でもね、、バツ押さないと一覧表に戻れないんだよね、、、
マジでダルいって。
歩行スキル見てる時ちょっと気がかりだったくらいには嫌。
まぁでも、始めない事には他のスキル使えないし、やるか。
また、Xをめがけてポチポチ始める。
すると、今度は1発で押せた。
「ぉお! 来た!」
あれだけ大変だったのに、1発でいっちゃったよ。
これがさっきの1回目だったらもっと良かったけど、、
まぁ、今は1発でいけた事を素直に喜びましょう。
せ〜の、「やった〜!」
と言うわけで、舞台は完全に整った。
よし、お待ちかねの『時間停止』を使おう!
1番、異世界って感じがするからね。 マジ楽しみ。
1日1秒だけど、全然嬉しいよ?
早速、『時間停止』をポチっと。
一瞬で画面が変わる。
すると、説明はあるが、『使用しますか?』が無い。
その代わりに『スキル使用行動』と書かれている。
何だこれは?
とりあえず押してみる。
すると、『スキル使用行動の変更』と言う画面に変わった。
中央に、入力する場所がある。
その他に、説明もついていて、それを要約っていうか、例で言うと、、、
スキル使用行動を“手を叩く”に設定 →手を叩くとスキルが勝手に使用される
こんな感じらしい。
なるほど〜。時間停止とか、効果が1秒しか無いし、緊急性も高いから、画面をポチポチしてる暇なんて無い!
そんな時に、手を叩くだけでスキルを使える! って事か。 うん、最高。
じゃあ、俺はどんな行動にしようかな〜、、、
なんて考える必要は無い! 時間停止には、アレしか無いだろ!
使用行動の欄に入力されていく。
そのには「指パッチン」の文字が。
いや、マジでこれしか無いだろ! パチンってやって時止めて、ねぇ。
遂に俺も、この領域に来れたのか。
想像しただけで、にやけちゃう。
、、、が、今絶え間なく動いているこの世界が止まる。なんてのは、まだあまり想像が出来ない。
想像が出来ないなら、実際にやってみよう!
と言うわけで、時を止めるのに最高のフィールド。外にやってきました。
ちょっと、風が強いですね。木の先がバサバサなってます。
そして、その上の方を鳥たちが飛んでいます。
風強いのによく飛べるな。
そんな事は置いておいて、丁度いい所に動く物がいるじゃ無いですか。しかも2つ。
これは、時止め甲斐がある。
この木が、この鳥たちが、指パッチンするだけで止められるのか、、、
あ〜、なんか緊張するな〜。 正直、まだ本当に出来るか疑ってる部分もあるし。
まぁでも、速読もできたし、これもできるか。
よし。じゃあそろそろ、鳥がどっか行く前にやりますか〜。
しっかりと手のコンディションを整え、構える。
目を閉じ、全身をこの一瞬に全てを懸けれるように集中する。
落ち着き、息を吐く。
今だ! バッと目を見開く。 大胆な腕の振り、かつ、繊細な指捌き。
その瞬間 「パチンッ」
透き通った音が鳴った。
その音が鳴った瞬間から、体に当たっていた風が消え、音も全く聴こえなくなる。
「え、、?」
思わず漏れた声、だが、自分の声は聴こえるようだ。
あ、! 急いで、空を見る。
全ての鳥が、全ての木の葉っぱまでもが、完璧に静止している。
そしてそれも、写真みたいにブレる事もなく、本当に綺麗に止まっている。
「嘘だろ、、、これが、現実で起きて良いのかよ、、、」
よく考えると、さっきあった森や草原の、のどかな匂いすら無くなっている。
「絶対、ありえないだろ、、、こんな事、、」
最早、“凄い” を通り越して “怖い” 。
早く元の物が動く世界へ帰りたい。俺は、そう思った。
「ゴオォォォ」
っ! これは! “風の音”だ、、! 「良かった〜」
凄く安心した。
ほぼ何も感じない空間に、自分だけが取り残され、このまま一生帰って来れない。
そんな事が起きているのでは、と、怖かったから。
気づくと俺は、地面に座っていた。 腰が抜けて立たなくなったらしい。
にしても、時間停止凄かったな。5感が、ねぇ。アニメとかで使ってる人、普通に尊敬出来るわ。
マジで、使ったことある人にしか分からん奴。
1秒が体感5秒くらいだったからね?
5倍よ? 5倍。 マジ全然違うから。
しばらくして歩けるようになり、ゆっくり家に帰りました。
「まぁ、これから、毎日このスキル使って慣れれるように頑張ろうかな」
と、決意したカナタであった。




