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それは流石に早過ぎだ Zoo〜!

頑張って逃げたけど、結局“トップの人”になってしまいました。


マジで雇った人にトップの人をやらせようと思います。


どうも、青野彼方ですよ。



「カナタ! ヤバい! 早過ぎる!」


さっき散歩に行ったチャンが、息を切らして帰って来た。


「え!? 何? 何が?!」


「アノトキノ、もう動物園作り終わったらしい!」


「え!? まだ作り始めて3日目なのに? 流石に、いくらなんでも、そんなわけ、、、」


だって昨日、トップの人騒動で見た時は、メインとなる広場を作ってて、まだ中くらいの檻作成まで行ってなかったし、、、


「本当だって! 疑うなら、見に来てよ」


「あぁ、じゃあ行こうか? 怪しいけどな、、、」


歩いて動物園建設地まで見に行くカナタ。


「まだ作り始めて3日だよ? 早過ぎる。あの、建設的な性格のアノトキノでもこんなに早くは無理だろ、、、、」



はい、着いた。結果は、、、 (まぁ、分かってるけど。




「って!! 出来てる〜!!!」


そう、見ると本当に出来ていたのだ!


少し小さめだが、中は夢の楽園、触れ合い小屋。


パッと見50メートルくらいの広さ、動物達の自然な姿が見えて来そうな、メイン広場。


今はまだ寂しいが、装飾次第で化ける! 3面がコンクリで屋根付きの、檻。


そして、この3つに沿うように舗装された丸い道。


全てが出来ていた。



「ほら、本当でしょ」


「本当だったとは、、 マジで、アノトキノ凄すぎる」


後、普通に俺が書いた設計図が実現されて嬉しい。


建物を見るたび、思わず笑みが溢れちゃうカナタ。



ニヤニヤしていると、どこからかアノトキノが来た。


「2人とも、こんにちは」


「あ、こんにちは〜」


ヤバい、ニヤニヤ見られたかな、、


「どうですか、出来栄えは?」


「もう、凄い良い感じです!」


カナタは嬉しいからか、喰い気味にかえす。


それに、チャンもカナタと同意見なのか、頷いている。


「ありがとうございます! そう言って貰えて、嬉しいです!」



「では、無事完成したと言う事で、少し相談があるんですけれども、、、」


アノトキノは、完成から相談までも早いな。


「相談? なんですか?」


「あの、この小屋とか装飾した方が良いんじゃないかなって思うんですよ」


「確かに、それは私も思いました」


あ、そうなんだ、チャンちゃんも。


「ですよね。なので、今からみんなで装飾しませんかって言う、相談なんですけど」


「凄い良いじゃないですか! やりましょうよ!みんなで!」


チャンちゃん、アノトキノの提案に食いついたな。


「カナタも一緒にしよ!」


それは、もちろん、、、


「良いよ! みんなで作ろう!」


チャンちゃんが「お〜」って嬉しそうにこっちを見る。


「2人共、良い心意気ですね! じゃあ、早速始めちゃいますか?」


「よっしゃ〜 やるぞ〜」



とは言ったものの、具体的にどうするのか、誰が何を作るのかを決めないといけない。


だから、先に、その会議をするよ。


「実はもう、少し考えたんですけど、、、」


「お、! 早速! 良いじゃないですか」


流石アノトキノ、案まで準備してる。


「はい。動物園経営するなら、事務局みたいな建物や、倉庫。後は水道設備なども必要なんじゃないか、と思いまして」


凄いしっかり考えてある〜


「確かに、事務局は絶対要りますね。倉庫とか、水道も無いと厳しい、、、」


チャンちゃんも唸る案。


「じゃあ、アノトキノさんは、その3つをお願いしても良いですか?」


「もちろんです!」


アノトキノなら、今日中に出来そうで怖い。


下手したら、装飾より、事務局と倉庫建てる方が早いぞ。



あれ? って言うか、装飾のレベル超えてね?


最初、みんなで装飾しよ、って言ったのに、アノトキノしか出来ない事を自分で提案してる、、、


まさか! 装飾を促しつつ、事務局とかの大きな作業をする許可を貰う。 1度の提案でこの2つを同時に行う、高等テクニックだって言うのかよ!


アノトキノ、ここまでとはな、、、


見惚れたよ。 しょうがない、今回は乗ってやる。そのテクニックにな。



「カナタは、作りたい物とかある?」


チャンちゃんが聞いてきた。


「あ、じゃあ俺、触れ合い小屋の装飾したい」


「良いじゃん! じゃあ、頼むね」


「もちろん!」


ちょっと、さっきのアノトキノを意識したのは内緒。



「チャンちゃんは、どうするの?」


「私は、まぁ、全体的に飾り付けしようかな」


「良いね」



みんなの担当が決まった後は、事務局や倉庫の位置、装飾の内容も話し合った。


触れ合い小屋とかの装飾は、担当の人が自由にして良いらしい。 これは、頑張らないと。



「皆さん決まりましたね。では、終わったら、他の人を手伝う方向で。それか、檻とか広場の装飾をする形で、お願いします」


「分かりました」



「では皆さん、頑張りましょう!」


「お〜!」


アノトキノの言葉で一気に気合いが入る。


「材料なら、沢山あるので、遠慮せずに使って下さい!」


「は〜い」



それぞれ材料を取り、担当場所へ行き、作業を始めた。




それから、休憩を挟みつつ作業を続けるも、1日では終わらず、2日目に突入。


2日目は、1日目の疲労も残る中、朝から作業を始め、何とか、昼と夕方の間くらいの時間帯に完成しました。


どんな装飾か、から、事務局や倉庫を建てるまで。普通は2日じゃ終わらないと思うんですけどね、、、アノトキノがやはり凄かった。




という訳で、どんな動物園に進化したのか、紹介しましょう。


他の人がどんな感じに作ったのか、あんまり見てないから俺も楽しみです。


動物園に来たお客さんになりきって、順に回って行きますよ。


では早速、レッツゴー!



目の前には、動物園に続く道が1本。


俺達は、その道を歩いて行く。


すると、動物園と書かれた看板と共に、道が綺麗になる地点があった。


ここからが動物園だという事だろう。


道を見ていた顔を上げると、少し先には、2つの方向へ伸びる分かれ道。


そして、その分かれ道の分岐点には、こちら側にカウンターのある建物が。


そう。あれが事務局だ。あそこで入園料を払い、入園する。


そんな事務局だが、屋根には大きな看板があり、『zoon』と書いてある。


「え? zoon って何? あの、看板の」


俺、初めて見たぞ、、、 何の事か検討もつかない。マジで何? コレ。


すると、チャンちゃんが口を開いた。


「あ、この動物園の名前、、、」


「え? 動物園の名前が、zoon ?」


思わず聞き返してしまった。


「うん。動物園って意味の zoo と語感の n で zoon 」


「あ〜、それで zoon 」


「、、、え、良いじゃん。語呂良いし。」


ネーミングセンスない割には、覚えやすいし、普通に良いと思う。


「でしょ! やっぱ語呂良いのが良いよね! 言ってて口が嬉しいもん」


動物園名の案が好感触で、嬉しそうなチャンちゃん。


気づけば、語呂が良いって良いよね。というだけでで話が盛り上がってました。



まぁ、結局、何が言いたいかっていうと、、、、


満場一致で、動物園の名前はこの『zoon』に決定しました! イェーイ!


ちなみに、読み方は『ゾーン』らしいです。




さて、動物園の名前も決まった事だし、気を取り直して、先に進みましょう。


事務局からのスタート。


ちなみに、この事務局の左側には、倉庫があって色々収納出来るよ。


どっちの道に行こうか迷いますが、近くの看板に、右矢印(→)が書かれてあるので、右へ進んで行こうね。


時々ある、矢印の看板に沿って歩きます。


すると、3面がコンクリで出来た檻2つが並んでお出迎え。


その檻の前には、どんな動物が入っているのか説明が書かれる予定の看板が。


檻の中には、木で出来た小屋が。高さは、腰くらいまであって、ある程度大きい。


更に、木のシーソーが置かれていたり、木の板を吊り下げて、地面から登れるような空中遊歩道みたいな仕掛けも。


その他、細かい仕掛けが数個あって嬉しい。


そんな感じの内装が、2つの檻に、それぞれ違う配置で置かれている。


まだ、どんな動物がここに入るのか知らないから、想像が膨らむ。 楽しみ。



ダブル檻ゾーンを越えると、大きく柵で囲われたメイン広場ゾーンがある。


そして、ここにもどんな動物かの説明看板が。


広場には、木が数本、不規則に散らばって生えている。


この木は、上がフサァっとして丸みを帯びたシルエットで、『木』←本当にこんな形をしている。


この木の葉っぱを動物達が食べると思うと、、、


わ〜、! 楽しみ!


まぁ、ここもどんな動物が来るか知らないんだけど。



メインでたっぷり盛り上がった後は、触れ合い小屋で沢山癒されましょう。


という訳で、目の前に小屋がドーン。


小屋に入ろうと、ドアに手をかける。


そんなドアには、目線の高さくらいの場所が丸くガラス張りになってて、中の動物が見える親切設計。


ワクワクしながらドアを引くと、中から暖かい空気と共に、動物達がお出迎え(妄想)。


ここには、自由に使えるおもちゃが置いてあったり、ソファがあったり。


座ってくつろぎながらおもちゃで動物達と遊べる、最強空間だ。


さらに、動物達の寝床や、少し隠れられるようになっている場所など、眺めているだけでも癒されるぞ。


おっと、可愛すぎて心が限界だ。早くここを出ないとやばい。また会おうぜ、みんな。


動物達に別れを告げると、残るは、、、もう何もない。 帰るだけ。


あと少しとなった道を歩くと、ゴール!


動物園完走です!



では早速、ゴールした感想を聞いてみましょう。


「どう? チャンちゃんは、気になった所とかあった?」


「いや、特には無いかな。 って言うか、普通に、動物園の名前が良すぎてやばい」


「そんなに動物園の名前気に入ってるのか」


動物園の名前でちょっと調子に乗ってるな、チャンちゃん。


まぁでも、チャンちゃんは気になる所は無さそうかな。



「逆に、カナタはどうなの? 作り足した方が良いものとか、、、」


「俺も、大丈夫かな」



では、問題のアノトキノに聞いてみましょう。建設的な性格は、発揮されるのか。


「アノトキノさんは、どうでした?」


「私も、良いと思いますよ。来園者目線でも、従業員目線でも、気になる所はなかったです」


アノトキノも無いのか。


「お! という事は、、、?」


「つまり、、動物園が、、、?」


チャンちゃんの言葉に、アノトキノも便乗する。



「完成だ〜〜!!!」


俺は、叫んだ。


「イェーイ!」 「よっしゃ〜!」 「やった〜!」

それぞれがくちぐちに言う。


この場所で、嬉しさや楽しさ、様々な良い感情が飛び交った。




そんな完成から、すぐに、アノトキノは「次の仕事があるので。では、ありがとうございました!」と言って次の仕事へ向かってしまいました。


流石建設的な性格のアノトキノ。最後までアノトキノらしいな。


もう、一生会えないかもしれないけど、頑張れよ。アノトキノ。


出発の時、カナタとチャンは、同じ事を思っていた。


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