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責任は取りたく無い Zoo〜!

人生初の大喜利で、スベリすぎて、時を止めるスキル(1日1秒のみ)を手に入れてしまいました。


今日も、建設的な性格でお馴染み、アノトキノが、動物園を作ってくれています。


みなさん、どうも。青野彼方ですよ



俺たちは、動物園が完成するまで特にする事も無く、待つのみ。


そして、暇を持て余したチャンちゃんが話しかけてきた。



「な〜、カナタ。コレ確認して欲しい」


と言って、紙を渡してきた。


「良いけど、コレ何?」


「動物園する為に書かないといけない書類」


「ふ〜ん。まぁ、やるか、!」


よく見ると、マジで書類だ。


しかも、ちゃんと欄は埋まっているみたい。


しかも、前の世界なら機械で書かれてるはずだが、人の字っぽい。

ペン系のインクの感じがある。


ただ、

「あの、聞いた事も無いような言葉ばっかりだけど、、、大丈夫?」


「あ、一応、テキトーに目を通すだけで大丈夫だから」


「そう? なら良いけど」


とりあえず、何か書いてるな〜くらいのスピードで読むカナタ。



「あれ? ここ書いて無いよ?」


「そうそう、ここはカナタ直筆のサインじゃ無いと駄目だから」


「そうなんだ」


近くにあったペンを手に取る。


一応、何にサインするかは知っとかないとな〜、、、



確認すると、『トップの人』と書かれている。


「この、トップの人、って何する人?」


一応聞いたけど、そのままの意味だろう。


「まぁ、名前の通りトップの人。その会社の1番偉い人みたいな」


ほら、 っていうか

「え? 俺、1番偉い人の所にサインしようとしてたの、、、?! 無理だって」


「だ、大丈夫。形だけじゃない? トップの人になったからって、何もしないでしょ」


「いや、無理むり! 何もしないって言ったって、、、 1番偉いってだけで無理!」


「え〜、、」


前の世界でだって、部下のミスで1番偉いのが辞めるってパターンもあったような、、、


だめだ、俺にはなれない。

カナタは、持ってるペンを置いた。


「チャンちゃんがしたら良いじゃん」


「私も無理だよ! あんな責任多そうな奴、、!」


「じゃあ、どうするの? 2人しかできる人いないけど、、?」


「誰か雇って、なって貰ったり?」


「いや、無理でしょ。トップの人の募集しても、誰も来ないって」


マジでどうするんだよ、、 俺は、やりたくないぞ。でも、チャンちゃんも、結構やりたく無さそうなんだよな、、、



そうだ、!


「生き物全般が無理なチャンちゃんがトップの人だったら、面白くない?」


「うわ! 確かに!」


急に、水を得た魚みたいに元気になったチャン。


コレは、押せばいけるぞ、、!


「なりなよ! 絶対、俺がなるより面白いしさ!」


「いや〜、でもな〜、、怖いよな〜、、、」


「大丈夫だって! 怖くないよ!」


「そう? まぁ、、、」


「いけるいける!」


流れに乗って、ペンを渡す。


チャンは、ペンを握り、書く欄の所まで手を持っていく。


頼む! 書いてくれ!


緊張とかでじかんの流れが遅く感じる。



「、、、あ〜! やっぱ無理! 私にはなれない!」


マジか、、、もう、無理じゃね? 覚悟を決めるとか言うレベルじゃないって、、、


カナタは、チャンをトップの人にさせる為の、最大の切り札を失った。



「どうする?」


「本当に、どうするよ、これ」


「やばいな、、」


「どうしよ」


「マジでもう、それ用に人雇う?」


「あり」


「いや、なしだよ」


お互い案がなく、何も産まない時間が続く。




「このまま続けても無意味だな。どうだ?ひとつ、私とゲームをしないか?」


先に状況を打破しそうな事を言ったのは、チャンだ。


「ゲーム?」


「そう、このゲームに勝てばトップの人にならなくて良い。ただ、負ければ、トップの人になる。」


「なるほど、良いじゃねぇか。勝てば良いんだろ、勝てば。」


「理解が早くて助かるな。 で、ゲームの内容なんだが、何をしても良いから“相手を諦めさせれば良い”。それだけだ」


「何を諦めさせるってんだよ!」


「まぁ、焦るな。相手に『トップの人になるしかないな』と思わせるだけだ。ルールは、“痛い事禁止”。それだけだ」


「ふっ、簡単じゃねぇかよ! 良いぜ! 乗ってやる!」


「では、10分後に始めよう。せいぜい悩むがいい」


「笑わせるなよ! 考えなくても、余裕で勝てるぜ!」




と言うわけで、何かゲームが始まりした。


俺は、外に出て、森に身を隠す。

まず、作戦会議からのスタート。


う〜ん、相手にトップの人になるしかないと思わせる。か〜、、、


急に言われても、漠然としてて思いつかないよな〜、、、


まぁ、とりあえず、俺が出来る事を考えようか。


出来る事と言ったら、やっぱり、時を止めるスキルだよな。


うっ、、大喜利のトラウマが、、、


はぁ、、、 ただ、このスキルは1日に1秒しか止まらないのがキツい所。


1秒だけで、どうしろって?


1秒時を止めて、あの書類を奪ったところで、大して変わらないし、、、


しかも、直筆じゃ無いとダメっぽいから、チャンちゃんのサインを勝手に俺が書くのも、ダメか。


スキルな〜、、何か活用方法ないかな〜、、


あ! もしかして、日付が変わる1秒前、つまり11時59分59秒にスキルを使って、日付が変わった0時丁度にまたスキルを使えば、計2秒間時止まれるんじゃね?!


凄っ! 1秒と2秒じゃ全然違うから。マジで! 見つけてしまった!


あれ? でも、そんなピンポイントで2秒止めて解決する事って何? なくね?


ダメだ、、、せっかくスキル覚えたのに、使えないぞ、今回、、、


じゃあ、どうすれば、、 う〜ん、、



やっぱ、1人で考えたりするより、仲間を作って色々する方が良いよね!


よし、仲間を作ろう!


そうと決まれば、早速行動だ。チャンちゃんに先を越されたらヤバいからな。


森から出て、移動する。チャンちゃんにバレないように。


まずは、村長から行こう。



よし。なんとかバレずに、村長の家に到着。


とりあえず、扉を開けて中に入る。


本当なら、家の外で『すいませ〜ん!』って言った方が良いんだろうけど、今は緊急だ。しょうがない。


すると、扉が開いた音を聞きつけ、村長が来た。


「あ、村長さん、ちょっと相談があって、、、」


「おぉ、相談。そうかい、まぁ、中に入り」


「あ、ありがとうございます」



「それで、相談なんですけど、、、、」


と、今回のゲームの説明をする。


「なるほどのぅ。 それで、いくら貰えるんじゃ?」


「え?」


「カナタ君は、いくらだせるんじゃ?」


「いや、その、、」


協力には、お金が要るのか、、、?

でも、俺持ってないし、、、


「お金持ってなくて、、、でも、」


「出せないのか」


俺の言葉を遮るように言った。


「じゃあ、しょうがないの。そこで待っておれ。チャンちゃんを連れてくる」


あ、村長もチャンちゃん呼びなんだ、、、


え? チャンちゃん!? まさか、村長はもうチャンちゃんに買収されてたのか!


それで、俺がチャンちゃん以上の額を出せたら、買収し返せたけど、、みたいな事か、、、!


早く逃げないと!


村長が、チャンを連れてこようと、外に出る。


そのタイミングを見計らい、少し時間をあけて俺も外に出る。


次は、アノトキノの所に行くか。


でも、村長買収されてたからな、アノトキノは大丈夫かな。


アノトキノがいる動物園建設現場は、反対側。チャンちゃんの家を越えた先にある。


危険だ。集中していこう。


身をかがめ、大回りでチャンの家を裏から回るように進む。



なんとか、家の裏辺りまで来た。


「くそ、マジかよ、、、」


チャンちゃんの家から、ご飯の良い匂いがするじゃねぇか。


そういや、もうお昼時。急にお腹が空いて来た。


ヤバい、、チャンちゃんのご飯が食べたい、、、


あの、美味しい奴が、、、


カナタの足が止まった。



いや、ダメだ、、ここで食べたら、、、!


俺は、またあの時みたいに、チャンちゃんのご飯に負けるのか、、、?


また負けて、今度はトップの人になる?


そんなのは嫌だ!


食欲と言う存在は大きい。だが、それに支配された操り人形みたいにはなりたくない!


「食欲なんかに、負けてたまるかよ!」


食欲に勝つ! そして、このゲームに勝つ!


カナタは、再び足を動かして始めた。アノトキノに向かって。



よし、着いた。


アノトキノは、大きめな広場の柵を作っているようだ。


「お〜い、アノトキノ〜!」


「あ、カナタさん! どうしたんですか?」


と言って、こっちに近づいて来る。


「もしかして、今、チャンさんとしてるゲームの事ですか?」


「はい、そうで、、、」


っ! おいおい! コイツなんでゲームの事知ってるんだよ!


まさか、買収済み!


俺は、走って逃げる。


「あ! カナタさん待って下さいよ!」


アノトキノも、追いかけて来る。


あれ? アノトキノ早くね?


俺は、あっさり捕まってしまった。


え? 俺、ほんの数分前に、物凄い決意でご飯食べるのを耐えて来たのにすぐ捕まっちゃったよ、、、?


「すいません、ちょっとの間じっとしてて下さいね」


逃げようにも、力が強くて逃げられない、、、

それに、もし逃げれても、すぐに捕まるだろう。


太刀打ち出来ないのは、何かのスキルなのだろうか。


はぁ、、俺は負けるんだろうな。



「チャンさ〜ん! 来て下さ〜い!」


急に、アノトキノが大きい声でチャンちゃんを呼ぶ。


「うるさっ!」


「あ、すいません。コレが1番手っ取り早いかなと思いまして」


「他にもあるだろ」


マジで、あの時ご飯食べてたらよかったって落ち込んでる時に急に大きい声出しやがって。しかも、耳元で。鼓膜死んだかと思ったわ。



しばらく捕まったまま待っていると、前から村長と、例の紙を持ったチャンちゃんが歩いて来た。


「あれ? カナタ、もう捕まったの?」


くそ、チャンちゃん、煽りやがって。


「もう、諦めてトップの人になったら?」


チャンちゃんの言う通り、俺は諦めるしか、、、


俺は、黙って下を向く。


「カナタ、さっき生き物全般無理なわたしがトップになったら面白い、って言ったよね」


「うん」


「私も、良いと思ったんだよ。でも、よく考えてみたら、生き物全般無理な人がトップの動物園に行きたいと思うかな?」


「っ! それは、、、」


「、、、、思わない」


「そうだよね。だから、動物園の未来を考えると、必然的にカナタがトップの人になるしかないの」


確かに、チャンちゃんの言う通りだ。


はぁ、俺も動物園やるって言った以上はコレくらいしないとな。


カナタは、顔を上げる。決意したから。


「分かった。俺の負け。トップの人、やるよ」


アノトキノの拘束が緩む。


村長は、ビックリした顔をしている。


「ありがとう! カナタ! じゃあ、コレにサインして」


俺は、紙を受け取って、サインした。


「これから、トップの人としてよろしくね! カナタ」


「う、うん。頑張る」



決意はしたけど、やっぱ不安だな。


本当に、雇った人にトップの人をさせようと思ったカナタでした。



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