【プロットタイプ】破滅願望
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
たまに派手に壊れたくなりません?
ある日の夜の事。互いに溶け合った熱帯夜の事。枕元で紡がれる言葉にこんな物があった。
「私、今世はとっても平凡。平凡過ぎて、幸せで、満たされて、でもだからこそ、来世は数多の人間達と交遊を繰り返し、その中の一人のどす黒い感情によって、命を落としたい」
其れは時折見せる、鏡花の深淵だった。本人さえも知らない、深過ぎる内面だった。
鏡花は一目見る限りでは独特な感性の元に、滅茶苦茶な言葉を吐く。けれども少し連れ添うと、繊細な少女の様な姿を見せる。だがより深くまで踏み込むと、その二つが合わさった独特の狂気的な一面を覗かせる。
物凄く真っ当な甘い声音で、どうしようもなく破綻した事を述べる。今の様な、仄暗い、破滅願望を見せつけてくる。
其れは根本が破綻していて、その上に真っ当な感性を乗せているからだろう。だから自分を受け入れてくれない人間を間引く為に、ジャブを打つ。
俺はもぞもぞと鏡花の背後に腕を入れると、すっぽりと抱き込んだ。
「るいたん、今日はとっても優しい」
「お前、其れ昔からか?」
本心殺す死にたがりなのも。奥底に破滅願望持ってんのも。幼少期から続く此奴の性癖なのか。
「よく分からない。でも私の性癖は昔からぐちゃぐちゃだったよ。多数の人に食い散らかされたいと思った事は何度もある。包まれたいという感情だけじゃなくて、どす黒い嫉妬とか、独占欲とか向けられたいって思った事も何度もある。
求められたいの。自分の意思を手放してしまう程、ぐっちゃぐちゃになるまで求められたいの」
ぐっちゃぐちゃにするのも、されるのも好き。振り回すのもされるのも好き。だって満たされたって思うから。足りたって思っちゃうから。
其れは今のは別に人格が述べた、此奴の渇望だった。
「えへへ。でもるいたん、どっちもくれるから好き。振り回してもくれるし、ほんのちょっとだけ振り回されてもくれる。だから好き」
そうして電池が切れた様に眠りに着いた。
翌日、鏡花の書いた小説は、何とも温い話だった。甘ったるい話だった。
無垢な癖に淫乱、そんなキャラが好き。
元々、幼少期の頃から性癖粉砕骨折してるんで。
恥ずかしくて言えないけれど、普通では無かったかな。色んな意味で。
だからある時派手にぶっ壊れて、そのまま再生することないキャラとか大好き。
女性なら尚良い。生まれ変わったらああなりたい。
私、桜〇一樹さんの本がとっても好きなんですよ。
だから所々に影響出てます。
百合とか、親子関係の歪さ、子供故の無力感。
だから口癖が『甘いのだ』なんです。
分かるかな。是非読んで頂きたい。
好きって本当に〇〇だよね……。
まぁだから鏡花もそんな影響を受けて、ちょっと歪。
母親との仲は良いけど、一枚岩ではない。
甘い様で、とても苦い。
鏡花って深淵に破滅願望があるんですよ。元々壊れている癖に、無理に小細工して取り持ってるから、時折限界が来る。
取り繕うの疲れたし、だったら壊し、壊されの関係でいたい。
其れが今。子供に戻って、本心晒してます。
これね、普通の人が見たら、かなりヤバい状態。
瑠衣も人外の様でいて、根っこはかなり優しい人間なので、これを見て『ヤバい』とは思ってます。
でもなんて声を掛けて良いのか分からないから、抱き締める事にしたんです。
これが多分、嬉しかった。とっても嬉しかった。
だから書いたものも、激甘。
まぁ瑠衣はお兄ちゃんだからね。
麗衣が面倒見るの好きなの分かってて、強い拒絶しなかったしね。