最近見た素晴らしい合流とひどすぎる合流
大型トラックドライバーをやっております(•ᵕᴗᵕ•)⁾⁾ぺこり
基本的に他人の運転にはどうこう言わないようにしているのですが、どうしてもこれだけは気になって一言言いたくなるシチュエーションがあります。
合流──
合流下手なひとが一人でもいらっしゃると、交通はギクシャクしたり危険になったりします。
きちんと本線に合わせてペースを合わせて合流できるひと──
ちゃんと先頭から一台ずつのファスナー合流をわかっているひと──
合流側がスムーズになるようちゃんと車間距離を使える受け側のひと──
どれも私の印象では一割もいません。
でも、最近、とても素晴らしい合流を見たので、紹介したくなりました。
場所は横浜の保土ケ谷バイパス。
朝の交通量のとても多い時間帯でした。
私が一番左側の車線を走っていると、前方左側からたくさんの合流車が入ってくるのが見えました。
私は関東圏のナンバーについて偏見をもっています。
『このナンバーの車は運転がひどい!』と思っているワースト4があります。
1位:湘南 (ぶっちぎり。「また湘南かよ」と何度言わされたことか……)
2位:足立 (これもぶっちぎり。「やっぱり足立かよ」と何度……)
3位:横浜 (後述します)
4位:品川 (みんなが『アルファード運転』をする印象があります)
さて、保土ケ谷バイパスを走っていたのは当然のように、そのほとんどが3位の横浜ナンバーでした。
横浜ナンバーの車は譲らない、自分勝手な運転をする、という印象が私にはあります。
店舗出口から出ようとしている車の前を塞いで行列を作るのが横浜ナンバーだと思っています。
だから保土ケ谷バイパスも交通量の多い時にはめちゃめちゃ混みます。
車線変更しようとする車を見ると誰もが加速してブロックしに行くので、事故も相当多いんだろうなと思っています。
ただ、最近それを見直しました。
あんな綺麗なファスナー合流は初めて見たレベル。
ちゃんと合流車線を誰もが先頭まで行って、前から一台ずつ、交互に、本線のペースをまったく落とすことなく合流していました。
受ける側は車間を詰めたりせず、綺麗に合流しやすいように間隔を空けていました。
横浜、見直した……!
逆に最近、ひどすぎる合流も目にしました。
場所は滋賀県の名神高速道路と新名神高速道路が交わる『草津ジャンクション』。
あそこは数キロ先で名神と京滋バイパスに分かれるところまで4車線あります。
新名神から流入してきた車はそのまま直進すれば左側車線で京滋バイパスへ行きます。名神から来た車は右側3車線をやって来て、やがて右側2車線がそのまま名神として残ります。左から2番目の車線はそのうちなくなります。
京滋バイパスと名神に分かれるまで、草津ジャンクションから3キロぐらいかな? もうちょっとあるかな? な感じで、結構余裕はあります。
ところがここで新名神から来た車 (左側車線の車)がいつもサッサと右側に車線変更するのです。
私が名神の一番左側車線を走っていたら、左から来た観光バスが私にぶつける勢いで車線変更しようとして来たのでクラクション鳴らしてあげたことがありました。
最近見たのはそれの最も酷いバージョンでした。
新名神から大量に流入して来た車たちが──
4車線になるなり、一斉に車線変更して来たのです。一挙に、せーの! で全台がまとめて合流して来ようとしました。
『先頭から一台ずつ』も『ファスナー合流』も『加速してから本線に入る』も、すべて無視してめちゃくちゃでした。
やっぱり観光バスは『どけどけ』とばかりに、右側の車を押しのける勢いでぐいぐい幅寄せしていました。
保土ケ谷バイパスで見た素晴らしい合流の光景とはあまりに違いすぎていて、やっぱり日本で一番ひどい運転をするのは九州ナンバーと並んで京都ナンバーだな、と改めて思わされました。
左側の車線をきちんと使いましょう。
あそこはみんなサッサと京滋バイパス組と名神組に分かれてしまわれますが──
左から2番目の車線が何のためにあると思ってらっしゃるのでしょうか。
新名神から流入してきた車は、左から2番目の車線をしばらく走り、名神側から来た車とペースを合わせ、空きができたらそこへ入ればいいのです。
まだスピードも乗っておらず、入る隙間もない時に、なぜ『どけどけ』とばかりに合流しようとするのでしょう?
合流を受ける側はふつう右側車線に避けて譲るもんだとか思ってらっしゃるのでしょうか?
なぜ、自分の合流が下手だという事実を受け入れようとしないのでしょうか?
とりあえず幅寄せするのをやめてください。
しばらく本線とペースを合わせて左側を走っていれば、必ず『あっ、ここで入ればいいんだな』という時はやって来ます。
その時を待って、そこに入ってください。
ちなみに保土ケ谷バイパスの素晴らしい合流は私以外はすべて乗用車でした。
草津ジャンクションのひどすぎる合流には大型トラック、トレーラー、観光バスなど、『プロ』と呼ばれる車も多く混じっていました。
『大型トラックは乗用車と違って不自由だから大目に見て』みたいなことを言う風潮があるように思います。
大型トラックがどんなに周囲の迷惑になるような運転をしていても、優しく見てあげてくれみたいなことだと思っています。
状況と場合によってはそういうことも確かにあります。
ただ、流入してくるなり『どけどけ』と幅寄せし、左から2番目の車線はちっとも使わずに、焦って合流するのを大目に見てあげる必要はありません。
プロなら余裕ある運転をしてほしいものです。
少なくとも『焦って早く合流しないと!』みたいなのは余裕ではありません。
合流してくるなりスペースがまだ空いていないところへ強引にクソ長い車体をねじ込むのではなく、きちんと左車線をしばらく走ってペースを合わせ、広くスペースが空いてからゆっくりと車線変更するのが余裕というものではないのでしょうか?