表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

プロローグ

アルファポリスにて連載をしていた小説を再び投稿したものとなります!アルファポリスではもう更新しないため今度は小説家になろうにて連載をしていきたいと思います!内容はほぼそのままで文章をちょっといじり投稿したいと思います!!よろしくお願いいたします!


挿絵(By みてみん)


 「僕はどうしてこんな所に来ちゃったんだろ…」


と少年は呟きながら歩いている。目の前には緑風妖精、そして周りにはよく分からない木と草そして山…さらには動物…全ては夢と言わざるを得ない…。だけど確かに僕は生きてる…声も出る目も見える…ならばここは…。

 

 「ねぇ大池君聞いてるの?」


と隣から話しかけてくる。少年の名前は原井大池(はらいだいち)。普段は一人暮らしの男子高校生で、大池の隣にいるのは昔からの幼なじみの相良亜美(あいらあみ)だ、亜美は大池の顔を覗き込み聞いてくる。



「あぁ…悪い聞いてなかった」


大池はてへぺろと言った顔で笑う。


「ほらもう!その癖直してよね!」


亜美は口を尖らせそっぽを向いてしまった。


「ごめんよって!それでなんだって?」


亜美はゆっくりこっちを向きなおす。


「明日…遊園地行かない?」


と目を輝かせたのだった。


明日は土曜の休日で俺には予定も何もなかったためすぐに了承した。


「分かった、行こうか集合は何時だ?」


亜美はうーんと唸りながら考える


「朝の9時とかでどう?」

「了解!じゃまた明日ね~」


大池は大きく手を振っている亜美に軽く手を振り家に入っていく。


「遊園地ねぇ…」


そうここから遊園地まで決して遠い訳では無いが1つ山を越えないといけない、大池はそのままベッドに倒れ込むと気付いたらそのまま寝てしまった。

 

「……池…大池!」


空から声が聞こえてくる。


「はっ!」


大池が目を覚ますとそこは大池の家では無かった。


「どこだここは…」


奥から亜美が走って来る。


「なぁ亜美ここがどこかわかるか?」

「まさか大池君忘れたの?」


亜美が驚いた顔で言ったその時、耳に変な音が聞こえると思ったら急に周りが真っ黒になる。


「なんじゃこりゃぁぁ!」


と大池は叫びながらベッドから飛び起きる。


横には目覚まし時計が作動している


「なんだ夢か……」


ゆっくり起き上がると顔を洗い朝ご飯を食べた。きっと大丈夫だろ疲れているだけだ……。

と大池はそのまま時計を見る。

今の時間8時30分。


「あと半時間か」


大池は思いもしなかったこの半時間後にあんな事が起こることは…。


ピンポーンとインターホンがなる


「おっ来た来た」


大池はカバンを持って外に出る。


「おう亜美おはよ」


亜美は青色のワンピースを着ている。正直めちゃくちゃ可愛い。


「大池君おはよ!っていつもその服じゃん」


大池のいつもの黒服を見て笑っている。


「仕方ないだろーほら行くよ」


大池は笑いながら自転車を持ってくるとそのまま2人は山に向けて走り出した。

 

「ねぇ大池君!」


しばらく走っていると亜美が横に自転車を付けてくる。


「亜美どうした?」


大池は横を向いて心配そうな亜美の顔を見る。


「この先山だけど私自転車で登れない」


大池は少し驚くが予想通りの回答だった。


「じゃあ上り坂で自転車押そうか……かなり時間かかるぞぉ~」


大池はため息混じりに返すと亜美は。


「うん!」


とものすごく良い笑顔で答えた。

 

「大池君!ここから押そ!」


上り坂に差し掛かった時に亜美が後ろから叫ぶ、そうここからかなりの上り坂なのだ。


「よし押すか!」


2人はそのまま降りて押していく……。


「ここからあとどれくらい?」


亜美は自転車を押しながら大池に聞く


「あと約半時間ほどかな」


うぇぇーと亜美が溜息混じりに嘆いた。


 しばらく登っているとポケットの携帯が震え……


「ん…なんだろう」


見ようとした瞬間、下から突き上げるような衝撃が走った。


「きゃぁ!何!?」


後ろで亜美が倒れると大池は亜美の手を掴む。


「地震だ!」


しかもこれはかなり大きい……俺は亜美を離すまいと力強く手を握る。


「ちょっと大きくない!?」


亜美はしっかり大池の腕にしがみつきながら叫んでいる、地震による大きな音と木の揺れる音が不気味だった。

 


「収まったかな?」


しばらく揺れたあとようやく大池が声を出す。


「なんなのよ!もう!」


亜美が起き上がろうとしたその時


「おいこれやばくないか?」


山の斜面を見ると小さな小石がパラパラと落ちてきている。


「亜美!ここは危険だ逃げるぞ!」


大池は亜美の腕を掴み走り出そうとするも……


「大池君!もう足が限界…」


すぐに亜美の足が止まった。


「どうやらここもやばいよ」


大池が1歩進んだ瞬間前の道路が崩落する。


「なっ…」


と思ったのも束の間今度は2人がいる地面に亀裂が入っていく…。


「亜美!」


うずくまって泣いている亜美に上から覆い被さるとそのまま2人は土砂崩れに巻き込まれてしまった……。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ