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幕間(1)
しばらく感覚が開いていたので軽く流しで
「彼は、国会議事堂を爆破したことがある一時期時の人となった、『爆破さん』『議事堂』『自爆』『爆破狂い』こと、ディーマンさんです」
…………’’ヤツ’’か。
噂程度には聞いていたがここで出てくるとは。
さてどうしたものか。’’ヤツ’’は気難しいことで有名らしいが、俺が知ってるのはそこまでだ。ジェイはその場でしばらく俯き考え込んでいたがやがて顔を上げた。不安がこみ上げる。
「ジェイさん、どうしたんですそんな考え込んで。らしくないですよ?それとも、もしかして彼の事をご存じなのですか。彼はそこそこ名も知れているようですし。」
ジェイには彼に対し因縁を持っていた。もちろんこちらが一方的に、だが。俺のような警察に捕まる三流に彼の相手は当然務まらないだろう。
しかし、それでも彼は極力彼との接触は避けたいと思っている。
「い、いや?知らないとも。」
「左様ですか。」
彼は臆病風に吹かれたのであった。
がんばって続き書きます