猫の春
猫は、花が好きなような気がします。
香りに誘われるのか、
それとも花に埋もれていると居心地がいいのか、
花の中で寝そべる猫のもとへ仲間がやってきては
鼻と鼻をこすり合わせ一緒に眠ってしまいます。
どんな夢をみてるのかな………
「春ね~」
「あゝ、暖ったけえな~」
「空がきれいねえ。」
「きれぎれの薄い雲が青空を乱すように走ってるみてぇだな。」
「………そうねぇ」
「花もきれい。」
「あゝ、藁の堆肥の中から、誰も見てねえのに芽を出して偉れえよな。」
「ふふふ。今日は、なんだか詩人なのねえ」
「おめえも、きれえだぜ」
「おめえを見てると、尻のあたりがムズムズしてくらあ」
「 ふうん、」
「なあなあ、もちょっとこっち来いや、」
「………嫌よ、」
「冷てえなあ~、いいじゃねぇかよおおおお~」
「、、、やめて、ったら、、」
「ちぇ~っ、いいじゃんかよ~」
「そんなに怒んなくったってよおおおお、」
「バカね、まだ明るいでしょ………(笑)」
「そっか、w だよな、、、悪りい悪りい」
「んじゃあ、ちょっくら縄張りでも一回りしてくらあ~」
「またな、」
「そっ、、、」
「行ってらっしゃいな………。」
、、、〔不機嫌そうに〕
「または、ないかもしれないけどね、」
彼が少し離れると、
ふり返り待つそぶりを見せたりもする猫女。
複雑ね。
猫の恋も……
風向きが変わりました。
未来がピカピカ光っています。
待ち遠しかった春が来ました。