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「猫と暮らす」
”猫は家に憑く”といいますが、
猫は主人と過ごした家にいたいだけかもしれません。
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猫はなにも物いわず
そこにいる。
悲しいとき
辛いとき
苦しいとき
痛いとき
猫は優しくそばにきて
胸のほとんど首に近いところに
わが身をそえてうずくまる
わたしの鼓動と
猫の鼓動のリズムが混ざりあい
悲しい心が溶けてゆく…
トクン、トクン…トクン♪
わたしが猫で
猫がわたしで
流れる水のように
互いがかさなりあい
おなじ流れに身をまかせ
種族の境をこえて
丸ごと溶けあって
よりそう猫に
ぽろぽろぽろぽろ
涙がおちる。
「ん~、しょうがないなー」
「きょうは特別だぞ、」
「ほら、撫でれ!!」
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猫は安心できる場所にいるとき、
自分のニオイを周囲につける。
そして、そのニオイを嗅いで
また安心する。
足元ですりすりするのは
飼い主への愛情表現でもあるらしい。