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猫とわたしと時々おとん  作者: 詩織
10/15

ねこまんま




公園の真ん中に立っている柳の木が、



春の光にやさしい風に



緑の糸が、さやさやゆるる



その葉の風に揺れるさまに



ついつい夢中で遊んでいると…
















いつのまにか、カナカナカナ………と



いう声が、



夏の西日に染まりはじめた砂場を横目に、



寝床のすべり台の下をくぐると



涼しい夕方の風が火照った毛皮を撫でる。











「ハアハアハア、、、、」



「てえへんだ、てえへんだ!」


「にゃぁ~?なにが大変なんだ?」


「総菜屋のバアさん、ギックリ腰で入院しちまったんだってよ~」


「ええええーーーっ!」


「じゃあ、おいらたちのめしはどうなるのさ。」


「あの総菜屋の売れ残りが貴重な”おまんま”なのによー」


「また、別の家を探すしかないのかねぇ~」


「そうだな~」


「あそこん、バアさんは良い人なのに………。」


「鬼嫁がどうにも、、、な………。」


「だよな、だよな!」


「オイラ、バケツで水、ひっかけられたあ」


「容赦ねぇからな~」








「バアさんが帰って来るまで、どっか探さなきゃ、、、な、」









「あゝ、、あの鬼嫁が入院すればよかったのになぁ」









……そんな、猫の集会に出会うこともある公園。



砂場にはご注意を………。




「ママー、トンネル~ほるう」


「ママーなんかあうーーー」



柳には「遊び草」「風見草」など、その葉の風に揺れるさまからの異名が多い。



ねこ遊ぶ 緑の糸や 風笑う


朝子

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