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死にたがり  作者: ゆう
9/12

何でも屋 Ⅲ


生命力が奪われる呪いのアイテム


病で苦しむ妹に、苦しまずに逝ける様にと取り寄せた

今、俺の手の中にハンカチに包まれ怪しく光っている


ある日、何でも屋のポストに

入っていた依頼書を見て、テーブルに拳を叩きつけた


「死なせてくれ!!

 何様だ

 生きていたくても

 生きていられない綾···

 この呪いのアイテムを送ってやる」


 一か月後


 何事もなかった様に

 送り返されて来たアイテム


「偽物だったのか...」


もう、意識がはっきりしない綾

痛みに、顔を歪ませる

俺が手を握ると

ゆっくりと握りかえしてくれる


先生に呼ばれ入った部屋で

もう、長くないと告げられ

涙が、瞳からこぼれ落ちる



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