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死にたがり  作者: ゆう
11/12

なにが

はっと我にかえると

携帯と鞄を手に取り病院へ走り抜けた


はぁはぁ


息を整える時間もなく

病室に飛び込み


ベットに寝ている綾


はぁはぁ


「綾?」


「お兄ちゃん?」


「なっなにが ! ! !」


最近では起きている時間も少なく

青白い顔色と色を失った唇

返事さえ苦しそうで

いたたまれなく思っていた



涙が溢れ出るのを止められない



健康な顔色に戻った綾

ベットで上半身を起こして

無邪気な笑顔で俺を見ていた


「お兄ちゃん

 綾、元気になったよ

 きっとペンダントのおかげだね」





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