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病院にて
もう、綾は···
涙で目がぼやける
震える手で、綾の首もとに
あの、偽物か分からない
ネックレスをかけた
そのまま、自宅に帰った俺は
自分のしてしまった事に
後悔した
俺が綾を···
たった一人の俺の妹を
いつの間にか眠っていた
携帯の呼び出し音が鳴る
この音楽は、病院!
急いで携帯に出る
あの、看護師さんだった
「あぁ...
そっそうですか
わかりました、これから伺います」
涙が止めどなく溢れ落ち
震える手から滑り落ちる携帯
膝に力が入らず床に膝をついた