象徴詩『新生嬰児』
鋼鉄の地よりの光血
腐る霧より分離回収する
帰還アセンション説教体
三重構成ユーエールの擬態
赤い雷雨鳴動の洞窟
尋問歯と拷問歯を研ぎ
秤に釣り合う受肉の外囲い
葡萄の種子
無花果の種子
柘榴の種子
模造の有する中核穢素
世界焼尽
新霊性の乳鉢に渦を巻く流水接触
黄金の鍵で開く倒錯神話
未来未終の自己戦争
目的不在の自己誘拐
不動不安の自己体現
世界拒否
セラリウスの記号鐘
吐水口に閉じたグリザーユ彩色
穿刺変身する黒羊蝋燭
世界逃避
教示懲罰と教示浄化
変容が纏わせる後悔の衣
真言の痕跡
闇の裏に張り付き
闇を喰って虚無を産む砂絵
イコンの出現は
示されたイコンを目指し絶対調和を昇る
七段の階梯から見下ろす妄想エーレレート
六分儀と烏兎の巡り
フェルトの蒼船
帆を張る順風に戦ぎ
海に潜るステラ・マリス墓標
リネンの紅雲
炎熱に焦がされた羽が
空に昇るステラ・イビス墓標
唐胡麻は一夜に枯れる
新生嬰児
古格の救済思想
光血の還元を望む者達