大将
大将
新たな警備の人間がやって来て、中へ誘う。
櫓の門を潜ると、広場が広がっていた。
バーンという低い音が響いているような感じがする不思議な感覚。
辺りを見渡してしまった。
親分と弓使い、いけないと気が付き、顔を正し、付いて行った。
周りは建物で囲まれている。
歩いていくと、また門があり、静かに両側が勝手に、ゆっくりと開いていった。
中に入ると部屋の真ん中に大きな椅子があり、男が座っていた。
座っていてもそのデカさに圧倒されるようだ。
周りには兵が3人ずつ。
前を向いて立っていた。
重い。
連れてきた警備の人間が、その大男に耳打ちすると、ニコニコして笑いかけてきた。
「俺が大将だ。ようきた。まずは、見せてくれ」
親分は、紙を渡す。
大将が、沈思して紙を睨見つけていた。
周りの兵たちは、真っ直ぐ前を向いている。
二人には、何かが起きる?
不安が押し寄せてくる。
汗が出ていた。
暫くして、大将は、おいと、声をかけると、右側の3人目が、大将の前に出て、膝をついて、頭を下げた。
声が小さくて親分と弓使いには、聞こえない。
膝をついていた兵が右袖に消えた。
「3日か、、、早いなさすが、大巫女が認めたものだ。助かったよ。」
二人は、言葉がなく、その場に立ち尽くしていると、連れてきた警備の人間が親分の横に来て耳打ちした。
「戻るよ」
親分は、はっと気が付き、弓使いの腕も引っ張り、その場を退くのであった。
気が付くと二人は、最初の門の外にいた。
二人は夕日が赤くなりそうになってることに気が付いた。
何と昼過ぎに着いたのに、もう夕方になっていた。
二人は、相槌を打ち、森の中に入ると、近くの木に寄りかかり、座り込んでしまった。
圧倒された。圧倒されたのである。
悔しいとか、残念とか、これから何が起きるのかとか、とにかく何も思い付かず、辺りは真っ暗になっていた。
焚き火をして、顔を見合わせたが、翌朝になっていた。
日が出てくると二人は立ち上がり、歩き始めた。そして山頂に立った。
もう夕方になっていたが、黄金色の平地は、赤味かかっていたが、圧倒される風景は、そのままだった。
山頂で奈良盆地を見ていたが、焚き火して、休むことにした。
親分には、凄さを形にした姿が理解できてきた。
弓使いには、それすら理解できていない。
次の朝からは、下りだ。
弓使いの先導で、何とか折りきり、櫛田川の流れが見えてきたので、そこで休み、小動物を弓使いが取ってくれて、飯にした。
二人は、すぐ眠ってしまった。




