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九州勢力

九州勢力


海辺の小屋が並ぶ所まで来た。

突然、大きな船が音もなく、浜に迫って来た。


兵が降りてくる。

赤羅様に、見たことのない鎧だった。


親分は、気づき、弓使いと共に後を付けていった。


宮川渡り、祠に向かうんだ。

親分は気づかれないように、後ろを付いていった。


不穏な風が竹林を揺らしている。


いきなり警護の兵に大きな声で怒鳴っている。

親分は、いけないと考え、警護と兵の間に隠れた。弓使いは、弓を構えた。


兵が腰の刀に手をかけ、引き抜いた。

と、そこで親分は棒を使い、その手を弾いた。


「何をする」


戸閉が怒鳴ると、後ろから弓使いが、弓を構えて叫んだ。


「止めろ」


静寂が広がる。同仕様もない。

全員が動こうとした時


「双方やめい。」


低いが素早いひと言が、皆を再び止めた。


伊勢の大巫女が祠の入り口に立っていた。

大巫女は、優しい声で話しかけた。


「親分と弓使いは、良い、大丈夫じゃ、下がっておれ」


続けて話しかける


「その方たちは、九州のものか?済まぬな。

わが手のものがそなた達のの動きに、攻撃と間違ったのだ。

木の棒では、殺せぬであろう。

よく来た、中へ」


侍女達が大巫女の誘いに動き出し、兵たちを向かい入れる形をとった。


兵たちは何も言えなかった。


侍女たちの誘いにより、部屋に向かうのであった。


大巫女は振り返り、スーッと前に進み先に祠に入っていった。


控えていた親分は、大巫女の動きに、間違ってなかったなと弓使いに向かいホッとしていた。


大巫女の奥の部屋に兵たちが入ってきた。

焦らように、兵のひとりが代表して話し始めた。


「大巫女、我らは九州で民を抑えているものじゃ、我らの目的は、、、永遠の生命を約束する薬をお主が知ってるという噂を聞いて、、、」


大巫女が手を挙げて、言葉を制した。大巫女が、笑顔になり、返す。


「そなたたちが九州での勢力であろう。秘薬の話は、聞いている。我には助ける手段がない。それにしてもいきなり警備のものを殴るような動きは、支配するものの動きではない。」


大巫女が急に悲しい顔になり、続けた。


「我らも、米を作ることで、皆が暮らし、我らにも与えてくれる。力での威圧は、悲しむことじゃなぁ」


大巫女の悲しむ声に、寧ろ圧倒されるかのように、兵たちは、静かに静まり返っていた。沈黙が続いた。


「お主らは、命令されて来たのであろう、よしよし、では熊野への道順を教えようぞ。わしにはそれ以外に方法がない、申し訳ない。済まぬな。」


なんと大巫女が謝ってきた。


兵たちは、これでは、敵わないと理解したのだろう。静かになり、侍女が伝える道筋を確認し、そのまま帰って行った。


外で、見守っていた親分と弓使いは、静かになって出てきた兵たちを見て、安堵したようで、去るまで見守った。


遠くの船が、時たま寄せる波に、静かにゆっくりと、揺れていた。


あれは、九州勢力のものだろうと思った。

あんな奴ら、南の国の兵どころではない。

世界は、大きく変化している。まさに実感だった。同仕様もない。


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