「 」
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駄文ですが、どうぞ
その学校には、××会長と、〇〇副会長がいた。
××は、多くの人に努力を否定された。
「なんでお前が生徒会長なんだ」
「〇〇を脅して、会長選に立候補させなかったんだろ」
「お前は〇〇の下だ」
「お前は会長じゃない」
××は、言いがかりも、理不尽も、馬鹿らしいほど真っ直ぐに受け止めた。
学校では胸を張り、家では背中を丸めて泣いていた。
〇〇は、多くの人に慕われていた。
「やっぱりすごいな」
「さすが〇〇」
「〇〇こそが会長だよ」
「会長!」
〇〇は、その賞賛を、謙虚に受け取り、否定しなかった。
学校でも、家でも、常に笑みを浮かべていた。
××がいるところでも〇〇は会長と呼ばれ、〇〇がいるところでも××は罵倒された。
多くの人は言った。
「××って、なんのためにいるの?
だって、〇〇いるんだよ?」
「要らなくない?」
冬の寒い日、××は死んだ。
自殺だった。
腕と脚には、おびただしい数の傷があった。
多くの人は口を揃えてこう言った。
「なんで自殺なんかしたんだろう」
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