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藤につかまり下がるはなし  作者: ぽすしち
 ― シデムシ ―
15/26

落ちた

ここより、暴力や血の表現はじまります。ご注意を


 坊さまは、だまってうなずき、囲炉裏のそばへ並べた『しば』をさした。




 さっきまで『柴』だと思っていた細いものが、土にまみれた『骨』なのだと気づく。



「 おお・・・『柴』をあつめるなどと申し、おのれの骨をお坊さまにひろわせるなど、お恥ずかしいやら情けないやら・・・」



「いや、きっと、これらの骨が散っているのを気にして、ここにおられたのであろう。思うに、この山の切りたった岩場で、落ちて亡くなられたか?」



「 『岩場』 。  ああ、そうでした。 おカツを、 ・・・ここにいっしょに連れてきた女が、いったのです・・・」




 こんなところには、 もうすめない  あたしが ばかだった あんたなんかを信じてついてきてバカだったよ もうこれっきりだ あんたの顔などみたくない 



「 ・・それを、・・・ひきとめようとして着物をひいたら、いつものようにこぶしを当ててきて、こちらもつい、頬をはったら・・・・」



 脇にあった漬物石に頭をうちつけてたおれたおカツは、もう動かなかった。









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