4話 ダーツ都市 トリックブル
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ハムドが転送された先は、見知らぬ大都会だった。
入口のアーチには、電光掲示板が流れていて【ようこそダーツ都市 トリックブルへ!】と書かれていた。
振り返ると、真っ白な世界が果てなく続いていた。
結界が張られていて、トリックブルから出られないようになっていた。
他に出入口があるのかもしれないが、今はこの大都市を迷走するほかなさそうだ。
このトリックブルは、都市というよりアミューズメントパークに近しい見た目をしていた。
テラス席でビールを飲む客がいる飲食店や、ダーツ練習場、ダーツショップなどがあった。
お金が必要だとしたら、どこにもいけない。
都市空間の中央部まで進むと、看板があり【初心者にオススメ! モンスターの森】と書いてあった。
モンスターを倒してお金を得るのだろうか。
ハムドはバトルに興味があったので、モンスターの森に挑戦することにした。
樹木の下に、ご自由にお取りください、と書かれた看板を見つける。
その近くにハウスダーツが沢山用意されていた。
茂みの中からゴブリンベビーが現れた。
ハイハイをしているが、凶暴そうな顔つきで、手には棍棒が握られている。
お尻にはダーツの的があった。
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