表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/4

3話 最後の矢

少しずつ短い話を連載していきます。

この作品がお気に召した方はブックマークなどをご活用下さい。

 ハムドは三本目の矢を構えた。

 電光掲示板には【マジカル】と表示されている。

 背後の視線がプレッシャーをかけているのではなく、むしろ応援されていると思えてきた。

 心の余裕だろうか。


「最後もダブルブル!」


 小声で自分を鼓舞する。


「頑張って」


 後ろから聞いたことのある声がした。

 しかし、振り向くことはしたくなかった。

 間隔を空けずに真後ろに並ばれているため、振り返ると顔が衝突する。


 最後の矢をつまみ、三度ほど前後に揺らしてから、思いっきり投擲した。


 宙を飛翔する矢は溶岩に炙られて、ダーツの的に届くことなく、真っ赤な河に吸い込まれた。


 電光掲示板に【OUT】と表示された後、【マジカル0】に切り替わる。

 魔法は使えないということなのかもしれない。


「次は私の番ね!」


 ハムドは転送される瞬間、後ろを振り返った。


 同居していた彼女のミールだった。

お読みくださり、誠にありがとうございます!

良かったらレビューや感想などを頂けると非常に励みになります

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ