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9/10

後書き



 ジュルターとアウリウの元になったのはSRPGの汎用キャラクターです。

 能力や特性がかみ合っていたので遊撃隊コンビとして

 使っていた二人のキャラでした。

 アウリウの方が人外だったので、吸血鬼という設定はその名残です。


 キャラクター性が決められていて、

 ストーリー上の役割がある"顔有り"キャラよりも

 "顔なし"汎用キャラクターの設定などを考えて妄想するのが好きなので、

 彼らの会話なども色々と妄想していました。


 当初は(SRPGキャラ時点での妄想では)もっと憎まれ口多めの関係で、

 一見すると喧嘩と間違えるような会話でした。

 しかし小ネタ妄想ならともかく、こんな感じの会話を延々やられても……。

 そもそも書きたくないなと思い、本作の二人の関係になりました。


 汎用キャラクターが大好きなのですが、

 最近はそういう系統が少なくなってきて寂しい限りです。

 主人公の詳細設定を作らせろとは言わないので、

 汎用キャラを細かく作れるSRPGがもっと出てきたらいいなぁ……。

 主人公や主要キャラ専用の特殊クラスに匹敵するほどとは言わないので、

 実戦運用ができる位の強さまで強化できる感じに……。



 キャラクターが勝手に動く、ではないですが、

 一人の人物としてキャラクターを動かすのが重要だと思います。

 このキャラならこう考えてこう動くだろう、という芯となる物。

 勝手に動いているのではなく、間違いなくこうするだろうと

 確信を持って動く、舞台装置ではない一個の人。

 できているかどうかは分かりませんが、そう書いたつもりです。


 そのため最終話で戦闘は起こりませんでした。起こす必要がない。

 最終話は答え合わせ兼エピローグのようなものなので

 当然といえば当然なのですが。

 最終ボスのような存在もいません。それが目的ではないから。

 この物語は敵を倒しに行く話ではありませんから。

 最後の戦いはイェシルの説得が該当します。


 イェシルの説得については、何でも願いを叶えてくれるものに

 矛盾を引き起こすような願いを言ったらどうなるか、という疑問からです。



 本作においては保留の否定というより、引き延ばしの否定をしています。

 百話、千話超えの長編を否定する訳ではありませんが、

 物語に何ら影響を及ぼさない部分は

 可能な限り削るべきだという思考に基づきます。

 どうでもいい事を引き延ばしのために書くならば、

 物語に強く影響を与える部分だけを濃厚に書くべきであると。


 半年旅しているので、ジュルターたちが出会った人々は本編よりもっと多く、

 些細ないざこざに巻き込まれる事もありました。

 しかしそれは物語に絡まない程度のどうでもいい事柄であり、

 物語として構成する時に必要ないのでばっさり削ってあります。



 そして、物語として目標を達し終えたのならきっちり締める。

 ジュルターたちの旅自体は続きますが、花は果ての岬に届け終わっています。

 主役の三人は確たるものを心に得たので、もう完成してしまっています。

 ですので最終話であり、この話は終わります。


 このまま続けてもバカップル+娘の珍道中でしかありません。

 面白く書ける自信はありませんし、書こうという気も湧いてきません。

 だから終えるのです。

 彼らの物語で書きたいと思った話、

 書かなければいけない話は全て書き終えたので。




 この物語を、心の片隅にでも留めておいていただけるのなら

 作者として嬉しい限りです。

 本作を読んでいただき、本当にありがとうございました。


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