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ゴミ箱から生ごみにまみれた千円札が誕生

作者: 鰯田鰹節


 私は、生活能力が低い。以下、私を最も良く見ている夫からの意見を取り入れながら、記す。


 まず、金勘定が出来ない。

 どのくらい出来ないかというと、

「お会計、120円です。」

と言われて、レジで135円出したことがある。

 隣で見ていた夫は、戦慄したと言う。ちなみに、なんで135円出したのと聞かれても、答えられない。自分でも分からん。


 次に、家の中で怪我をする。

 ぶつかる、転ぶは定番だろうが…

 ある日、スライサーを使って、野菜を薄切りにしていた。気がついたら、親指の爪が無かった。爪、スライスしていた。そのまま、深夜の救急病院に行くことになった。

 別に、ちびた野菜を削っていたわけじゃないのだ。何がどうなって、わたしの爪、一瞬で飛んだ…?まじで分からん。

 そして、包丁を持たせれば、ほぼ100%、自分の手を切る。かするとかではない。跡が残るほど、刃が刺さる。

 とうとう、夫からは、料理禁止令が出た。


 洗濯機を回したことを忘れている。だから、黙って干すのは、夫である。

 私は、天気予報を見ない。先日、雨の予報の日に、朝から精力的に洗濯機を回し、毛布まで洗った。

 「ザー!!!」

外は、大雨。さすがに、夫の怒りは頂点に達していた。私は、謝罪した。


 極め付け、時間が計れない。

 例えば、カップラーメンを作ると、バリカタか、伸び伸びだ。なぜなら、もとから、計ることを忘れて、ぼーっとしているからだ。

 お湯の量も無理だ。少なかったり、多かったりする。わざとではない。なぜか、そうなる。

 だから、パスタを作るシェフばりに、加減を確かめるため、味見?をかかさない。作ってるの、カップラーメンなのに、アルデンテになってるか、ちょっと麺食べて調べるの。ちょ、ここ、シェフやん…?(照)

 

 あと、レンチンしたこと、忘れていて、レンジ開けて初めて思い出す。こんにちは、昨日のピッツァ!!(嬉)


 夫が時間を逆算して、家を送り出してくれる。この、夫タイマーがなかったら、私は、毎日遅刻ではないかと思う。



 最後になるが…

さっき、ゴミ箱から、生ごみにまみれて、千円札が出てきたらしい。夫が発見した。犯人は私のようだ。まじか。

「ねえ!おバカなの!?」

…いやあ、返す言葉もねえ!!!

 私、なんで、千円札捨てたんだろう?記憶に…ございませんッ!!!(キッパリ)


 とりあえず、しわしわのくちゃくちゃになった千円札。いま、乾かしてる最中なんだ。

 夫は、もうあなたに現金は持たせられませんって言っている。がーん。彼の気が早めに変わることを、祈るばかりだ。


 


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― 新着の感想 ―
[一言] 夫さん大事にしてあげてください 病気や怪我等で相手をフォローしなくてはいけない状態になった時、作者様の生活が心配です とりあえず、大物を洗う時だけでもPCかスマホで天気予報を見る癖をつける…
[良い点] なんという天然ぶりっ! 私もよくカップラーメン作って存在を忘れます。 キッチンタイマー本当に便利だからおすすめ。お湯いれて設定時間にセットしておくと、音が鳴るから忘れませんよ。
[一言] 何かして忘れちゃうの分かります。 レンジに入れて暖めたものを数日放置とかあるある過ぎて(^-^; 変なところから千円札出てくるのも分かる。 ポケットに入れたまま洗濯されたであろう千円札がた…
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