彩り端役(ディアトーラの人々)
ディアトーラの人々
○ダルウェン
クロノプス家の執事的な存在。実際はビスコッティが社長なら彼は副社長みたいな位置にいる。クロノプス領主の持つ役割を知っており、鍵を持つ一人。強面で真面目。冗談は通じないタイプ。また彼の冗談も誰にも冗談だと受け取られないタイプ。
○ターシャ
リディアスと違い田舎の雰囲気が漂うディアトーラで、女でも一人前に働きたい!という思いを持ったため少し変わった者と住民からは認識されている。ビスコッティの父がそんな彼女の思いを受け止め、ルフィーユ付きで働き先をあてがう。ルオディックの章が流れている現在では彼女のことを変わり者と見る人が少なくなってきている模様。噂と恋物語が大好き。
○チャック
ルオディックの低級学校での先輩になるが、今では万屋の跡継ぎとして頑張っている。イルイダの後輩でもあるので、ルオディックのことは本当に弟のように思っている。街思いのいい奴。
《クロノプス家》
ルカを祖とする家系(血縁は途切れている)魔女に一番近い場所に住み、魔女から住民を護っている。
○ビスコッティ
ルオディックの父でありイルイダの父でもある。腕に覚えありの剣技はリディアスでも一目置かれるほど。第1章ではキラに殺される運命を持つ。第2章では良き領主であり、良き父であるが、ルフィーユの妄想だけが頭痛の種になっている。
○マイラ
「少女が世界を手にするまで」第1章においてのビスコッティの妻。しっかり者だが、どこかミステリアスな一面もある。ビスコッティも安心して領主として過ごしていられる相手。
○イルイダ
マイラの娘。母譲りの性格でしっかりしている。弟のルオディックに負けないように学校の成績も常に一番をとり、剣術、馬術をとってもその辺りの剣士に引けをとらない技術を持っている。幼い時は「らりるれろ」が言えなくて「いういあ」と自分のことを言っていた。
○ルフィーユ
第2章においてのビスコッティの妻。ルオディックの母であり、ビスコッティのことが大好き。少し心が弱いところがあるが、頑張り屋さんでなんでも一生懸命なところがある。ルオディックの姉を流産してから少し妄想が酷くなるが、その妄想を除けば日常生活に支障をきたすほどでもない。
○ミラ(ミランダ)
ミスティの娘でルオディックの妹。全く喋らないし表情がないが、おそらくイルイダのこともルオディックのことも好きだと思っている。
○ミスティ
ビスコッティの後添えとしてディアトーラに入ってきた。力はないがトーラ自身である。人間の作る世界を眺めながら、自身が未だに理解できないアナの言葉「あなたは私のお母さんなんかじゃない」という言葉を考え続けている。
○アース
イルイダの息子であり、夢を見る世界においての最初の領主。キースという双子の弟、ミラルダという妹がいる。
若い頃はリディアス国立研究所に勤めており、ランドが所長になった後にランドの下で働いたこともある。
現在は隠居中。好々爺風であるが、気を抜けないタイプ。10ほど年上の奥さんをもらっているが、彼だけリディアスの政略結婚をしていない。
○アノール
ルディの父であり、リディアス国王直系の血筋。先の国王(アイルゴットの息子)の4男坊。
色々理由は言われているが、アースの一人娘に一目惚れをして口説き落としたとも言われている。表向きは監視のための婿入りだけれど、実際は縁を切られているような状態。
○セシル
ルディの母であり、アースの一人娘。頭が良くプライドが高いが(負けん気?)、嫋やかな貴婦人という雰囲気を持つ女性。あまり複雑に物事を考えることはないが、その意見は真髄を付いているとよく言われている。息子のことが大好きで、いつも幸せを願っている。
○ルディ
現ディアトーラ領主跡目。
一人っ子ということもあり、大人(年上)に甘えるのが上手。すっと懐に入ってしまう外交を得意としている。母と父の性格を足して掛けてしまったような性格でもある。小さい頃からラルーのことを慕っているが、嫡男であることも自覚しているため思いは胸にしまっている。「夢を見る世界」「あの薔薇が咲き乱れる頃には」時点で26歳