ルタとルディ(ふたりはいっしょ)
とにかくルタが大好きなルディ。
本当は片時も離れたくありません。
離れたら、ルタがどこかへ行ってしまうのではないだろうかと、とても心配。
ルディの言う『好き』がよく分からないルタ。
小さい頃からよく知っているのですもの。森で迷子になった時、魔女のお話を聞かせてと目をキラキラさせた時。
ルディはいつも無邪気に笑って、最後は泣き始めるのです。
だから、とても心配。
ふたりはいつも互いのことを心配します。
「自分がしっかりしていないから、ルタは傷ついてはいないだろうか」
「わたくしが魔女だから、ルディは傷ついてはいないだろうか」
だって、ルタはとても真面目だから。
だって、ルディはとても泣き虫だから。
逃げ出すを知らないふたりだから。
自信を持てないふたりはいつもいっしょに。
手を取り合いながら、少しずつ歩んでいくのです。
少しずつ、知っていくのです。
いっしょにいるから、分かること。
いっしょにいるから、見えること。
たくさん見つけて、咲かせましょう。
あの薔薇が、見事に咲き乱れたように。
ふたりの未来は華やかに、彩られていく。
これは、ディアトーラに咲き乱れた薔薇の花のお話です。
カカオットの箱と
婚礼式にて
ルディの顔が違うのは、うん、気にしない、気にしない……。私のお絵かきレベルがね……。