表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第一回〜新しいクラス

私、阿部澄風(あべすみか)と、友達の新谷桃(しんたにもも)は大の仲良し。

同じ学年で、小学校1年のころに出会ってから、仲良くなっていった。


4月、新学期がやって来ました。


私達は、この春中2になった。

貼り出されているクラス表を見ると、去年に続いて今年も桃と同じクラスだった。

やった!!桃と同じクラスだ!! と思いながら、新しい教室へと向かった。

私は1つ、心配なことがあった。クラスの半分以上が知らない人ばかりということ。

初めての人とは会話するのが苦手だから、上手くやっていけるかな……。

でも、桃がいるからなんとかなるよね?


えっと、私のクラスは・・・2年7組だから・・・あった!

今日からこの教室でやっていくんだ。


ガラッ

「おはよう……。」


緊張しながら挨拶をした。


すると、次々に新しいクラスの皆がおはよう、返してくれた。


ガラッ


「おはよう。」


私が挨拶をすると次々に新しいクラスのみんなが、おはよう、と返してくれた。

なんか、このクラスだと、上手くやっていけるかも!!

そして、出席番号と同じ席に着いた。


桃はまだ来ていないみたい。


もうすぐ予鈴がなる。その時、

「うっわ〜!遅刻ギリギリセーフだぁ〜。」

桃が1番最後に入って来た。

すると、

「今年最初のターゲットってあいつ?」

「ブスじゃん。」

と、教室がざわめく。


なんだろう・・・。




休み時間になると、クラスの半分ぐらいの人が桃の周りに集まっている。

気になって、会話を聞いてみる。


「今日、あんたが教室入るの一番遅かったでしょ?

あんたは知らないと思うけど、このあたし、城下崎風華(じょうかざきふうか)がいるクラスは、

月の最初、一番教室に遅かった人が、クラス中の人からいじめられるの。

だから、今年最初にいじめられるのはあんたってわけ。理解しておいて。

あ、それと、この学校は、あたしの家の寄付金で成り立ってんの。

だれも、あたしに逆らえないから、いじめをやめることもないからね〜。

明日から、楽しみにしておいて?」





え・・・?いじめ?

なに?桃がいじめられる?今日一番来るのが遅かったから・・・。

そんな理由で?城下崎さんは明日からって言ってた。


桃は下を向いている。


私達、こんなとんでもないクラスに当たっちゃったってこと・・・!?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ