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3話

 今日はコンビニに行った。


 3円の金槌を買おうとしたら、店員がハエの塊でレジがトイレだった。


 とりあえずゲーセンに行こう。


 するとよくある円形状の飴取りクレーンゲームの上で馬の頭の人と牛の頭の人が交尾してた。


 馬と目を合わせると牛とくっついたままで僕を追いかけてくる。


 店内は誰もいなく薄暗い。




 そこを駆け抜ける一人と二匹。


 けたたましい音に追われて裏口を開けたらビルの上についた。


 悪魔がおそってくる。ダリの顔した太陽の下で僕は紐なしバンジーをする。


 落ちた瞬間




「起きて 着いた」


「ん…あ…」




 酷く変な夢だった… 確か… どんなんだっけ?


 僕は頭を掻きながら後部座席を見回す。


 相変わらず夢か現実か分からなくなってきてる脳を強引に起こし、生まれたての子鹿のように窓の外に視線を移す。


 外はすでに夜の帳が降りてから何時間も経過してる。




「ここってどこですか?」


 けだるそうな目の彼女に尋ねる。


「アルトシティー ここであなたを治療する。 耳についたそれとか」


 左耳を触れると装置から変な臭いの汁が流れ出している。




 連れてかれたのは小さな診療所。


 もう真夜中だったので一カ所をのぞき診療所は真っ暗だった。


 それをお構いなしに彼女は自動ドアをくぐり、音を立てながら階段を上る。


 未来にも階段ってあるんだ。




「おぉよく来たね!」


 部屋の前に到着するとおっさんとしか言い表せない様な容姿の男性が大きめの声で出迎える。


「久しぶりですブラットさん」


 彼女がけだるく挨拶する。


「おう久しぶり。そちらが例の?」


 おっさんが僕の方を見る。


「はじめまして雪屋祐ゆきやゆうです」


 おっさんは「よろしく」というと早速僕を椅子に座らせて診察した。


「どこか痛いところは無いかい?」


「耳とお腹が少し痛みます」


「とりあえず耳についてる補助装置をいいやつにとりかえるね。そのまんまほっとくと壊死しちゃうから」


 そう言っておっさんは局所麻酔を施し手際よく手術を始める。


 黒い装置から薄い水色に黄色いラインが入ってる装置に取り替える際、バチッと音がなった。


 どうやら装置の接続音のようで女性の声で装置の取扱説明書みたいなのが頭の中で


音読される。


 あとは接続チェックしたり輪っかの中に頭を通したり一通り終わった頃には日が明けていた。


 腹痛は消化器官の炎症でありしばらくは薬と栄養の入った液体で慣らしていって2ヶ月後にはご飯を食べれるようになるらしい。


 もともと食にはあまり関心が無い方だが2ヶ月間飲み物だけで我慢するのは心苦しいな。




 おっさんは「ふぅ」とため息を付きながら仕事の後の一服をするため開けた窓にもたれ掛かり朝日を背にしてタバコに火を付ける。




 そしておっさんは爆発した。

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