Neconomi Puzzle.<ネコノミパズル。>

プロローグ

　あの日はとても暑い日だった。

　人生16回目の夏、僕は原付免許の試験を無事合格し、すでに赤みがかった太陽を背にしながら帰路え向かう。

　この日は控えめに言って地獄だった。過去最高気温を達成し4月半ばなのに30℃を越して全身の毛穴から汗が吹き出したが夕方にもなると心地よい風が吹いてきた、

　何気なく振り返ると変な形をした飛行機雲がきれいに夕日に照らされてる。

　そして前を向くと目の前には赤子が泣き響く様なクラクションとトラックが僕の体を押し付けた。