周辺偵察と入り江
遅くなってしまいました。大変申し訳ありませんm(__)m
本部陣地に入り、机を3つ召喚する。
2つは壁際に、1つは中央に置く。
壁際の机に荷物を置いて中央の机に移動。パイプ椅子を出して座る。荷物を置いて居ない机に無線機を設置しながら紅茶を入れる。
「いいなー。僕も飲みたいなー」
「残念だったな」
「ちぇ」
ジャムを舐めながら紅茶を楽しんでいると、伊藤少佐が2人の兵士を連れ、やって来た。
「失礼します。ご指示通り、無線手を連れてきました」
「了解した。無線手はそこの壁際の机に無線が設置してあるから点検して任務に取り掛かってくれ。少佐はそこのパイプ椅子に座ってくれ、聞きたいことがある。それと、そこにコーヒーや紅茶がある。適当に飲んでいい」
「「「はっ!」」」
無線手2人はてきぱきと無線をチェックし、伊藤は前に置いてあるパイプ椅子に腰かけた。
「隊長。聞きたいこととは?」
「ああ、聞きたいのはこの部隊の前の所属部隊、階級制度、男女比率の3つだ」
「前の所属部隊は個人でバラバラです。旧日本陸軍所属もいますしグリーンベレー所属もいます。いちがいにこことは言えません。階級制度は旧日本陸軍の階級に則っています。男女比率は637名中250名が女性です」
「なるほど。わかった他には…」
しばらく伊藤と話していると、別の兵士が入ってきた。
「失礼します!各偵察隊、出撃準備完了しました!」
「了解した。では偵察を開始してくれ。範囲はこの拠点を基点に5㎞地点までだ。何かあったときは即連絡を」
「はっ!失礼しました」
「さて、書類仕事でもするかな」
紙や万年筆を出し、書類仕事を始める。
しばらくすると偵察隊から連絡が入ってきた。
「こちらHQどうした。…………………了解した。暫し待て」
「どうした」
「はっ!第9偵察隊がここから4.5㎞地点で入り江を発見したとの事です」
「規模は?何か人工物は見えるか?」
「第9偵察隊。こちらHQ、その入り江の規模はどのくらいだ。それと人工物は見えるか?………………………了解した。…人工物は無く。入り江の規模は入り口付近が10㎞程、入り江内部は大体25㎞程あるそうです」
「かなり巨大だな…。了解した。第9偵察隊にはその場での待機を命じておく」
「はっ!」
報告を聞き終え、伊藤に向き合う。
「少佐、報告にあった入り江に海軍基地を置こうと思う、どう思う?」
「入り江の深度によりますが、まず大丈夫だと思います」
「よし、では行くぞ。少佐は護衛部隊を編成してくれ。俺は車両等を準備する」
「はっ!」
椅子から立ち上がり、足早に本部陣地を出ていく伊藤。
俺は机の上の装備品を身につけて、無線手に何か連絡があったら無線を転送するように指示し、本部陣地を出る。
「車両出すか…」
「何出すの?」
ツェツィーリエが聞いてくる。
「M3ハーフトラック、M2重機付2両。あと九五式軽戦車。くろがね四起に乗りたいから俺はくろがねに乗る。助手席用に九六式軽機関銃追加」
車両を出すついでに一〇〇式機関短銃とウェンチェスターM1872、イサカM37を出す。特に必要ないが出してみた。ハ号車に乗る人員を出すのを忘れない。
「酒井一政少尉以下3名、ただいま着任しました!今から隊長殿の指揮下に入ります!」
「了解した。現刻を持って諸君らの着任を認める。早速だが諸君らの乗車するハ号の点検を始めてくれ。少ししたら偵察に出る」
「了解です。おいおまはんら!ちゃっちゃかやるで!」
そう言いながら歩いていく酒井を見ながら俺はくろがね四起の助手席に乗る。ウェンチェスターやイサカに弾を込めていると、完全武装の兵士を連れた伊藤がやって来た。
「隊長。ご指示通り護衛部隊の編成、完了しました。いつでも行けます!」
「了解した、では乗車開始!車列はハ号を先頭にくろがね四起、その後ろにM3ハーフトラックが2両だ」
「「「「「「はっ!」」」」」」
兵達が乗車している間に、銃火器を移動させる。ウェンチェスターとイサカは座席側に来るように立て掛け、一〇〇式は抱える。三八はウェンチェスターと一緒に立て掛ける。
そうこうしている内に伊藤が運転席に乗り込んだ。
ちなみに後部には無線機を載せ、ギリギリの隙間にツェツーリエがちゃっかり乗っている。
「お待たせしました。隊長。では行きますか」
「ああ」
後部に載せた無線機を手に取る。
「こちら隊長車。全車聞こえるか」
『感度良好』
『聞こえます』
『大丈夫です』
「よろしい。これより我々は、第9偵察隊が発見した入り江を目指して出発する。距離は仮定西方向に約4.5㎞地点だ。各隊長の指示がない限り発砲は禁止する。何か質問は?」
『問題なしです』
『ありません』
『大丈夫です』
「よろしい。では、全車前進!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
道中何の問題もなく行くことができた。すばらしい。
入り江に着くと第9偵察隊の隊長が出迎えた。
「第9偵察隊隊長の山元英明少尉です。隊長殿自ら来て頂き、恐縮であります」
「ご苦労だったな、山元少尉。しかしこんな近くに入り江があるとはな」
「我々も驚きました。しばらく進んで丘を越えたと思ったらすぐに入り江が見えたので」
「回りには人工物は無かったんだな?」
「はい、何もありませんでした」
「了解した。第9偵察隊は拠点に帰投し、休息を取ってくれ」
「はっ!では、失礼します」
山元は綺麗な敬礼をし、返礼を待ってから歩き出した。さてさて…。
「良い子のみんなー。海軍基地を出すよー。わーいわーい」
「…あの。隊長、何してるんですか」
「…何でもない。ただの気分だ」
「…そうですか」
…馴れない事はするべきじゃないな。
さて、気を取り直して入り江を改造改築設営召喚、召喚魔法万歳。
通常の港湾施設の他に兵舎や弾薬庫、高射砲塔にトーチカや有刺鉄線などの防御設備。高射砲や高射機関砲、沿岸砲などの砲火器類。などなどどんどん召喚、設置していく。
そして。
「…まるで原型がありませんね…」
「こうして自然は破壊されていく」
目の前に広がるのは超大規模な軍港。少し前までただの入り江だったとは信じられない程の規模になっていた。
「しかし、船がないから寂しいな」
「そうですね」
「出しませう」
召喚から兵器を選び、海上兵器をリストアップしどんどん追加していく。
戦艦は大和型2隻(大和、武蔵)、長門型2隻(長門、陸奥)。
戦艦は現状ではこれだけあればいいか。
空母行ってみよう。
赤城、加賀、飛龍、蒼龍、翔鶴型2隻(翔鶴、瑞鶴)。
こいつらも現状よしと。次。重巡。
古鷹型2隻(古鷹、加古)、青葉型2隻(青葉、衣笠)、妙高型4隻(妙高、那智、足柄、羽黒)。
次。軽巡。
大淀、阿賀野型4隻(阿賀野、能代、矢矧、酒匂)、天龍型2隻(天龍、龍田)、球磨型5隻(球磨、多摩、木曾、大井、北上)。
また増やすな。次。駆逐艦。
島風、白露型10隻(白露、時雨、村雨、夕立、春雨、五月雨、海風、山風、江風、涼風)、陽炎型15隻(陽炎、不知火、黒潮、雪風、初風、親潮、夏潮、早潮、天津風、磯風、時津風、浦風、嵐、萩風、谷風、野分、浜風、舞風、秋雲)、秋月型12隻(秋月、照月、涼月、初月、新月、若月、霜月、冬月、春月、宵月、夏月、花月)。
まあ、増えるな。
潜水艦に行ってみるか。
伊400型3隻(伊400、伊401、伊402)、伊201型3隻(伊201、伊202、伊203)、丙型8隻(伊16、伊18、伊20、伊22、伊24、伊46、伊47、伊48)。
増やそうだなー(棒)
おっと、艦上機を忘れてた。
零式艦戦二一型に九九式艦爆、それと九七式艦攻。何で五二型に彗星や天山じゃないのかって?
それは、まあ、好み?
…まあ、とりあえず物は決まったから人員も召喚する。
人員を確定し、決定を押す。
結果、湾内には大量の艦艇で溢れかえった。
「壮観だな」
「はい」
「さて、ここで問題がひとつある」
「なんでしょうか」
「海軍に対して陸軍が少なすぎる」
「確かにそうですね」
「と、言うわけで部隊の補充と再編成を急がねばな。少し司令部に顔だしたら拠点に戻るぞ」
「はっ!」
伊藤を引き連れ海軍司令部に向かう。
これから忙しくなるぜ。
いつもこんな駄文を読んでいただき、ありがとう存じますm(__)m
つきましては、感想やレビューを書いていただくと、狂喜乱舞します(;・ω・)