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エルフのセレナ

更新遅くなりました。

改めて、セレナを見てみる。奴隷だからなのか、かなりみすぼらしい服装をしていた。


「まず、その服装をどうにかしないとな…」


そう思い、俺は、魔法職っぽい服を想像しながら、魔力を集中させる。すると、動きやすさを重視したローブが生成された。


「え……?いま…何もないところから…服が……」


俺がローブを生成させた途端、セレナが目を丸くする。


「セレナ、とにかくこれを着とけ」


「あ…は、はい、ありがとうございます」


「よし。三体しか討伐出来なかったけど、一旦、帰るか」


「そうですね。セレナさんも疲れたでしょうから」


こうして、俺たちは、迷宮を後にした。


(とりあえず、依頼の報告に行っとくか)


そう思い、俺とセシルとセレナは、ギルドを目指した。

ギルドに着いた俺たちは、いつもの受付嬢の所に向かった。


「あ、レイさん。セシルさん。おかえりなさい。あら?そちらの子は?」


「ああ、ラスカル迷宮で助けた奴隷だよ。前の主人が魔物に殺されてしまったみたいだ」


「そうですか。では、今は、レイさんがその子の主人なんですか?」


「ああ、一応そういうことになってる。それより、報酬もらいに来たんだ。換金頼む」


「はい。わかりました。今日は、何十体討伐したんですか?」


(何十体って………単位おかしくね………?)


「いや、今回は、三体だけだ」


「え!?あのレイさんが三体だけ!?どうしたんですか?頭でも打ったんですか?」


「あのー、酷くないですかね?」


「あ……す、すいません。驚きのあまり頭が混乱してました。エルダートレント三体ですので、銀貨3枚になります。」


「ありがとう」


報酬を受け取った俺たちは、ギルドを後にした。


「もう暗いし、宿屋に帰って、飯にするか。」


「そうですね」


「はい……ご主人様」


遠慮気味のセレナを連れて、光月亭に向かった。光月亭に入ると、リースさんが元気よく働いていた。


「お、帰って来たね!若夫婦」


「わ、わか、若夫婦ぅ〜!?そ、そんなことありませんって〜〜、もう〜〜」


頬を赤く染め、にやけているセシルをほっといて、飯を食べるため、食卓に座った。すると、セレナが床に座ろうとする。


「お、おい。なにやってんだ?」


「え?あ………あ、すいません………外に出ときます………」


「いや!いいって!そこに座れよ!」


「え…?でも、そこは普通の席ですよ……?奴隷の私なんかが………」


「いいから、座れって!」


「いや…しかし……」


セレナが断固として座ろうとしないので、命令した。


「あー、仕方がないな……セレナ!」


「は、はい!」


《そこの席に座れ!》


「わ、わかりました!」


「やっと、座ったか。おーい!セシルー!飯にするぞ!いい加減帰ってこーい」


「あ、はい!すいません」


「ご主人様、やっぱり奴隷の私がご主人様たち一緒の席で同じご飯を食べるのは………」


「いいから、気にすんな。俺が嫌なんだ。それでいいだろ?」


「は、はい!大丈夫です」


この時、初めてセレナが笑ったのを見た。

飯を食べ終わった俺たちは、疲れていたので、もう休むことにした。


「それじゃ、また明日な〜」


俺は、そう言って、自分の部屋に戻った。


「セレナ、わかってますよね……?」


「は、はい…?」


セレナには、セシルの考えてることが全く分からなかった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その日の夜、俺は、何かが自分の横でゴソゴソしているような気がして、目が覚めた。右を見ると、透き通るような青髪の美少女。左をみると、眩しいくらい金髪のエルフ美少女。


「しかし、どうするかな………?」




俺が困っていた、2時間ほど前。


「セレナ、それじゃあ、行きますよ!」


「え?どこにですか?」


「決まってるじゃないですか〜〜、レイさんの部屋ですよぉ〜〜」


「し、しかし、ご主人様は、もう眠ったのでは……?」


「そんなことは、わかっています!わかった上で行くんです!」


顔をにやけながら、堂々と言うセシルにセレナは、驚愕とともに呆れていた。しかし、セシルの押しに負け、結局レイの部屋に行くことになった。


レイの部屋に入るとやはり、レイがベッドで寝ていた。レイの寝顔は、女性の母性本能をくすぐるように可愛く、愛おしく感じてしまった。ふと、隣のセシルを見てみると、ヨダレを垂らしながら、今にも襲いかかりそうだった。


「さ、さぁ、セレナ。レイさんの隣に寝転がりますよ!」


「は、はい!セシルさん……」


そうして、セシルとセレナは、レイのベッドの中に寝転がった。


(ベッドの中、ご主人様のいい匂いがします………)


レイの匂いを堪能した後、セシルとセレナは、そのまま眠りについた。







各キャラクターステータス紹介


名前:レイ

レベル31

HP:2350/2350

魔力:3640/3640

攻撃力:1670

防御力:1420

素早さ:2710

幸運:65


『スキル』

【魔法適正】

【剣術Lv75】

【アイテム生成】




名前:セシル

レベル24

HP:935/935

魔力:1580/1580

攻撃力:790

防御力:655

素早さ:715

幸運:114


『スキル』

【魔法適正】




種族:エルフ

名前:セレナ

状態:奴隷

レベル9

HP:310/310

魔力:480/480

攻撃力:340

防御力:310

素早さ:290

幸運:24


『スキル』

【弓術Lv21】

【魔法適正】




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