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お嬢様に会いたい!  作者: 練馬将軍
お嬢様に会いたい!
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刺客からの挑戦-2-

パァン

映画でしか聞いたことのないような大きな銃声が校内に鳴り響いた。もちろん校内はパニックになったが、裕は少しずつ落ち着きを取り戻そうとしていた。今裕はリリスを抱えて屋上中を駆け回っていた。

「ハァ、ハァ、おい!おきろよ!」

くそっ、こんなことを仕方がない。僕のことを好きだと言ってくれたリリスをこんなところで死なせてしまうわけにはいかない。僕はそう思って携帯を取り出し119番通報をしようとした。ん?119番通報?そういえば、、、

「通報で思い出した!」

裕はとっさにさっきリリスがくれた非常時の連絡先が書いてある紙を取り出した。


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小茂根陸斗はスナイパーライフルを持ち舌打ちをした。

「ちっ、外したか。あの小僧があそこまでできるとは、、」

「どうなさいますか?陸斗お坊ちゃま。」

執事の大山が聞いた。

「ひとまず見逃しておいてやろう。リリスの転校先も分かった、狙うチャンスはいくらでもある。」

「承知いたしました。」

「待ってろよ、リリス。今すぐお前をあの忌々しい男から守って見せるからな!」

そういいつつ、陸斗は心の中でビクビクしていた。「どうしたものか、まさかリリスを撃ってしまうなんて、、、もうあいつに合わす顔がないぞ。」


-------------------------------------------------------------------------


RR

コールして間もなく、電話がつながった。

「はい。春日リリスの執事を務めさせていただいております。早宮でございます。」

「お、大泉裕です。リリスが、リリスが、大変なんです!」

「大体の状況は私も承知しております。今から部隊を向かわせますのであと数十秒お待ちください。」

すると、グラウンドに避難していた生徒たちが叫んだ。

「なんだ、あのヘリは?」

裕も慌てて生徒たちが見ている方向を見た。

「何じゃあり!?」

数台のヘリコプターが屋上、裕の頭上に現れ、ロープが差し出された。

「さぁ、野次馬がのぼってくる前にはやく!!」

「はい!」

僕は、リリスを抱えたまま、ロープをつかみ、ヘリコプターへ乗り込んだ。まるで、漫画のようにお姫様を助ける王子様になった気分だった。

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春日邸にて。応急処置を受けたリリスが部屋から出てきた。どうやら急所ははずれていたみたいだ。

「大丈夫か!」

僕は、リリスに駆け寄った。

「はい、大丈夫です。裕様のほうこそ大丈夫ですか?」

「うん、僕はほんの擦り傷だったし。」

しばらくして、僕は執事の早宮さんに聞いてみた

「さっき狙っていきた奴はいったい誰ったんだ?」

「おそらく、小茂根建設長男の陸斗様だと思われます。」

もうリリスの経営権と命を狙ってるやつがいると思うと、僕は憤りを抑えきれなかった。

「落ち着いてください。裕様。」

リリスが小茂根陸斗を庇うようにいってきた。

「陸斗様は、私たちにとって仲間になる存在です。これは私の憶測でしかありませんが、おそらく私たちが婚約したのを知らず、裕様を刺客だと思われて発砲したところ間違って私にあたってしまった、と。そんなところでしょう。」

「そう、なのか?」

「はい。おそらくそうでしょう。」

早宮さんも言った。

「な、なんだぁ。」

一人で小茂根陸斗に勝手に敵意を向けてしまっていたので、何故か恥ずかしくなった。

それから、僕たちはささやかな夕食会を開き、家に帰ろうと思う頃には既に九時を回っていた。

「じゃあそろそろ帰らせてもらうよ。」

「はい、では明日。」

僕は、歩き始めた。ヘリコプターでここにこたので気づかなったが、今更一番大事なところに気づいた。

「ここ何処?」

僕は、次の日がちょうど休みの日だったので、早宮さんにお願いして、一泊させてもらうことになった。


 翌日、朝。僕は真っ先にここの場所を早宮さん聞いた。

「ここ何処なんですか?」

「そうですねぇ。この屋敷は、練馬、杉並、中野をまたいだ大きい屋敷でして。今私たちが住んでる建物は、元哲学堂公園周辺のはずですが、、、」

「は、はぁ」

何十年か前に、練馬杉並中野の一部を買い取って屋敷を作ったというニュースがあったが春日家のことだったのか、、、

「なんだか今帰っても迷いそうなので、今夜は止まってくことにします」


朝起きると、朝食の準備ができていた。そりてリリスも行儀正しく椅子に座っている。

「裕様もどうぞ。」

「じゃあ、いただこうかな」

「「いただきます。」」

昨晩の食事も豪華だと思ったが、大金持ちの食事がここまで豪華だったとは!朝から、食べたことのないような料理が並んでいた。

何の前触れもなく、ふとリリスが思い出したように言った。

「小茂根建設まで挨拶に行きませんか?」

リリスを撃ってしまった小茂根陸斗。そして、勝手に小茂根陸斗に敵意を抱いていたと知る裕。そこでリリスが小茂根建設に挨拶に行こうと提案する。小茂根陸斗と大泉裕は出会い、そこで何が起きるのか?

次回「守護者のプライド」この次も、サービスサービスぅ!

さて、5話まで来ましたお嬢様に会いたい!ですが、まだまだこれからです!予告にも書いた通り次回で陸斗と裕が出会います。

次回更新こそ試験後になると思いますが、よろしくお願いします。

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