刺客からの挑戦-1-
うちのクラスにリリスが転校してきた。
「転校生で大泉裕の妻の春日リリスですわ。どうぞお見知りおきを。」
「えええええええええええええええええ!?」
いや、こっちがええだよ。転校してくるのはまだ予想がつくとはいえ、妻っていうか、普通?俺らまだ結婚できる年齢ではないんですけど、婚約しただけなんですけど。その後僕たち二人は質問攻めを受けた。もちろん僕は、たくさんの男子からある意味攻められた。
「大泉のどこが気に入ったの?」
「いつから結婚するって決めてたの?」
「春日ってあの大企業の娘さんなの?」
「あぅぅ」
困っている顔もかわいいなぁ。こうしてみるとリリスはやっぱりかわいい。華奢な体に、金色の長い髪、どこをとってもいいなぁ。
「おう、裕、初恋の相手と結婚できてうれしいか?」
光が群れの中を潜り抜けてわざわざ助け舟を出しに来てくれた。
「うーん、うれしいっちゃア嬉しいけど、何か複雑な感じ。」
「まぁそうだわな、俺だって好きだった相手にいきなり結婚してって言われたらそういう風になるもん」
「なったことあんのかよ。しかも僕彼女のこともあまり知らないんだよなぁ」
「そうなのか?」
「うん。昨日は次あったら話すって言ってたんだけどなぁ」
「まぁあの状況じゃまず無理だな。」
光は、リリスのほうを見ていった。
「そうだな」
僕は心の中でため息をついた。
なんだかんだでリリス転校初日の昼休み。
「ねえ、リリスさん。僕リリスのこと何も知らないんだけど、、、」
「あ、すっかり忘れていましたの。私のことはかまわずリリスと呼んでください。それと、私のことを話す前に、これを受けっとて下さい。」
彼女から渡されたのは、何やらでどこかの電話番号が書いてあるメモ用紙だった。
「もし私の身に何かあったら、この番号に電話をしてください。」
「う、うん」
「では、私があなたと結婚しようと決断したのは小学六年生の頃だったわ。その頃の私はまだ内気で小学校も不登校で家庭教師と一緒に自宅で勉強をしていました。ですが、私はいつも父に連れられていつも散歩に連れていかれていました。私はその散歩がいやでいやでたまらなかったんです。そんなある日、私はクラスメイトのけんかを止めているあなたを偶然見かけてしまったのです。それ以来、かっこよくけんかを止めていたあなたが私の脳裏にこびりついていきました。これが私があなたを選んだ一つ目の理由です。」
「一つ目の理由?ということは二つ目があるってこと?」
「はい、問題はその二つ目となのです。それは私が中学三年生のころ、父が急病で倒れまして、それをいいことに春日グループを買収しようとする輩が現れたのです。今までは、父が残した運営ノートで経営をしていたのですが、それではそろそろカバーできなくなってきているのが現状です。そこで、ほかのライバル企業が息子を婿にもらってくれないかという見舞い話を持ち込んできたのです。私はその誘いをすべて断っていました。そうすると他企業は、私ごと殺して会社をのっとてしまおうという、最終手段に乗り込んできました。そこで春日家は、何としてでも跡継ぎを探さなければなりなくなりました。見てのとおり私は一人娘で、父は、養子もとるたちではなかったので、護身術、勉学がそこそこ優れているというのであなたが夫の候補になったのです。まぁ、半分は私のごねですが。」
「そういうことだったのか、」
僕は心底驚いた。まさか両思いだったなんて、、、
「あ、そういえば、護衛の人とか執事さんとか見ないけどどうしたの?」
「私が、そんな目立つことしたら命が危ないjy」
パァン
映画でしか聞いたことのなかった銃声がいきなり鳴り響いた。
「リリス、大丈夫か!!」
声をかけるも、腹から血を出しているリリスは、返事は来なかった。
Next Liliss's Hint.スナイパーライフル
どうもこんばんは、練馬将軍です。一応試験前ですが、急ぎ足で書いてみました。
どうも執筆中はすごく集中しているみたいで、あとがきに入るとすごく眠くなります。ってことでこれでおわりにさせていただきます。次回は、来週までには投稿する予定です。どうぞ今後ともよろしくお願いします。