お嬢様に会いたい!
1 「俺は、あの時の女の子が毎朝見えているのだが、どう思う?(真顔)」
いつもの教室、いつもの昼休みに、そのようなキ○ガイ発言を俺こと大泉 裕は、友人の田柄 光に言っていた。俺がそのようなことを言い始めるようになってしまったのは振り返ること4年前、小学6年のころだ。その頃の俺は、まだ純粋だった。武道やスポーツもできてもててるほうだったと思う。クラスメイトと公園で遊び、ボールでガラスを割り叱られていたような気もする。そう、そんな俺に、変化が訪れた。金髪の幼女が目の前に現れたのである。そして俺は、その女の子に一目惚れをしてしまった。その翌日、友人に昨日の女の子のことをクラス中に聞いて回った。しかし、誰もその子のことを知らず、更に「ロリコン」の称号をつけられてしまったのである。そして、中学→高校と、地元の学校に進学したためその悪名は消えず、からかわれ続け、今(高校一年夏)に至る。
「疲れて幻想が見えてるの?ちょっと精神科行ったらいいんじゃない?」
光は、いつもきついことを言うが、たった一人の幼馴染であり親友なので大切にしている。
「そんなことはないさ、俺はいつだってあの子がちゃんと見えているし、影だって映ってる。幻想なんか じゃない!」
「でも、そんなことを言い続けてもう4年、高校に入ってからなんか、毎日その言葉を聞いてるぞ」
「・・・。」(´・ω・`)
そう、光の言っていることは正しい、あの女のこは、俺が見えてはいるものの、会話もしたことがないし、他人には見えないのだ。
そして、昼休み終了のチャイムが鳴る、先生が入ってきて急に教室が静かになる。いつもの流れだ。「はぁ、あの女の子と話せたりしたならぁ」そう思い、肩を落としながら俺は、席に着いた。
のんびりな中学生の著者です。
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