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第6話

「おはよう♪」


朝教室に入ると2日前の落ち込みようが嘘のように元気な奈緒がいた


「おはよう…我が親友螢よ……どうした?」


奈緒とは正反対に月曜から疲れてますオーラ全快だな


「隼人……聞いてくんろ」


なぜ田舎者風な言い方なのかな?


説明―――――終了


「ってことは優もこんな感じ?」


「アイツはもっと酷い感じだ……もうダメ」


あぁ…可哀想に……

まぁいいや

俺はそんなことより早く愛しの美帆のもとへ


「螢…大丈夫そう?」


「部活の頃には復活してるよ」










「単純バカ助」


昼間までのオーラはどうした?!

ホントにバスケしてる時に復活するとは……


「隼人!ボオーっとしてんな」


「うっせい!わかってらぁ」


とか言いつつ俺も楽しんじゃってまぁす♪


「隼人!」


「そら!」


俺の絶妙なパスでボールは螢に渡りそのままシュート


「ナイスパス!」


「当然!」


ハイタッチを交わす


「でも螢がダンクできたらなぁ…」


「無茶言うなよ」


苦笑する

まぁ仕方ないか……

螢の身長は177センチで俺はそのマイナス2

もっと伸ばしだい……


「よし今日はここまでだ!」




ーーーーーーーーーーー



「悪い遅くなった」


「別にいいわよ」


まさかジャンケンで負けて片づけをヤらされるとは……


隣で歩いてる奈緒は急に立ち止まり後ろを見る

何やってんだ?


「ストーカーか?」


半分冗談で半分本気で聞いてます


「違う違う。紫織につけられてないか確認したの」


「あ、そういうことね」


そういやツケられてたんだっけ?


「ねぇ螢…もし私がストーカーの被害にあってたらどうする?」


「え?!やっぱりされてんのか!?」


なんだ!?

この怒り混じりのなんとも表現できようのない気持ちは!!


奈緒は横に首を振り苦笑する


「もしもの話」


なんだ……

よかった……


「そりゃ……助けるよ?奈緒は幼馴染なんだから」


俺の言葉に奈緒は急に悲しい色をした瞳になった

なんだ?

普通に何か言葉返せよ


「……幼馴染?」


「え?あぁ」

それから会話なしで帰宅

別れの挨拶もなしに奈緒は魂が抜けたかのように家に入っていった

俺何かした?

そのことをお袋(本名:和子(かずこ))に言うと……無言で台所に行き……

フライパンを持って……

俺の目の前で振り上げ………

振り下ろしたあぁぁぁ?!


《グワン!》


「いったあぁぁぁぁ!」


頭が!

頭が割れる―――!


「あんた少しは奈緒の気持ち考えな!」


「それどういう意味?」

辛うじて喋れます

辛うじて………


「自分で考えれ!!」


再度フライパンを振り上げる



もう一発?!

ダメだ……

避けれない!


覚悟して目を瞑る






あれ?

フライパンがこない


「優…やるじゃない」


え?

なにが起きてるんだ?


恐る恐る目を開くと…


「優……」


涙が出そうになった

目を開くと優がまな板でフライパンを受け止めていたのだ


「優に免じて今日の所は許してあげる」

と言い残しお袋は寝室へ行った

「優…ありがとう」


俺は心から感謝する


「別にいいよ…兄貴前に廊下で言おうとしたんだけど……」


記憶リピート中―――――――――――――――――――――――――完了


「うん、してたな。っでなに?」


息を思いっきり吸い込んでますね


「紫織に手ぇ出したらぶっ殺す!!」


「へ?!」


あまりに突然なことで変な声を出してしまった


「だから!」


「わかったわかった!だいたい俺は紫織ちゃんを妹としか見てないから安心しろ」


「紫織はそうじゃないから言ってるんじゃん……」


「は?なに?」


聞き取れなかったです

うっ……

そんな睨まなくても


「とにかく手ぇ出すなよ?」


「はいよ」


まさか優が紫織ちゃんを好きだとは……知ってたけどね(笑)

まあ本人の口から言われたのは初めてだけど行動でわかるから

「優。頑張れよ?」

「兄貴がいなければ頑張れたよ」


それどういう意味?

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