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第57話

しばらくの間、更新ができませんでした。今日よりまた更新を再会したいと思います。

「お待たせしました。コーヒーとミルクティーになります。ではごゆっくりどうぞ。」


コーヒーとミルクティーをテーブルに置くと店員はニコリと笑ってから立ち去った。


「紫織ちゃん・・話って何かな?」


俺は今、紫織ちゃんと2人で近所の喫茶店に訪れていた。

理由?

部活後に話があると紫織ちゃんからメールが着ていたからだ。

その紫織ちゃんはと言うと置かれたミルクティーを見つめたままで中々口を開いてくれない。

とりあえずと、コーヒーを口にする。

・・・ふむ、美味しいな。


「あの・・螢さんは私の気持ちを知っていますよね?」


「・・・うん。」


やはり、この話しか。

呼び出された時点で何となく分かっていた。

だから大して驚きはしなかった。

「それで・・あの・・・。」


とても言いにくそうに話す紫織ちゃんは、やっと顔を上げた。

そして、力強い眼差しで俺を見てくる。

・・・威圧感がヤバい・・。


「あの告白はなかったことにしてください!」


「・・・。」


「・・・・。」


「・・・・・は?」


脳内にエコーする紫織ちゃんの声。

・・・・俺は告白を聞いてからスゴく悩んだ。

なんて断ればいいんだろう・・・・断ったら泣くだろうなと、ずっと考えていた。

だから──


「・・・わかった。」


不謹慎だけど気持ちが楽になった気がする。


「ありがとうございます。実は・・今誰が好きなのか分からないんです。だから・・やっぱり螢さんのことが好きだと思った時はもう一度告白させてください。」


「・・わかった。その時にはちゃんと答えるよ。」


特に他の話しがあるわけでもなく、明日は体育祭なので数分後には家のリビングにいた。

ただただ、呆然としているとリビングの扉が開かれた。


「ただいま。疲れたわ〜。」


「お疲れ様、母さん。晩御飯はシチューだけどどうする?」


「お願い。」


「はいよ。」


台所に移動し、火をつける。

母さんはさっきまで俺が座っていたソファーに寝転がっている。

数分後・・・。


「できたから食べなよ。」


「ありがとう。もうお腹ペコペコだわ。いただきます。」


「じゃ〜俺、明日早いからもう眠るから。」


「見に行けないけど明日は頑張りなさいよ?」


「うん。おやすみ。」


「おやすみ。」


部屋に戻るとベッドにダイブした。

ここで携帯がピコピコと光っていることに気づいた。

開いてみるとタク兄からのメールだった。

《明日の体育祭は頑張れよ。あと怪我にはくれぐれも気をつけるようにな。》


「うん。頑張るよっと・・送信完了。」


さて寝ますかな?

もうじき奈緒に告白する、自分で決めた1ヶ月の期限だと思いながら眠りについた。




ジリリリ──


「・・ん?ふぁ〜!朝・・か。」


カーテン開くと自然の原理で日差しが俺の体を包み込んだ。


ジリリリ!


「おっと。」


ひとまず今だ鳴り止んでいない目覚ましを止めてから、身支度を始める。

全て(家事)を終えると玄関下から2階に向かって叫ぶ。


「2人とも早く起きろよな!?」


やはり、気のない返事が聞こえてきた。

まったく・・・。

そう心中で呟きながら玄関の扉を開いて、外にでた。

さぁて学校に行きますか!?

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