エピローグ、あるいは無人の部屋に響くテレビの音声
続いてのニュースをお伝えします。
昨日十八日、大秋高校の屋上から転落した男子生徒十七歳の死亡が確認されました。また、死亡した男子生徒について、本日行われた司法解剖の結果が明らかにされました。
警察によりますと、男子生徒の血中からは多量の睡眠薬成分が確認されたということです。
このため、男子生徒が転落する直前に、睡眠薬の影響による幻覚症状や意識障害が発生していた可能性があるとみて、慎重に捜査を進めています。
睡眠薬は、男子生徒が自身でネット通販を利用して、数日前に購入し、転落当日に届いていたものであることが調べによってわかっています。警察は、自殺を意図して購入していたものとみて、転落との関連性を調べています。
また、複数の生徒から「転落した男子生徒から日常的にいじめを受けていた」という証言が得られており、事実関係の確認を行っているということです。
一方で、男子生徒が小、中学生だった頃に仲が良かった女子生徒によると、当時は物静かな性格で、本が好きな大人しい人物だったということです。中学三年の冬頃から突然不登校になったものの、いじめの加害者だったという認識はなく、いじめに関与するような人物ではなかったと思う、と語っています。
男子生徒は午後六時半頃に転落したとみられ、校内に生徒が少なかった時間帯だったため、事故当時の目撃者は見つかっていません。そのため、屋上からの転落が意図的なものだったのか、睡眠薬による判断力低下が原因の事故だったのか、現時点では判断が分かれる状況です。男子生徒の自宅やロッカー、転落した屋上からは、遺書は発見されなかったということです。
また、行方不明とされていた男子生徒の母親三十三歳が、本日十九日夜に、勤務先のキャバクラ店舗で発見されました。
職場関係者によると、母親は事件当日も通常通り出勤していたということです。
母親はシングルマザーで、生活のためにアルバイトを掛け持ちしており、家にほとんど帰らない生活を続けていたと話しています。転落についても「知らなかった。報道も見ていない」と話しており、また発見当時、所持していたスマートフォンの電池は切れていたということです。
警察は今後、母親から詳しい事情を聴く方針です。
学校側は引き続き、生徒や教職員への心のケアを強化していくとし、校長は「新たな事実が判明したことで、関係者の皆様に多大なご心配をおかけしております。専門機関と連携し、徹底した支援を行ってまいります」とのコメントを発表しました。
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