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序章

「ああやっとこれで終わりか」


 そういうと、タイミングよく終業のチャイムが鳴る

 放課後の中颯爽と帰宅の準備を終え、教室を出ようと扉を開けた。


「よっ」


 そういって駆け寄ったのはクラスメイトってか幼馴染で悪友のあかりであった。


「なんだお前かあ、なんなんだよ?

 おれはつかれてんだよ、家で爆睡きめこむんだからな

 やっとテスト期間も終わったし」


 そういうとあかりの蹴りが格ゲーの如く飛んできた


 ごふっ


「こんのっ年から年中睡眠男!たまには起きて運動でもしたらどうなの!?」


 鈍い感触にたまらずオレは腹部をおさえる


「おいっ軽くみぞおちに入ったぞ!ふざけるんじゃねえぜ!

 それにおれは帰宅部だ

 睡眠は俺にとって三大義務でもあるからしてだなああ」


 げすっ


 追加攻撃!


「そんなの自慢にしないの!さっさとかえるぞ!」


 つまりは結局一緒に帰ることになるのであった。


 帰り道、一行は生物なのか物体なのかはかりかねるモノに出会う。それは後に二人の高校生活を大きく変える運命的な出会いになるのであった。


 二人にとって長い長い初夏が始まった。


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