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プロローグ


俺の名前はアムス・ストリア、28歳だ。


15年前、いきなり俺は異世界に転移させられた。

初めは右も左もわからかったけど、色々な人達に助けられてなんとか生きてこれた。


俺も助けてくれた人達みたいになりたいと思っていた矢先、5人の女の子達を山で見つけた。


まあ色々あってその子達を俺の妹として迎えた。


最初はぎこちない所もあったけどたくさん愛情を注いで育ててなら、いつからか本当の兄の様に慕ってくれる様になった。


そんな日が続いて五年、5人は魔法学校に通う為に小屋を出て行ってしまった。


自立するのはどこか寂しいような、嬉しいような、そんな事を考える日々が続いている。


それから10年後、つまり今にいたる


「はぁ…山奥の小屋も、そろそろ寿命だな。」


俺はそんな独り言を言いつつも小屋を修理しながら、ある言葉を思い出す。


「お兄様、私達は必ず恩を返します。どれだけ時間が掛かろうとも、必ず…」


「そういえばあの子達あんな事言ってたなぁ。」


その後自分達のお金で有名魔立学校通って卒業したんだもんな、しかも主席で、育てた者としては鼻が高いというものだ。


「でも…いつまでもこの小屋に住み着いて仕送りされっぱなしってわけにもなぁ〜」


俺ももうすぐ三十路な訳だし…う〜む…


「よし!決めたぞ!」


アムスはそう言うとカン!、と持っていたホウキを床に突き立てる。


「この山奥の小屋から出て、自立してやる!」


すごいだろ、この発言もうすぐ30歳のやつが言ってんだぜ?


「その為にはまず手紙で仕送りはもう要らないって書かないとな」


俺は紙にこう書いた。


「親愛なる俺の妹達へ、

もう僕は嫌になった(この生活が)ので、小屋から出て行きます。


仕送りの額は信じられないくらい(多い)。

そんな風に思われている(仕送りがないと生きていけない様な情けない兄)なんてお兄ちゃんちょっと悲しいです。


しばらく探さないで(一人じゃなきゃ意味ないから)ください。


兄、アムス・ストリアより。」


よし、なんとか書けたぞ、()の部分は…まあ書かなくても伝わるでしょ!


よーし、この手紙を置いて置けば仕送りの人が気づいて妹達に持っていってくれるでしょ。


とりあえず俺は旅の準備だ!


俺はそんな調子で翌日準備を済ませて小屋を出た。


「これで妹達も仕送りがなくなって気楽に過ごせるでしょ」



旅路につきながら、アムスはそう言った。



だがアムスはまだ知らなかった、この後妹の一人が直接小屋に来る事を………


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