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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔头乱世
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第一百三十六節:四臂地王!

(またた)くうちに、黒楼蘭(こくろうらん)らには(やま)(ごと)重圧(じゅうあつ)(おそ)いかかった!


()(びょう)だ!(てき)(くる)ったように(おそ)ってくる。もはや()(こた)えられない!」


黒旗軍(こっきぐん)至急(しきゅう)支援(しえん)せよ!」


裴燕飛(はいえんひ)仲費尤(ちゅうひゆう)唐妙鳴(とうみょうめい)汝等(なんじら)(すみ)やかに狼王(ろうおう)護衛(ごえい)せよ!」


()(よう)受身(うけみ)(ふせ)(つづ)けてはおれぬ。我々(われわれ)も進撃(しんげき)(てん)じねば!(しか)らずんば、戦闘(せんとう)余波(よは)だって狼王(ろうおう)(あや)うくする!」


馬家(ばか)(けっ)して敗北(はいぼく)甘受(かんじゅ)する(わけ)にはいかない。


(ひと)たび(やぶ)れれば、彼等(かれら)完全(かんぜん)()わりなのである!


彼等(かれら)必死(ひっし)になり、(なか)には褒賞(ほうしょう)奮起(ふんき)した兵士(へいし)(おお)かった。こうして戦況(せんきょう)(またた)くうちに黒楼蘭(こくろうらん)制御(せいぎょ)(はな)れ、方源(ほうげん)標的(ひょうてき)とした攻防戦(こうぼうせん)()した。


方源(ほうげん)生死(せいし)が、此度(こたび)合戦(かっせん)勝敗(しょうはい)直接(ちょくせつ)左右(さゆう)する。


両軍(りょうぐん)四转(してん)及び(および)五转蛊師(ごてんこし)らが一ヶ(いっかしょ)殺到(さっとう)し、大乱戦(だいらんせん)()(ひろ)げた。


()れは過去(かこ)王庭争奪戦(おうていそうだつせん)においても(きわ)めて(まれ)壮大(そうだい)場面(ばめん)である!


()戦圏(せんけん)(なか)では、四转蛊師(してんこし)たちは最早(もはや)賛辞(さんじ)(やく)()ちぶれ、五转强者(ごてんきょうじゃ)(いえど)も、(みずか)らの()(まま)ならず、泥沼(どろぬま)(はま)()んでしまった。


黒楼蘭(こくろうらん)耶律桑(やりつそう)らは、最初(さいしょ)(うち)(なん)とか狼王(ろうおう)気遣(きづか)余裕(よゆう)もあった。しかし(またた)くうちに、彼等(かれら)自身(じしん)()(あや)うくなる。(まわ)りは(ほのお)氷結(ひょうけつ)音波(おんぱ)など様々(さまざま)な攻撃(こうげき)()(みだ)れ、戦圏内(せんけんない)無差別(むさべつ)()()っていた。(てき)固定(こてい)されておらず、出会(であ)(がしら)(だれ)とでも(たたか)う。(とき)には、味方同士(みかたどうし)(きず)つけ()うことさえあった。


最高(さいこう)暗殺者(あんさつしゃ)である無名(むめい)は、遠方(えんぽう)()ち、()巨大(きょだい)混沌(こんとん)(かたまり)()した戦圏(せんけん)を、()(すべ)もなく見守(みまも)っていた。


(かれ)暗殺者(あんさつしゃ)であって、潜伏(せんぷく)接近(せっきん)した(うえ)での致命的一撃(ちめいてきいちげき)得意(とくい)とする。


しかし(いま)()戦団(せんだん)では蛊師(こし)たちが狂乱(きょうらん)様相(ようそう)乱闘(らんとう)()(ひろ)げ、各種(かくしゅ)探査蛊(たんさこ)が方々(ほうぼう)を掃引(そういん)し、()()いた(もの)を次々(つぎつぎ)に(ほうむ)っていた。局面(きょくめん)最早(もはや)制御(せいぎょ)不能(ふのう)で、攻勢(こうせい)対応(たいおう)()れないほど(はげ)しい。一部(いちぶ)四转强者(してんきょうじゃ)たちは自己保身(じこほしん)(ため)理性(りせい)(うし)()()れた行動(こうどう)()(はじ)めていた。


無名(むめい)(つよ)(うたが)っていた——潜行(せんこう)してから数呼吸(すうこきゅう)()たず発見(はっけん)され、()かってくる(てき)は、もしかすると攻撃(こうげき)夢中(むちゅう)になり思考(しこう)停止(ていし)した味方(みかた)かもしれない、と。


()状況(じょうきょう)では、(たと)()()(くだ)さずとも、狼王(ろうおう)自身(じしん)(あや)ういのではあるまいか!」


無名(むめい)冷笑(れいしょう)()かべ、()()きを見守(みまも)(てい)()()めた。


()もなく、(かれ)()(かがや)いた。味方(みかた)四转蛊師(してんこし)一人(ひとり)狼王(ろうおう)()()(そば)(せま)っているのを(みと)めたからである。


成虎(せいこ)だ!」


()人物(じんぶつ)判明(はんめい)するや、無名(むめい)(おも)わず歓声(かんせい)()げそうになった。


成虎(せいこ)何者(なにもの)かに背後(はいご)から襲撃(しゅうげき)され、方源(ほうげん)足元(あしもと)()()ばされていた。


元々(もともと)方源(ほうげん)(そば)には、辺絲軒(へんしけん)護衛(ごえい)として()()っていた。


しかし()直前(ちょくぜん)辺絲軒(へんしけん)(みずか)(すす)んで襲来(しゅうらい)する費生成(ひせいせい)誘引(ゆういん)していた。彼女(かのじょ)防御型蛊師(ぼうぎょがたこし)では()く、方源(ほうげん)(ため)(いのち)(ささ)げる覚悟(かくご)()い。()選択(せんたく)彼女(かのじょ)にとって最善(さいぜん)判断(はんだん)であった。


何処(どこ)畜生(ちくしょう)俺様(おれさま)(おそ)ったんだ!」


成虎(せいこ)地面(じめん)(ころ)がると、即座(そくざ)()()こし、怒号(どごう)(はっ)して逆襲(ぎゃくしゅう)(てん)じた。


()れは!?」


無名(むめい)()光景(こうけい)()にし、言葉(ことば)(うし)なった。


しかし成虎(せいこ)が五、六歩(ごろっぽ)(ある)いた(ところ)で、突然(とつぜん)(じゅつ)(しば)られた(ごと)()()僵立(きょうりつ)した。そして猛然(もうぜん)()(かえ)り、()見開(みひら)いて、目前(もくぜん)()方源(ほうげん)凝視(ぎょうし)した。


数呼吸(すうこきゅう)(あいだ)呆然(ぼうぜん)とした(のち)(ようや)(かれ)(われ)(かえ)った。


何処(どこ)畜生(ちくしょう)俺様(おれさま)(おそ)ったんだ、(あい)してるぜ!!あははは!」


成虎(せいこ)興奮(こうふん)(あま)毛孔(けあな)(ひら)き、方源(ほうげん)()()五百万(ごひゃくまん)戦功(せんこう)と、()きせぬ栄達(えいたつ)()るが(ごと)くであった。


わぉ!


(かれ)前方(ぜんぽう)(おど)りかかり、四肢(しし)地面(じめん)()れた瞬間(しゅんかん)斑斕(はんらん)猛虎(もうこ)へと変貌(へんぼう)した。


変化道(へんかどう)殺招(さっしょう)


吊睛猛虎(ちょうせいもうこ)咆哮(ほうこう)一声(いっせい)腥風(せいふう)()()こしながら方源(ほうげん)(おそ)いかかった。


糟糕(そうこう)(はや)()げろ!」


辺絲軒(へんしけん)()(かえ)り、(おも)わず悲鳴(ひめい)()げた。


「やったぞ!」


無名(むめい)()光景(こうけん)目撃(もくげき)し、血脈(けつみゃく)沸騰(ふっとう)し、興奮(こうふん)(あま)全身(ぜんしん)(ふる)えた。


猛虎(もうこ)血走(ちばし)った大口(おおぐち)()け、空中(くうちゅう)(たか)(おど)()がり、その巨体(きょたい)方源(ほうげん)姿(すがた)(おお)(かく)した。(するど)(きば)(いま)まさに方源(ほうげん)頭部(とうぶ)()(くだ)かんとしていた。


「まさか()天大(てんだい)戦功(せんこう)()()に……」


猛虎(もうこ)双瞳(そうどう)突然(とつぜん)驚愕(きょうがく)(いろ)(はし)った。


(なん)一双(いっそう)大手(おおて)猛虎(もうこ)首筋(くびすじ)()()げ、その巨躯(きょく)微動(びどう)だにさせなかったのである!


「ふん!」


成虎(せいこ)心中(しんちゅう)冷笑(れいしょう)した。長年(ながねん)(わた)戦闘(せんとう)(つちか)われた意識(いしき)が、思考(しこう)(かい)さずに二本(にほん)(するど)虎爪(とらづめ)()るわせた。(にぶ)衝撃音(しょうげきおん)(ひび)く。


次の瞬間(しゅんかん)両方(りょうほう)虎爪(とらづめ)もそれぞれ(てつ)(ごと)(うで)()らえられた。


(なん)だ?此奴(こいつ)にはまだ(うで)()るのか?」


成虎(せいこ)驚疑(きょうぎ)(ねん)(いだ)いて()やれば、方源(ほうげん)冷冽(れいれつ)眼差(まなざ)しで(こおり)(ごと)冷静(れいせい)表情(ひょうじょう)()かべ、(からだ)両側(りょうがわ)に何時(いつの()にか二本(にほん)黄銅(おうどう)(うで)()()ていた。


その二双(にそう)黄銅(おうどう)大手(おおて)が、(かれ)虎爪(とらづめ)強固(きょうこ)(とら)えていたのである。


「ふん!」


成虎(せいこ)()ややかに(はな)()らすと、瞬時(しゅんじ)(とら)()()()てた。()空気(くうき)()き、凶悪(きょうあく)(むち)(かげ)()し、(ずる)(ほど)敏捷(びんしょう)方源(ほうげん)頭部(とうぶ)(ねら)った。


ぱん!


(するど)(おと)(ひび)いたが、方源(ほうげん)(あたま)には(きず)一つ()く、(ぎゃく)虎尾(びこ)(しび)れる(ほど)(いた)みに(おそ)われ、感覚(かんかく)(うしな)ってしまった。


成虎(せいこ)殺招(さっしょう)()れば、方源(ほうげん)にも同様(どうよう)殺招(さっしょう)存在(そんざい)する。


殺招(さっしょう)——四臂地王(しひちおう)


発動(はつどう)された蛊虫(こちゅう)十四種(じゅうよんしゅ)(およ)び、(なか)には五转(ごてん)功倍蛊(こうばいこ)(ふく)まれていたのである。


()状態(じょうたい)において、方源(ほうげん)防御力(ぼうぎょりょく)(もと)四倍(よんばい)以上(いじょう)(ちから)八百钧(はっぴゃくきん)巨力(きょりょく)(たっ)している!(さら)に、一旦(いったん)大地(だいち)()みしめれば、その(ちから)()きることなく()()てくるのだ。


(あそ)びは()わりだな?」


方源(ほうげん)冷笑(れいしょう)()かべ、平静(へいせい)ながらも嘲笑(ちょうしょう)(つめ)たさを()びた眼差(まなざ)しで成虎(せいこ)見下(みお)ろした。


一陣(いちじん)(はげ)しい寒気(かんき)が、成虎(せいこ)心臓(しんぞう)から()()がり、瞬時(しゅんじ)全身(ぜんしん)()(めぐ)った。


恐怖(きょうふ)


(たと)普段(ふだん)無鉄砲(むてっぽう)勇猛(ゆうもう)自負(じふ)する成虎(せいこ)(いえど)も、(いま)()幽邃(ゆうすい)冷徹(れいてつ)双眸(そうぼう)を前にして、(かれ)戦慄(せんりつ)(おぼ)えたのである!!


強烈(きょうれつ)恐怖(きょうふ)が、(かれ)爆発(ばくはつ)(うなが)した!


猛虎(もうこ)咽喉(のんど)(こご)り、音波攻勢(おんぱこうせい)(いま)まさに(かも)されようとしていた。


(しか)()(とき)方源(ほうげん)(かろ)嘆息(たんそく)した——


(かく)もつまらぬ芝居(しばい)よ……ああ、いっそ()んで(もら)おうか。」


(かれ)(こえ)平静(へいせい)かつ淡々(たんたん)として、(ごく)些細(ささい)事柄(ことがら)(かた)るが(ごと)くであった。


すぱっ!


次の瞬間(しゅんかん)黄銅(おうどう)双手(そうしゅ)(たけ)(くる)い、斑斕(はんらん)猛虎(もうこ)()(ふた)つに引き()かれた。鮮血(せんけつ)噴出(ふんしゅつ)し、内臓(ないぞう)四方(しほう)散乱(さんらん)したのである。


不規則(ふきそく)二片(にへん)虎躯(こく)地面(じめん)()ち、(ひと)両半身(りょうはんしん)へと()わった。


猛虎(もうこ)首級(しゅきゅう)成虎(せいこ)頭部(とうぶ)(もど)り、(かれ)恐怖(きょうふ)(ひとみ)見開(みひら)き、()直前(ちょくぜん)戦慄(せんりつ)(あら)わにしていた。


方源(ほうげん)(ひと)(つか)みで()(あたま)(にぎ)(つぶ)し、(おもむ)ろに(かお)()げた。視線(しせん)群衆(ぐんしゅう)()かし、楊破缨(ようはえい)(もと)へと(そそ)がれた。


楊破缨(ようはえい)全身(ぜんしん)毛孔(けあな)逆立(さかだ)ち、強烈(きょうれつ)危機感(ききかん)胸中(きょうちゅう)爆発(ばくはつ)した!


方源(ほうげん)背後(はいご)鷹翼(ようよく)()るわせ、(てん)()(ごと)飛翔(ひしょう)した。


楊破纓(ようはえい)瞳孔(どうこう)急縮(きゅうしゅく)し、(あわ)てて雷鷹群(らいようぐん)()()(みずか)らを(まも)らんとした。


方源(ほうげん)冷笑(れいしょう)ひとつ。「()(ほど)四转戦力(してんせんりょく)で、()()()(はば)めると思うか?」


呵々(かか)。


ドカン、ドカン、ドカン……


直進(ちょくしん)あるのみ。途上(とじょう)雷鷹(らいよう)(かれ)体当(たいあ)たりされ、粉々(こなごな)に爆散(ばくさん)した。


混戦(こんせん)中の蛊師(こし)たちが()()いた(とき)には、方源(ほうげん)破竹(はちく)(いきお)いで雷鷹群(らいようぐん)()(やぶ)り、楊破纓(ようはえい)()()ぐに(せま)っていた。


貴様(きさま)っ!」


楊破纓(ようはえい)顔面(がんめん)から()()()き、万雷(ばんらい)(ごと)衝撃(しょうげき)(ひとみ)見開(みひら)いた。


(かれ)(あたま)方源(ほうげん)(てのひら)(つか)まれ、全身(ぜんしん)()()げられたまま、一片(いっぺん)反抗(はんこう)(ゆる)されない。


方源(ほうげん)(かろ)(にぎ)()める。


ぷちっ。


鷹王(ようおう)楊破纓(ようはえい)首級(しゅきゅう)は、西瓜(すいか)(ごと)容易(ようい)(つぶ)(つぶ)された。


血潮(ちしお)脳漿(のうしょう)(ほとばし)り、鷹群(ようぐん)瞬時(しゅんじ)雲散霧消(うんさんむしょう)した。


群鷹(ぐんよう)()(まど)い、()(わた)った(そら)(あらわ)れた。


()巨大(きょだい)衝撃(しょうげき)は、無数(むすう)(もの)たちを瞠目(どうもく)させた。


(なに)?!狼王(ろうおう)(みずか)鷹王(ようおう)()っただと!?」


()光景(こうけい)目撃(もくげき)した大勢(おおぜい)が、(しん)(がた)(さけ)びを()げた。


(つぎ)貴様(きさま)(ばん)だ。」


方源(ほうげん)一瞬(いっしゅん)(とど)まることなく、冷徹(れいてつ)視線(しせん)馬尊(ばそん)()けた。万歩(まんぽ)(へだ)てた彼方(かなた)馬群(ばぐん)幾重(いくえ)にも(まも)られた馬尊(ばそん)でさえ、巨大(きょだい)災難(さいなん)()()かる恐怖(きょうふ)(かん)じた。


()()めよ!」


狼王(ろうおう)()て!!」


邬夜(うや)奚雪(けいせつ)同時(どうじ)飛来(ひらい)し、方源(ほうげん)挟撃(きょうげき)せんとした。


雑魚(ざこ)(おお)(あつ)まっても、()()()(はば)めると思うか?」


方源(ほうげん)(さげす)むように冷笑(れいしょう)し、鷹翼(ようよく)(はげ)しく()るわせて奚雪(けいせつ)を軽々(かるがる)と()()り、(ただ)ちに邬夜(うや)体当(たいあ)たりした。


()れは……」


邬夜(うや)方源(ほうげん)(かく)獰猛(どうもう)であるとは(ゆめ)にも(おも)わなかった!(かれ)(みずか)らの防御力(ぼうぎょりょく)過大評価(かだいひょうか)し、同時(どうじ)方源(ほうげん)狂猛的(きょうもうてき)攻勢(こうせい)過小評価(かしょうひょうか)してしまったのだ。


防御(ぼうぎょ)光罩(こうしょう)半呼吸(はんこきゅう)()たずに完全崩壊(かんぜんほうかい)した。邬夜(うや)瞬時(しゅんじ)危機(きき)察知(さっち)し、飛行大師(ひこうたいし)としての造詣(ぞうけい)()かして、常人(じょうじん)には(けっ)して真似(まね)できない回避動作(かいどうさ)()った。


()(ほか)(もの)であれば、()のまま()()()たかもしれない。(しか)方源(ほうげん)同様(どうよう)飛行大師(ひこうたいし)なのである!


ドン!


(にぶ)衝撃音(しょうげきおん)(ひび)き、邬夜(うや)半身(はんしん)皮肉(ひにく)糜粥状(びじゅくじょう)(つぶ)れ、(ほね)は粉々(こなごな)に(くだ)け、半側(はんそく)内臓(ないぞう)巨力(きょりょく)()(つぶ)された。


(かれ)(たす)けを(もと)めるように(ひとみ)見開(みひら)いたまま、空中(くうちゅう)から()逆様(さかさま)墜落(ついらく)していった。


(ひと)りの飛行大師(ひこうたいし)魔道(まどう)強者(きょうじゃ)が、此処(ここ)()()()とすのである!


方源(ほうげん)一瞥(いちべつ)だにせず、()()馬尊(ばそん)(おそ)()かった。


(ごう)


雷鳴(らいめい)(ごと)(りゅう)咆哮(ほうこう)炸裂(さくれつ)し、巨大(きょだい)龍躯(りゅうきょ)方源(ほうげん)進路(しんろ)(はば)んだ。


()(りゅう)(こん)(つの)()ち、三本(さんぼん)(つめ)(そな)え、龍瞳(りゅうどう)提灯(ちょうちん)(ごと)く、復讐(ふくしゅう)(ほのお)()()がらせていた。「常山陰(じょうざんいん)()くも()(おとうと)()ったな。貴様(きさま)()れに(たい)して、(もっと)凄惨(せいさん)代償(だいしょう)(はら)わせてもらう!」


()れこそ変化道五转蛊師(へんかどうごてんこし)成虎(せいこ)実兄(じっけい)——成龍(せいりゅう)であった!


(さわ)がしい蚯蚓(みみず)めが。」


方源(ほうげん)()ややかに(ふん)いた。速度(そくど)(おとろ)えるどころか()し、空中(くうちゅう)残像(ざんぞう)(えが)きながら巨龍(きょりゅう)激突(げきとつ)した。


ドン!


天地(てんち)()るがす轟音(ごうおん)炸裂(さくれつ)した。


衝撃波(しょうげきは)四方八方(しほうはっぽう)渦巻(うずま)き、世界(せかい)全体(ぜんたい)(はげ)しく震動(しんどう)したかと錯覚(さっかく)させる(ほど)であった。


人々(ひとびと)の(むね)一斉(いっせい)(ふる)えた。()()らすと、方源(ほうげん)(からだ)二倍(にばい)膨張(ぼうちょう)し、全身(ぜんしん)黄銅(おうどう)(ひかり)(つつ)まれ、四本(よんほん)(うで)成人男性(せいじんだんせい)太腿(ふともも)よりも(ふと)くなっているのが()()れた。


(かれ)空中(くうちゅう)傲然(ごうぜん)()ち、()には()れた龍角(りゅうかく)(にぎ)りしめている。


一方(いっぽう)三爪金角龍(さんそうきんかくりゅう)(いと)()れた(たこ)(ごと)墜落(ついらく)し、地面(じめん)激突(げきとつ)して巨大(きょだい)(あな)穿(うが)ち、龍血(りゅうけつ)飛散(ひさん)し、龍鱗(りゅうりん)四方(しほう)()った。


(なん)だと!?」


遠方(えんぽう)馬尚峰(ばしょうほう)瞳孔(どうこう)急縮(きゅうしゅく)し、(しん)(がた)様子(ようす)(こえ)()げた。「成龍(せいりゅう)でさえ、(やつ)一撃(いちげき)()えられないとは!」


()殺招(さっしょう)は……」


黒楼蘭(こくろうらん)放心(ほうしん)状態(じょうたい)となり、方源(ほうげん)姿(すがた)劉家三兄弟(りゅうけさんきょうだい)の「三頭六臂(さんとうろっぴ)」の面影(おもかげ)(かん)()っていた。


馬尊(ばそん)(なんじ)(いのち)()狼王(ろうおう)(いただ)く。」


方源(ほうげん)は淡々(たんたん)と宣言(せんげん)した。その(こえ)天地(てんち)(つらぬ)き、平静(へいせい)口調(くちょう)(ごく)些細(ささい)事柄(ことがら)(かた)るが(ごと)くであった。


(しか)聴衆(ちょうしゅう)は、()言葉(ことば)(なか)無敵(むてき)気概(きがい)(かん)()ったのである!


馬尊叔父上(ばそんおじうえ)(はや)くお()げください!此処(ここ)(わたし)(ふせ)ぎます!」


馬尊(ばそん)(そば)にいる馬家(ばか)(わか)族長(ぞくちょう)馬英傑(ばえいけつ)絶叫(ぜっきょう)した。


(ほか)蛊師護衛(こしごえい)たちも同調(どうちょう)して(つよ)進言(しんげん)した。「狼王(ろうおう)凶暴(きょうぼう)であり、正面(しょうめん)から(あらそ)うべきではございません。閣下(かっか)若様(わかさま)はお()げください。此方(こちら)()(とど)めます!」











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