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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔头乱世
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第八十一節:两仙蛊入手!

煉蛊(れんこ)全過程(ぜんかてい)(じか)()(とど)けたい。」


方源(ほうげん)(おも)()ち、(あら)たな要求(ようきゅう)(ため)すように(てい)(しゅつ)した。


蛊師(こし)()()過程(かてい)は、(つね)極秘(ごくひ)とされる。万一(まんいち)他者(たしゃ)(のぞ)()られれば、蛊虫(こちゅう)秘方(ひほう)や、蛊師(こし)独自(どくじ)手法(しゅほう)()れるのは必至(ひっし)である。


勿論(もちろん)だ。()れも当初(とうしょ)約定(やくじょう)一環(いっかん)である。」


琅琊地霊(ろうがちれい)即座(そくざ)承諾(しょうだく)したのには、方源(ほうげん)(おどろ)いた。


方源(ほうげん)(まゆ)()げ、合点(がてん)がいった。


(むかし)長毛老祖(ちょうもうろうそ)が「遁空蛊(とんくうこ)」の煉製(れんせい)失敗(しっぱい)し、盗天魔尊(とうてんまそん)苦労(くろう)して一世(いっせい)(あつ)めた材料(ざいりょう)台無(だいな)しにしたことがあった。()(なか)には、魔尊(まそん)(いえど)(うん)()入手(にゅうしゅ)した貴重(きちょう)蛊材(こざい)(おお)(ふく)まれていたのだ。


盗天魔尊(とうてんまそん)九転魔尊(きゅうてんますん)であられた。()損失(そんしつ)補填(ほてん)し、(みずか)らの名声(めいせい)回復(かいふく)する(ため)長毛老祖(ちょうもうろうそ)魔尊(まそん)(ため)仙蛊(せんこ)煉製(れんせい)することを承諾(しょうだく)した。


盗天魔尊(とうてんますん)煉蛊(れんこ)全過程(ぜんかてい)参観(さんかん)することを許可(きょか)したのは、意図的(いとてき)秘方(ひほう)()らして魔尊(まそん)補償(ほしょう)する一方(いっぽう)(みずか)らの潔白(けっぱく)証明(しょうめい)する手段(しゅだん)でもあった——煉蛊(れんこ)(すべ)ての過程(かてい)貴方(あなた)目撃(もくげき)された。()煉製(れんせい)失敗(しっぱい)しても、(わたし)故意(こい)細工(さいく)(ほどこ)したわけではないと!


しかし方源(ほうげん)()かれた()状況(じょうきょう)では、(かれ)には()(よう)懸念(けねん)()かった。


地霊(ちれい)福地(ふくち)天地(てんち)(ちから)が、蛊仙(こせん)臨終(りんじゅう)(さい)執念(しゅうねん)(むす)()いて化生(けしょう)した存在(そんざい)である。人間(にんげん)(ごと)邪悪(じゃあく)(おも)(めぐ)らしは()く、単純直截(たんじゅんちょくせつ)で、裏表(うらおもて)()性格(せいかく)なのである。


しかし、琅琊地霊(ろうがちれい)古往煉道第一仙(こおうれんどうだいいちせん)たる長毛老祖(ちょうもうろうそ)化身(けしん)である。記憶(きおく)大半(たいはん)(うしな)ってはいるが、当時(とうじ)長毛老祖(ちょうもうろうそ)()っていた煉道(れんどう)天賦(てんぷ)造詣(ぞうけい)の多くを(たも)(つづ)けている。


地霊(ちれい)煉蛊(れんこ)観摩(かんま)することは、方源(ほうげん)にとって(おお)いなる(えき)となる。


第二空竅蛊(だいにくうきょうこ)は、()れも煉製(れんせい)した経験(けいけん)がある。此度(こたび)琅琊地霊(ろうがちれい)手腕(しゅわん)拝見(はいけん)し、経験(けいけん)吸収(きゅうしゅう)して(みずか)らの不足(ふそく)(おぎな)おう。おそらくは、往年(おうねん)長毛老祖(ちょうもうろうそ)千古(せんこ)灼耀(しゃくよう)した片鱗(へんりん)をも(うかが)えるかもしれぬ。」


方源(ほうげん)此度(こたび)煉蛊(れんこ)に、(あつ)期待(きたい)()せていた。


琅琊地霊(ろうがちれい)(かる)()()るうと、(かれ)(ひと)つの大広間(おおひろま)転移(てんい)させた。


()広間(ひろま)(きわ)めて広大(こうだい)で、(すく)なくとも十里四方(じゅうりしほう)はある。内部(ないぶ)施設(しせつ)(じつ)多種多様(たしゅたよう)で、青銅(せいどう)大鼎(おおかなえ)赤鉄(せきてつ)丹炉(たんろ)彩陶(さいとう)水甕(みずがめ)(さら)には窯洞(ようどう)までも(そな)えている。


蛊師(こし)()()(さい)(とき)には器皿(きべつ)補助(ほじょ)必要(ひつよう)となる。()広間(ひろま)陳列(ちんれつ)された器皿(きべつ)は、(すべ)てを網羅(もうら)する展覧会(てんらんかい)(ごと)く、方源(ほうげん)でさえも()見開(みは)(かん)があった。


(かれ)には前世五百年(ぜんせごひゃくねん)経験(けいけん)があり、幾度(いくど)転生(てんせい)()(かえ)してはいるが、(じつ)三百年(さんびゃくねん)もの(あいだ)流浪(るろう)し、天下(てんか)縦横(じゅうおう)偉業(いぎょう)()()げた期間(きかん)二百年(にひゃくねん)(ほど)()ぎなかったのである。


()期間(きかん)(かれ)(ほか)蛊道(こどう)にも(ひろ)()()ばしていたが、地災(ちさい)への対策(たいさく)勢力(せいりょく)経営(けいえい)仙蛊(せんこ)煉製(れんせい)と、精力(せいりょく)分散(ぶんさん)していたため、煉道(れんどう)における基盤(きばん)俗世(ぞくせい)傲視(ごうし)できるものの、蛊仙(こせん)(なか)では二流三流(にりゅうさんりゅう)(いき)(とど)まる。長毛老祖(ちょうもうろうそ)(ごと)存在(そんざい)とは比較(ひかく)にもならない。


()れが()が『地字丙号(ちじへいごう)煉蛊広間(れんこひろま)』である。」


琅琊地霊(ろうがちれい)が淡々(たんたん)と紹介(しょうかい)すると、方源(ほうげん)表情(ひょうじょう)(かす)かに()わった。


地霊(ちれい)(うそ)()くことはない。()(よう)広間(ひろま)が、琅琊福地(ろうがふくち)における煉蛊広間(れんこひろま)(ひと)つに()ぎないのだ!


地字丙号(ちじへいごう)……(いった)して()福地(ふくち)には、何箇所(なんかしょ)此様(かよう)場所(ばしょ)存在(そんざい)するのか?


()(とき)地霊(ちれい)(ふたた)()(かる)(ふる)った。


瞬時(しゅんじ)広間(ひろま)(なか)数千(すうせん)毛民(もうみん)虚空(こくう)から(あらわ)れた。


移転(いてん)されて()毛民(もうみん)たちは一瞬(いっしゅん)呆然(ぼうぜん)としたが、すぐに(そろ)って地面(じめん)平伏(ひれふ)し、(こえ)()わせて(とな)えた:「毛民(もうみん)琅琊老仙(ろうがろうせん)拝謁(はいえつ)す!」


その(こえ)整然(せいぜん)として広間(ひろま)(じゅう)(ひび)(わた)った。


琅琊地霊(ろうがちれい)(かお)慈愛(じあい)()ちた微笑(ほほえ)みが()かんだ:「()()らよ、(みな)立ち()がれ。」


(かれ)(ふたた)()()るうと、準備(じゅんび)されていた煉蛊材料(れんこざいりょう)がそれぞれに配布(はいふ)された:「本日(ほんじつ)仙蛊(せんこ)一匹(いっぴき)煉製(れんせい)する。()れが(あた)えた蛊方(こほう)(したが)って()るがよい。」


毛民(もうみん)たちは(あき)らかに、()(よう)場面(ばめん)何度(なんど)経験(けいけん)しているようだった。


仙蛊(せんこ)煉製(れんせい)すると()いて、毛民(もうみん)たちは一瞬(いっしゅん)(さわ)めき()ち、(みな)興奮(こうふん)表情(ひょうじょう)()かべた。


しかし()ぐに()()き、()にした蛊方(こほう)研究(けんきゅう)(はじ)め、煉蛊(れんこ)()()かった。


数千(すうせん)毛民(もうみん)同時(どうじ)煉蛊(れんこ)を行う情景(じけい)は、方源(ほうげん)にとって(はじ)めての経験(けいけん)ではない。


異人(いじん)(なか)毛民(もうみん)煉蛊(れんこ)(もっと)得意(とくい)で、()まれ()っての才能(さいのう)()っている。『人祖伝(じんそでん)』に()れば、太古(たいこ)時代(じだい)から毛民(もうみん)(さか)んに()()っており、人祖(じんそ)長男(ちょうなん)である太日陽莽(たいじつようもう)(しば)()げ、永劫(えいごう)()()ろうと(はか)ったことさえある。


毛民(もうみん)煉蛊(れんこ)は、(おお)くの場合(ばあい)天賦(てんぷ)霊感(れいかん)()って(おこな)われる。自由奔放(じゆうほんぽう)で、人間(にんげん)蛊師(こし)()られる作為(さく)(あと)はない。


蛊仙(こせん)(いき)(たっ)すると、凡俗(ぼんぞく)超越(ちょうえつ)し、通常(つうじょう)煉蛊(れんこ)のために毛民(もうみん)飼育(しいく)する。方源(ほうげん)前世(ぜんせ)では毛民(もうみん)()っていたことがあった。


しかし(かれ)血海福地(けっかいふくち)環境(かんきょう)極端(きょくたん)で、毛民(もうみん)何度(なんど)()()えた(あと)飼育(しいく)への興味(きょうみ)(うす)れていった。


方源(ほうげん)蛊仙(こせん)となった(あと)手中(しゅちゅう)毛民(もうみん)召集(しょうしゅう)し、(みずか)らの魔教勢力(まきょうせいりょく)(ため)大量(たいりょう)蛊虫(こちゅう)煉製(れんせい)させたことがある。


(まさ)(かれ)自身(じしん)実体験(じつたいけん)があるからこそ、此度(こたび)眼前(がんぜん)毛民(もうみん)たちの非凡(ひぼん)なところを見抜(みぬ)いたのである。


此等(これら)毛民(もうみん)は、(じつ)見事(みごと)育成(いくせい)されていた。


(かれ)らの毛皮(けがわ)(つや)やかで清潔(せいけつ)両眼(りょうがん)(かがや)き、顔色(かおいろ)紅潤(こうじゅん)である。()れは生活環境(せいかつかんきょう)(きわ)めて()く、琅琊地霊(ろうがちれい)から(なん)虐待(ぎゃくたい)()けていない(あかし)だ。


(さら)重要(じゅうよう)なのは、此等(これら)毛民(もうみん)霊性(れいせい)()(あふ)れ、動作(どうさ)敏捷(びんしょう)で、(ひと)(ひと)りが煉蛊(れんこ)熟練者(じゅくれんしゃ)能手(のうしゅ)である(てん)である。


煉蛊(れんこ)過程(かてい)では、老練(ろうれん)毛民(もうみん)(ふた)三人(にん)意見(いけん)(てい)(しゅつ)して秘方(ひほう)修正(しゅうせい)する場面(ばめん)さえ()られた!


()自由奔放(じゆうほんぽう)姿(すがた)に、方源(ほうげん)(おも)わず(むね)高鳴(たかな)らせた。


(かく)(ごと)毛民(もうみん)一群(いちぐん)宝黄天(ほうこうてん)出品(しゅっぴん)すれば、間違(まちが)いなく奴隷(どれい)(なか)でも極上(ごくじょう)極上(ごくじょう)であろう。(すく)なくとも七丈(しちじょう)以上(いじょう)宝光(ほうこう)(はな)ち、蛊仙(こせん)たちの争奪戦(そうだつせん)()(ひろ)げられるに(ちが)いない。


此等(これら)毛民(もうみん)は、その造詣(ぞうけい)驚異的(きょういてき)で、大多数(だいたすう)煉蛊大師(れんこだいし)である。意見(いけん)(てい)(しゅつ)した数名(すうめい)老毛民(ろうもうみん)(いた)っては、(すで)煉蛊宗師(れんこそうし)(いき)(たっ)している!


方源(ほうげん)現在(げんざい)(かろ)うじて大師(だいし)(ひょう)される程度(ていど)()ぎない。


(かく)(ごと)重量級(じゅうりょうきゅう)陣容(じんよう)補助(ほじょ)()いたため、煉蛊(れんこ)進展(しんてん)は、方源(ほうげん)当時(とうじ)三叉山(さんささん)(おこな)った(とき)より十数倍(じゅうすうばい)(はや)い。


毛民(もうみん)たちが煉成(れんせい)した半製品(はんせいひん)は、まず数名(すうめい)老毛民(ろうもうみん)()集約(しゅうやく)され、その()琅琊地霊(ろうがちれい)(わた)される。


琅琊地霊(ろうがちれい)提出(ていしゅつ)された(いく)つかの半製品(はんせいひん)検分(けんぶん)した(あと)()ぐに()(うち)数点(すうてん)(ゆび)で粉々(こなごな)に(くだ)き、毛民(もうみん)たちに再煉製(さいれんせい)(めい)じた。


かくして幾度(いくど)かのやり(なお)しを()て、琅琊地霊(ろうがちれい)(つい)満足(まんぞく)し、(みずか)()()ろすと、一蹴(いっしゅう)にして第二空竅蛊(だいにくうきょうこ)半製品(はんせいひん)完成(かんせい)させた。


(すなわ)ち、現在(げんざい)方源(ほうげん)手中(しゅちゅう)にあるものと同種(どうしゅ)半製品(はんせいひん)である。しかし方源(ほうげん)はよく理解(りかい)していた——琅琊地霊(ろうがちれい)が作り()した()半製品(はんせいひん)品質(ひんしつ)は、自身(じしん)のものとは雲泥(うんでい)()があるということを。


(つい)に、琅琊地霊(ろうがちれい)公開(こうかい)()神遊蛊(しんゆうこ)を取り()した。


()神遊蛊(しんゆうこ)表面(ひょうめん)には(あき)らかな損傷(そんしょう)目立(めだ)ち、傷跡(きずあと)密集(みっしゅう)している。方源(ほうげん)はそれを()(むね)()()けられる(おも)いだった。


小僧(こぞう)(いま)ならまだ後悔(こうかい)する機会(きかい)があるぞ。」


琅琊地霊(ろうがちれい)動作(どうさ)()め、方源(ほうげん)(いさ)めるように()った。


方源(ほうげん)(まゆ)をひそめて(すこ)思案(しあん)した(のち)突然(とつぜん)(かる)(わら)()ばした:「いや、どうか御手(おて)()りたい。」


狡猾(こうかつ)(やつ)め、貴様(きさま)(だま)せなかったな!」


琅琊地霊(ろうがちれい)呪詛(じゅそ)言葉(ことば)()くと、(はな)をつまむような仕種(しぐさ)で、(さら)数匹(すうひき)蛊虫(こちゅう)希少(きしょう)実材(じつざい)転移(てんい)させた。


方源(ほうげん)()見開(みは)り、()(なか)二点(にてん)だけを識別(しきべつ)した。(いず)れも煉蛊(れんこ)成功率(せいこうりつ)(たか)める珍品(ちんぴん)であり、宝黄天(ほうこうてん)出品(しゅっぴん)すれば(すく)なくとも六、七丈(ろくしちじょう)宝光(ほうこう)(はな)貴重品(きちょうひん)である!


琅琊地霊(ろうがちれい)一挙一動(いっきょいちどう)が、無数(むすう)視線(しせん)()()けていた。


毛民(もうみん)たちは見惚(みほ)れ、興奮(こうふん)(あま)全身(ぜんしん)(ふる)わせ、(ひとみ)には(かぎ)りない崇拝(すうはい)(いろ)()かべていた。


方源(ほうげん)もまた(こころ)(うば)われる(おも)いだった。琅琊地霊(ろうがちれい)煉蛊(れんこ)(じつ)行雲流水(こううんりゅうすい)(ごと)く、(ひと)自然(しぜん)無駄(むだ)のない、煙火(えんか)気配(けはい)さえ(かん)じさせない境地(きょうち)()せつけた。


琅琊地霊(ろうがちれい)(しめ)した精妙(せいみょう)操作(そうさ)は、方源(ほうげん)(おお)きな収穫(しゅうかく)をもたらした。


()(よう)()(つづ)けていたい気持(きも)ちを()いり()さえ、方源(ほうげん)(した)()んで(みずか)らを覚醒(かくせい)させ、本題(ほんだい)()()からねばならないと(さと)った。


()()(すわ)()むと、(かれ)(あらか)じめて準備(じゅんび)しておいた二匹(にひき)()を取り(とりだ)した。


一匹(いっぴき)神清蛊(しんせいこ)、もう一匹(いっぴき)醒雲蛊(せいうんこ)(しょう)する。


此等(これら)二匹(にひき)()は、(いず)れも四転(してん)(しな)である。方源(ほうげん)真元(しんげん)(そそ)()んで起動(きどう)させると、神清蛊(しんせいこ)一筋(ひとすじ)清風(せいふう)()り、(ただ)ちに(かれ)脳裏(のうり)浸透(しんとう)した。一方(いっぽう)綿菓子(わたがし)(ごと)醒雲蛊(せいうんこ)は、微細(びさい)白雲(はくうん)(かたまり)へと()わり、方源(ほうげん)頭頂(とうちょう)上空(じょうくう)(ただよ)(はじ)めた。


方源(ほうげん)琅琊地霊(ろうがちれい)(あやつ)光団(こうだん)注視(ちゅうし)しつつ、四種(よんしゅ)極上美酒(ごくじょうびしゅ)を取り(とりだ)した。


通天蛊(つうてんこ)宝黄天(ほうこうてん)(かよ)えるようになってから、極上(ごくじょう)美酒(びしゅ)入手(にゅうしゅ)するのは(きわ)めて容易(ようい)となっていた。()(とき)(そな)え、(かれ)(すく)なくとも十四種(じゅうよんしゅ)極上美酒(ごくじょうびしゅ)準備(じゅんび)していたのである。


方源(ほうげん)()行動(こうどう)察知(さっち)した琅琊地霊(ろうがちれい)は、不機嫌(ふきげん)そうな鼻息(はないき)()らしたが、結局(けっきょく)方源(ほうげん)に対して細工(さいく)(ほどこ)すことはなかった。


方源(ほうげん)(ひそ)かに安堵(あんど)(いき)をついた。(まばゆ)光輝(こうき)双目(そうもく)()して(なみだ)(なが)すにも(かか)わらず、(かれ)光団(こうだん)凝視(ぎょうし)(つづ)けた。


(つい)に、神遊蛊(しんゆうこ)が徐々(じょじょ)に(ひと)たまりの流水(りゅうすい)()り、(ほか)実材(じつざい)交織(こうしょく)するのを目撃(もくげき)した。


方源(ほうげん)(あわ)てて酒壇(しゅだん)()け、仰向(あおむ)けに(おお)きく(ひと)(くち)(そそ)()んだ。


瞬時(しゅんじ)強烈(きょうれつ)酒意(しゅい)(かれ)全身全霊(ぜんしんぜんれい)衝撃(しょうげき)した。


方源(ほうげん)(いそ)いで神清蛊(しんせいこ)駆使(くし)し、(みずか)らの精神(せいしん)(ふる)()たせ、神智(しんち)清爽(せいそう)回復(かいふく)させた。同時(どうじ)頭上(ずじょう)醒云蛊(せいうんこ)が滾々(こんこん)と翻騰(ほんとう)し、(かれ)心神(しんしん)常時(じょうじ)清醒(せいせい)状態(じょうたい)(たも)った。


四種(よんしゅ)極美酒(ごくびしゅ)を続々(ぞくぞく)と()()した(あと)方源(ほうげん)清醒(せいせい)状態(じょうたい)維持(いじ)していたが、身上(しんじょう)(なん)異変(いへん)()きていないことに気付(きづ)いた。


光団(こうだん)変容(へんよう)(つづ)けており、(もと)規模(きぼ)から数倍(すうばい)膨張(ぼうちょう)し、(ぞう)よりも(おお)きくなっていた。


神遊蛊(しんゆうこ)消滅(しょうめつ)していないようだ。仙蛊(せんこ)唯一(ゆいいつ)、まだ()(つづ)けねばなるまい。」


方源(ほうげん)(さら)酒壇(しゅだん)を取り()し、封泥(ふうでい)(はら)()とすと、次々(つぎつぎ)と(さけ)(くち)(なが)()んだ。


光団(こうだん)は徐々(じょじょ)に縮小(しゅくしょう)し、琅琊地霊(ろうがちれい)()(ひら)光団(こうだん)(ささ)え、表情(ひょうじょう)一層(いっそう)厳粛(げんしゅく)さを()していた。


(しば)しして、方源(ほうげん)八壇目(はちだんめ)極美酒(ごくびしゅ)()()した(ころ)(かれ)()醉眼朦朧(すいがんもうろう)となっていた。


()(とき)琅琊地霊(ろうがちれい)()(なか)光団(こうだん)突然(とつぜん)膨張(ぼうちょう)し、瞬時(しゅんじ)弾丸(だんがん)(おお)きさに縮小(しゅくしょう)膨張(ぼうちょう)収縮(しゅうしゅく)三度五度(さんどごど)()(かえ)した(のち)(つい)一定(いってい)し、第二空竅蛊(だいにくうきょうこ)形成(けいせい)された!


第二空竅蛊(だいにくうきょうこ)完成(かんせい)した刹那(せつな)方源(ほうげん)全身(ぜんしん)(ふる)わせた。身心(しんしん)充満(じゅうまん)していた酒気(しゅき)が、長河(ちょうが)(うみ)(なが)()(ごと)(ひと)(てん)集約(しゅうやく)され、凝結(ぎょうけつ)していった──


幽玄(ゆうげん)機微(きび)(くだ)り、道紋(どうもん)凝縮(ぎょうしゅく)して、()一点(いってん)(かす)かに(ほとばし)り、一匹(いっぴき)()へと()った――神遊蛊(しんゆうこ)


第二空竅蛊(だいにくうきょうこ)


神遊蛊(しんゆうこ)


二匹(にひき)仙蛊(せんこ)同時(どうじ)()()った!


方源(ほうげん)酒気(しゅき)完全(かんぜん)()()せ、(おも)わず興奮(こうふん)して()()がり、(たか)らかに(わら)(ごえ)()げた。


貴様(きさま)(じつ)(ふか)計算(けいさん)しおって!」


琅琊地霊(ろうがちれい)憔悴(しょうすい)しきった様子(ようす)方源(ほうげん)()つめ、本来(ほんらい)凝縮(ぎょうしゅく)していた(からだ)(かす)かに(きょ)ろげになっていた。

方源(ほうげん)盗天魔尊(とうてんまそん)機縁(きえん)()(もの)である。琅琊地霊(ろうがちれい)神遊蛊(しんゆうこ)渇望(かつぼう)してはいたが、方源(ほうげん)()()すことなど(けっ)してできなかった。


毛民(もうみん)たちは(いか)りと軽蔑(けいべつ)眼差(まなざ)しを大きく見開(みは)り、方源(ほうげん)(にら)()けた。


()(にく)むべき人間(にんげん)め、我々(われわれ)が敬愛(けいあい)する至高無上(しこうむじょう)琅琊老仙(ろうがろうせん)(さま)(はか)るとは!」


方源(ほうげん)此等(これら)視線(しせん)(まった)()(かい)さず、笑顔(えがお)をすっかり()()め、琅琊地霊(ろうがちれい)()かって(うやうや)しく一礼(いちれい)した:「(ささ)やかな策謀(さくぼう)など、大雅(たいが)(どう)(のぼ)るべくもございません。本日(ほんじつ)(おお)いに見聞(けんぶん)(ひろ)め、多大(ただい)受益(じゅえき)()慚愧(ざんき)敬服(けいふく)(ねん)()えません。何卒(なにとぞ)先輩(せんぱい)()(あお)ぎたく(ぞん)じます。」













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