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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔头乱世
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第十六節:石人族大发展

鶴風揚(かくふうよう)(こま)かく ()(とお)した。稲妻(いなずま)のように (ひか)手紙(てがみ)内容(ないよう)(じつ)多岐(たき)(わた)っていた。


方源(ほうげん)要求(ようきゅう)してきたものは、(よう)するに (みっ)つの 種類(しゅるい)だった——一つ(ひとつ)は 元石(げんせき)(ふた)()蛊虫(こちゅう)(みっ)()各種材料(かくしゅざいりょう)である。


元石(げんせき)五百万個(ごひゃくまんこ) 要求(ようきゅう)? (かま)わん! 五百万(ごひゃくまん)どころか、一千万(いっせんまん)でも 五千万(ごせんまん)でも やろう!」鶴風揚(かくふうよう)(ひや)やかに (わら)った。


蛊仙(こせん)とも なれば、重要(じゅうよう)なのは 仙元(せんげん)であって、元石(げんせき)など ()るだけ 使(つか)わせれば よい。些細(ささい)問題(もんだい)だ。


「むむ? さらに 泉蛋蛊(せんたんこ)五匹(ごひき)と ?」鶴風揚(かくふうよう)一瞬(いっしゅん) (あっ)けた。


泉蛋蛊(せんたんこ)五転蛊(ごてんこ)であり、外見(がいけん)(しろ)鵞鳥(がちょう)(たまご)のようで、特定(とくてい)蛋人(たんじん)()(たお)すことで ()られる。


この 泉蛋蛊(せんたんこ)地中(ちちゅう)(ふか)くに ()めると、そこに 元水(げんすい)泉眼(せんがん)形成(けいせい)される。つまり、元泉(げんせん)()()す ことができるのだ。


一つ(ひとつ)の 泉蛋蛊(せんたんこ)は、そのまま (ひと)つの 小規模(しょうきぼ)元泉(げんせん)意味(いみ)する。


(かく) 小規模元泉(しょうきぼげんせん)は、形成(けいせい)されてから 消滅(しょうめつ)するまでに、(すく)なくとも 一億個(いちおくこ)元石(げんせき)産出(さんしゅつ)する!


しかし 泉蛋蛊(せんたんこ)価値(かち)は、一億(いちおく)元石(げんせき)よりも はるかに (たか)い。蛊仙(こせん)たちは しばしば これを (もと)め、(みずか)らの 福地(ふくち)()え つけて 元泉(げんせん)形成(けいせい)させ、万物(ばんぶつ)(うるお)す。


十分(じゅうぶん)元泉(げんせん)が あれば、福地(ふくち)(ない)元気(げんき)が より 濃厚(のうこう)になり、蛊虫(こちゅう)培養(ばいよう)成長(せいちょう)に より 有利(ゆうり)となる。


(ぎゃく)に、元泉(げんせん)が ない場合(ばあい)福地(ふくち)(ない)元気(げんき)は すべて 仙元(せんげん)希釈(きしゃく)して 生成(せいせい)されたものだ。


ある 意味(いみ)では、元泉(げんせん)仙元(せんげん)節約(せつやく)する ことができる と()える。


「まさか この 方源(ほうげん)という ごとき 凡人が、泉蛋蛊(せんたんこ)価値(かち)()っているとはな。しかし この()は、蛊仙(こせん)でさえ 需要(じゅよう)供給(きょうきゅう)()いつかない 貴重品(きちょうひん)だ。どうして 一度(いちど)五匹(ごひき)(わた)せようか? 三匹(さんびき)(かん)(やま)だ。どうせ お(まえ)経営(けいえい)する 狐仙福地(こせんふくち)は、いずれ 我々(われわれ) 仙鶴門(せんかくもん)囊中(のうちゅう)(もの)となるのだから」


鶴風揚(かくふうよう)視線(しせん)(うつ)し、(つづ)内容(ないよう)()(はし)らせた。


以下(いか)には、方源(ほうげん)要求(ようきゅう)する 多種多様(たしゅたよう)蛊虫(こちゅう)列挙(れっきょ)されていた。


「なぜ これほど (おお)くの 低転蛊(ていてんこ)要求(ようきゅう)するのだ?」鶴風揚(かくふうよう)(くび)(かし)げた。


もし 方源(ほうげん)五転(ごてん)精品(せいひん)で、希少(きしょう)かつ 強力(きょうりょく)蛊虫(こちゅう)要求(ようきゅう)して きたのなら、まだ 理解(りかい)できる。しかし (かれ)取引(とりひき)(もと)めて いるのは、二転(にてん)三転(さんてん)蛊虫(こちゅう)ばかりだ。四転(してん)蛊虫(こちゅう)多少(たしょう)(ふく)まれているが、(かず)(すく)ない。


「ふん、わかったぞ。こいつ 警戒心(けいかいしん)(つよ)すぎるんだな! 五転蛊(ごてんこ)直接(ちょくせつ) 要求(ようきゅう)すると、我々(われわれ)が ()細工(さいく)(ほどこ)すのを (おそ)れて、自分(じぶん)()()る つもりなのだ。蛊煉(これん)過程(かてい)(きわ)めて 精密(せいみつ)で、細工(さいく)された 蛊虫(こちゅう)使(つか)えば、煉成(れんせい)行為(こうい)そのものが 台無(だいな)しに なる。(ぎゃく)に、見事(みごと)煉成(れんせい)された 蛊虫(こちゅう)は、すべて 安全(あんぜん)(きよ)い ものだと ()える」


鶴風揚(かくふうよう)は すぐに ()ごわさを (かん)じた。


もともと (かれ)(たし)かに そのような 計画(けいかく)()っていたが、(いま)この 要求(ようきゅう)()て、この 陰謀(いんぼう)実行(じっこう)される (まえ)に すでに 失敗(しっぱい)した ことを (さと)った。


「こいつ なかなか 手強(てごわ)いな… しかし、なぜ これほど (おお)くの 蛊煉(これん)秘方(ひほう)()っているのだ? どうやら (かれ)背景(はいけい)(けっ)して 単純(たんじゅん)では なさそうだ」鶴風揚(かくふうよう)内心(ないしん) 警戒心(けいかいしん)(つよ)めた。


しかし 一転(いってん)して、(かれ)は また (わら)った。


方源(ほうげん)め、()(ほど)()らない 小僧(こぞう)め! ()が そう 簡単(かんたん)()れると (おも)っているのか? ()()(たび)に、巨額(きょがく)投資(とうし)必要(ひつよう)だ。(たか)転数(てんすう)()ほど 失敗(しっぱい)確率(かくりつ)(たか)く、損失(そんしつ)も 大き(おおき)くなる。お(まえ)は いったい 何歳(なんさい)だ? 蛊煉(これん)(たん)なる 才能(さいのう)だけでは 成功(せいこう)しない。(なに)より 経験(けいけん)()(かさ)ねが 重要(じゅうよう)なのだ」


鶴風揚(かくふうよう)は、方源(ほうげん)実力(じつりょく)(ほど)()らなければ、ましてや定仙游蛊(ていせんゆうこ)方源(ほうげん)(みずか)らによって 煉成(れんせい)された ものだとは (ゆめ)にも (おも)っていなかった。もし それを ()っていたら、(かれ)(わら)っている 場合(ばあい)では なかっただろう。


鶴風揚(かくふうよう)は さらに (さき)()(すす)めた。


「おや? こいつ 舎利蛊(しゃりこ)要求(ようきゅう)しているのか。黄金(おうごん)舎利蛊(しゃりこ)一匹(いっぴき)に、紫晶(ししょう)舎利蛊(しゃりこ)三匹(さんびき)?」鶴風揚(かくふうよう)()()まり、方源(ほうげん)(たくら)みを (さと)った。


方源(ほうげん)四転高階(してんこうかい)修為(しゅうい)()つことは、とっくに 十大派(じゅうだいは)蛊仙(こせん)たちの ()るところであり、もはや 秘密(ひみつ)では なかった。


方源(ほうげん)黄金(おうごん)舎利蛊(しゃりこ)一匹(いっぴき) 使用(しよう)すれば、四転巅峰(してんてっぽう)到達(とうたつ)する。五転初階(ごてんしょかい)昇格(しょうかく)した (あと)紫晶(ししょう)舎利蛊(しゃりこ)三匹(さんびき) 連続(れんぞく)使用(しよう)すれば、一気(いっき)五転巅峰(ごてんてっぽう)蛊師(こし)と なることができるのだ。


仙鶴門(せんかくもん)中洲(ちゅうしゅう)十大派(じゅうだいは)一角(いっかく)であり、その 資産(しさん)勢力(せいりょく)膨大(ぼうだい)だ。当然(とうぜん) これらの 舎利蛊(しゃりこ)所有(しょゆう)している。毎年(まいとし)弟子(でし)長老(ちょうろう)たちが 偶然(ぐうぜん) ()()れた 舎利蛊(しゃりこ)门派(もんぱ)献上(けんじょう)し、貢献度(こうけんど)交換(こうかん)している。门派(もんぱ)も また、青銅(せいどう)から 紫晶(ししょう)までの 舎利蛊(しゃりこ)を、師門任務(しもんにんむ)報酬(ほうしゅう)として 弟子(でし)たちに (あた)えている。


これらの 舎利蛊(しゃりこ)は、鶴風揚(かくふうよう)簡単(かんたん)手配(てはい)できる ものだ。しかし、方源(ほうげん)を そんなに (はや)五転(ごてん)昇格(しょうかく)させることは、仙鶴門(せんかくもん)利益(りえき)(けっ)して 合致(がっち)しない!


「ははは、今回は まず 紫晶舎利蛊(ししょうしゃりこ)一匹(いっぴき) 取引(とりひき)して、方源(ほうげん)の やつに ()しがらせて おけ。この 舎利蛊(しゃりこ)(やつ)が 最も(もっとも) ()しがっている ものだ。うまく ()()ばして、胆識蛊(たんしきこ)取引(とりひき)させる のだ!」鶴風揚(かくふうよう)は さらに (さき)()(すす)めた。蛊虫(こちゅう)以外(いがい)に、(つぎ)は いくつかの 材料(ざいりょう)が リストアップされていた。


これらの 材料(ざいりょう)も、ほとんどが ごく 普通(ふつう)のものばかりだ。いくつか (めずら)しい 炼蛊材料(れんこざいりょう)(ふく)まれているが、その(かず)(すく)ない。


「どうやら この 小僧(こぞう)本気(ほんき)()()る つもりらしいな。ふんふん、()れば いいさ。だが (やつ)星鷺(ほしさぎ)胆汁(たんじゅう)蟾蜍石(せんじょせき)羽化酒(うかしゅ)など、これら (きわ)めて マニアックな 材料(ざいりょう)(なん)使(つか)う つもりだ?」


これらの 材料(ざいりょう)は、使(つか)える 秘方(ひほう)(かぎ)られており、(なか)には 荒獣(こうじゅう)身体部位(しんたいぶい)匹敵(ひってき)する 価値(かち)の ものもある。鶴風揚(かくふうよう)と いえども、これらを (そろ)えるには (すこ)手間(てま)が かかる。


「この 小僧(こぞう)が わざとらしく (けむ)()いているのか、それとも わしの ()(さん)らそうと しているのか、あるいは 本当(ほんとう)(なに)(めずら)しい ()煉成(れんせい)する つもりなのか——いずれにせよ、これらの 材料(ざいりょう)一度(いちど)全部(ぜんぶ) (わた)す わけには いかん。(やつ)を じらして やれば、本当(ほんとう)意图(いと)(さぐ)()せる だろう。よし、今回は 羽化酒(うかしゅ)一壇(ひとたん) だけ (わた)して やろう」


この 羽化酒(うかしゅ)は、極上(ごくじょう)美酒(びしゅ)であり、仙鶴門(せんかくもん)太上三長老(たいじょうさんちょうろう)醸造(じょうぞう)したものだ。(いま)から 百余年(ひゃくよねん)(まえ)鶴風揚(かくふうよう)正式(せいしき)三長老(さんちょうろう)配下(はいか)(くわ)わった (とき)祝宴(しゅくえん)で、上機嫌(じょうきげん)太上三長老(たいじょうさんちょうろう)褒美(ほうび)として (かれ)三壇(さんだん)羽化酒(うかしゅ)下賜(かし)したのだった。


太上三長老(たいじょうさんちょうろう)(さけ)(たしな)むことが (せい)(たの)しみの 一つ(ひとつ)だったが、鶴風揚(かくふうよう)は 元々(もともと) (さけ)()きでは なかった。羽化酒(うかしゅ)(かれ)にとって、最も(もっとも) 価値(かち)の ない ものだと (おも)っていた。


手紙(てがみ)最後(さいご)に、鶴風揚(かくふうよう)荒獣泥沼蟹(こうじゅうでいしょうかに)身体各部(しんたいかくぶ)記載(きさい)()にした。


(かれ)(おも)わず (くちびる)湿(うるお)した。


これは (まぎ)れもない 荒獣(こうじゅう)だ、蛊仙(こせん)匹敵(ひってき)する 存在(そんざい)なのだから!


「これほど 完全(かんぜん)荒獣(こうじゅう)死体(したい)とは、どうやら 今回(こんかい)地災(ちさい)荒獣災(こうじゅうさい)だった ようだな。方源(ほうげん)小僧(こぞう)、ついて いるな。蕩魂山(とうこんざん)利用(りよう)して 泥沼蟹(でいしょうかに)魂魄(こんぱく)()()り、これほど 完璧(かんぺき)状態(じょうたい)死体(したい)()()れたとは」


鶴風揚(かくふうよう)一瞬(いっしゅん)の うちに、地災(ちさい)状況(じょうきょう)を ほぼ 正確(せいかく)推測(すいそく)した。


「この 泥沼蟹(でいしょうかに)は 丸々(まるまる) (いただ)く ことができる。だが 方源(ほうげん)手紙(てがみ)には 石人(せきじん)要求(ようきゅう)が ないのは なぜだ? (やつ)石人(せきじん)存在(そんざい)()らないのか? それとも 当時(とうじ) 移住(いじゅう)した あの 集団(しゅうだん)が まだ 生存(せいぞん)していると いうのか? (じょう)(ほう)(すく)なすぎて 判断(はんだん)が つかん」


狐仙福地(こせんふくち)具体的(ぐたいてき)状況(じょうきょう)や、方源(ほうげん)が どうやって 定仙游蛊(ていせんゆうこ)()()れたのか、そして (かれ)背後(はいご)に どんな 人物(じんぶつ)(ひか)えているのか——これらの 疑問(ぎもん)(たい)して、鶴風揚(かくふうよう)(なに)()らない。


中洲(ちゅうしゅう)南疆(なんきょう)北原(ほくげん)西漠(せいばく)東海(とうかい)()大域(だいいき)は、それぞれ 独立(どくりつ)し、(たが)いに 障壁(しょうへき)(へだ)てられ、それ自体(じたい) 広大無辺(こうだいむへん)である。


仙鶴門(せんかくもん)でさえ、中洲(ちゅうしゅう)全貌(ぜんぼう)掌握(しょうあく)できて おらず、ましてや 南疆(なんきょう)各域(かくいき)勢力(せいりょく)()ばすことなど 不可能(ふかのう)(ひと)しい。


しかし、方源(ほうげん)狐仙(こせん)伝承(でんしょう)(うば)()って 以来(いらい)仙鶴門(せんかくもん)早速(さっそく) 長老(ちょうろう)南疆(なんきょう)派遣(はけん)し、調査(ちょうさ)開始(かいし)している。


……


数日後(すうじつご)草原(そうげん)(なか)で。


「さて、ここに 元泉(げんせん)()えよう」方源(ほうげん)(あし)()め、その(うし)ろに ()いてくる 小狐仙(ここせん)()った。


小狐仙(ここせん)(ちい)さな (あたま)(うなず)かせ、()のひらを (ひるがえ)すと、泉蛋蛊(せんたんこ)(はな)った。


泉蛋蛊(せんたんこ)地面(じめん)()ちるや、土中(どちゅう)(ふか)くへと (もぐ)っていった。ほんの (またた)()に、方源(ほうげん)地面(じめん)(ふる)えるのを (かん)じ、サラサラと (なが)れる 水音(みずおと)次第(しだい)(おお)きく なっていくのを ()いた。


そして ドンという (おと)(とも)に、一筋(ひとすじ)(いずみ)地上(ちじょう)()()がった——その (たか)さは 二、三丈(に、さんじょう)も あった。


(いずみ)乳白色(にゅうはくしょく)()び、水蒸気(すいじょうき)(ただよ)()っていた。数回(すうかい) 呼吸(こきゅう)する うちに、方源(ほうげん)空気中(くうきちゅう)元気(げんき)(おどろ)くほど 濃厚(のうこう)に なっていくのを (かん)じた。


元気(げんき)万物(ばんぶつ)母気(ぼき)である。元気(げんき)豊富(ほうふ)であれば あるほど、土地(とち)肥沃(ひよく)になり、草木(そうもく)は より (しげ)り、獣群(じゅうぐん)は より 繁栄(はんえい)し、石人(せきじん)(おお)いに 恩恵(おんけい)()けるだろう」方源(ほうげん)満足(まんぞく)そうに うなずいた。


仙鶴門(せんかくもん)との 取引(とりひき)成功(せいこう)した。方源(ほうげん)泥沼蟹(でいしょうかに)死体(したい)を すべて 売却(ばいきゃく)し、同時(どうじ)(かれ)(もと)めていた 品々(しなじな)の 大半(たいはん)()()れた。


(なか)には、三匹(さんびき)泉蛋蛊(せんたんこ)(ふく)まれていた。


この 泉蛋蛊(せんたんこ)五転(ごてん)高級品(こうきゅうひん)であり、一度(いちど) 使用(しよう)すると 消費(しょうひ)され、小規模(しょうきぼ)元泉(げんせん)()する。


これを 駆動(くどう)するには、蛊師(こし)真元(しんげん)高度(こうど)要求(ようきゅう)される。(すく)なくとも 五転高階(ごてんこうかい)蛊師(こし)が、(ぜん) 真元(しんげん)消耗(しょうもう)して (はじ)めて、成功裡(せいこうり)駆動(くどう)することが できるのだ。


方源(ほうげん)修為(しゅうい)四転高階(してんこうかい)()ぎず、とても 泉蛋蛊(せんたんこ)使用(しよう)できる ()では なかった。しかし (さいわ)地霊(ちれい)小狐仙(ここせん)方源(ほうげん)助手(じょしゅ)として 存在(そんざい)していた。


三匹(さんびき)泉蛋蛊(せんたんこ)は、すべて 石人一族(せきじんいちぞく)居住地(きょじゅうち)(ちか)くに 埋設(まいせつ)された。第六次地災(だいろくじちさい)洗礼(せんれい)()て、狐仙福地(こせんふくち)狐群(こぐん)(きわ)めて (すく)なくなり、力を ()れて 育成(いくせい)する 価値(かち)は もはや なかった。そのため 方源(ほうげん)注意力(ちゅういりょく)の すべてを 石人一族(せきじんいちぞく)集中(しゅうちゅう)させた。


現在(げんざい)石人(せきじん)百余人(ひゃくよにん)しか (のこ)っておらず、(きつね)よりも はるかに 希少(きしょう)だった。しかし 蕩魂山(とうこんざん)存在(そんざい)し、さらに (みっ)つの 元泉(げんせん)(くわ)わった ことで、石人一族(せきじんいちぞく)急速(きゅうそく)勢力(せいりょく)拡大(かくだい)させて いくことだろう。


「わーい、ご主人様(しゅじんさま)!すごいです! この (みっ)つの 元泉(げんせん)が できたら、青提仙元(せいていせんげん)消耗(しょうもう)()りますよ!」小狐仙(ここせん)(たか)()()がる (いずみ)見上(みあ)げ、()(ほそ)めて (わら)い、とても** (うれ)しそうだった。


「この (みっ)つの 元泉(げんせん)は、(すく)なくとも 三億個(さんおくこ)元石(げんせき)()()し、五、六十年(ご、ろくじゅうねん)は ()つだろう。しかし 福地全体(ふくちぜんたい)にとっては、まだ はるかに 不足(ふそく)している。たとえ 福地南部(ふくちなんぶ)だけでも、まだ ()りないのだ」方源(ほうげん)()った。


元泉(げんせん)小型(こがた)中型(ちゅうがた)大型(おおがた)分類(ぶんるい)される。


小型元泉(こがたげんせん)は 五、六十年(ご、ろくじゅうねん)、中型元泉(ちゅうがたげんせん)約百年(やくひゃくねん)あまり、大型元泉(おおがたげんせん)数百年(すうひゃくねん)()場合(ばあい)が ある。


()()泉水(せんすい)は、(まわ)りの (つち)()しのけ、泉口(せんこう)次第(しだい)(ひろ)がっていった。泉水(せんすい)噴出力(ふんしゅつりょく)(よわ)まる と、(たか)さは 徐々(じょじょ)に (ひく)くなっていった。


四、五日(し、ごにち)も ()てば、泉口(せんこう)完全(かんぜん)形成(けいせい)され、泉水(せんすい)は さらさらと (なが)()し、周囲(しゅうい)土壌(どじょう)(うるお)すだろう。その() 数ヶ(すうかげつ)の うちに、濃密(のうみつ)元気(げんき)凝縮(ぎょうしゅく)して、最初(さいしょ)一批(いちは) 元石(げんせき)生成(せいせい)される。


「さあ、(もど)ろう。()こうの 石人一族(せきじんいちぞく)は、さぞ 大喜(おおよろこ)びしている だろう」方源(ほうげん)地霊(ちれい)(めい)じた。


次の瞬間(しゅんかん)二人(ふたり)蕩魂山(とうこんざん)へと 転移(てんい)した。


「おお!なんて (おお)くの 胆石(たんせき)なんだ!」


「ここは (じつ)()()てている。(たし)かに 激戦(げきせん)()(ひろ)げられた ようだな。あの 男性仙人(だんせいせんにん)は もしかしたら ()んでしまったのかも しれない」


「我々(われわれ) 石人部族(せきじんぶぞく)(かがや)かしい 明日(あした)(おとず)れる!」


我等(われら)子孫(しそん)無限(むげん)(つづ)き、地子様(ちしさま)よ、我々(われわれ)は 世界(せかい)で 最も(もっとも) 強大(きょうだい)石人部族(せきじんぶぞく)(きず)くことが できます!」


石人(せきじん)たちは 歓声(かんせい)()げ、(さけ)び、この(とき)興奮(こうふん)幸福(こうふく)(おも)い きり (あら)わにしていた。


蕩魂山(とうこんざん)山肌(やまはだ)は、胆石(たんせき)(おお)()くされていた。五歩(ごほ)(ある)く ごとに、(かなら)ず 一つ(ひとつ)は (ころ)がっている。


石人(せきじん)たちは (あつ)き こと (てん)()(いきお)いで 胆石(たんせき)(たた)()り、魂魄(こんぱく)(さか)んに していた。


多くの 小石人(こせきじん)(すで)()まれて おり、(かれ)らも 同様(どうよう)胆石(たんせき)(たた)き、(あたら)しく ()まれた 魂魄(こんぱく)(またた)く うちに (つよ)まり、より (おお)くの (いし)()に まとって (からだ)形成(けいせい)できるように なっていた。(もと) 数百人(すうひゃくにん)しか いなかった 石人(せきじん)たちの 人口(じんこう)は、わずか 一日(いちにち)(じゅう)(ばい)(ふく)()がったのだった!


人口基数(じんこうきすう)(おお)ければ (おお)いほど、増加速度(ぞうかそくど)加速度的(かそくどてき)(はや)くなるのだ。



二日目(ふつかめ)(あさ)に なると、(かれ)らの 人口(じんこう)一万(いちまん)突破(とっぱ)した。三日目(みっかめ)夕暮(ゆうぐ)(どき)には、三十万(さんじゅうまん)もの 同胞(どうほう)()つように なっていた。


蕩魂山(とうこんざん)胆石(たんせき)も、すっかり 採取(さいしゅ)()くされた。


四日目(よっかめ)に なると、蕩魂山(とうこんざん)本領(ほんりょう)発揮(はっき)(はじ)めたため、石人(せきじん)たちは 名残惜(なごりお)しみながらも ここを (はな)れ、一路(いちろ) 大行列(だいぎょうれつ)()して、自分(じぶん)たちの 家郷(かきょう)へと 帰還(きかん)した。


そこには、予期(よき)せぬ (おく)(もの)(あたら)しく ()まれた (みっ)つの 元泉(げんせん)が)が (かれ)らを ()()けていた。







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