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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔子出山
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第二百二節:すべてはわが掌中にある!

太光蛊(たいこうこ)


天意蛊(てんいこ)


空拳蛊(くうけんこ)


奥義(おうぎ)——太古光拳(たいここうけん)!!


蕭芒(しょうぼう)三叉山(さんささん)頂上(ちょうじょう)()ち、猛然(もうぜん)奥義(おうぎ)発動(はつどう)させた。(そら)全体(ぜんたい)(くら)くなるかと(おも)瞬間(しゅんかん)


(ひかり)構成(こうせい)された(こぶし)が、(やま)のような(おお)きさで(てん)から()(そそ)ぎ、福地(ふくち)膜胎(まくたい)貫通(かんつう)した。


瞬時(またたき)(あいだ)に、福地(ふくち)全体(ぜんたい)(はげ)しく()(うご)いた。巨大(きょだい)(あな)()き、(ない)(がい)(つな)がって、蛊師(こし)たちは自由(じゆう)()()できるようになった!


突撃(とつげき)だ!福地(ふくち)のすべてが我々(われわれ)のものになる!」


(いそ)いで(うば)え、(いま)やらなければ手遅(ておく)れになる!」


残念(ざんねん)なことに、大利(おおり)精髄(せいずい)はとっくに強者(きょうしゃ)たちの()(わた)っている。我々(われわれ)に少しの利益(りえき)(まわ)ってくれるだけでも、まあ()しとしよう」


「もし(うん)よく信王(しんおう)伝承(でんしょう)爆王(ばくおう)伝承(でんしょう)()()れられたら、どんなに素晴(すば)らしいだろう!」


数多(あまた)の人々(ひとびと)が歓呼(かんこ)しながら福地(ふくち)殺到(さっとう)し、福地(ふくち)巨大(きょだい)圧力(あつりょく)(ふる)え、場面(ばめん)極度(きょくど)混乱(こんらん)(おちい)った。


「その(とお)りだ、ふふふ、バカどもめ!」蕭芒(しょうぼう)心中(しんちゅう)冷笑(れいしょう)し、ゆっくりと(ある)いて福地(ふくち)()()れた。


青銅大殿(せいどうたいでん)もこの震動(しんどう)から平穏(へいおん)(もど)った。


地霊(ちれい)方源(ほうげん)伝音(でんおん)した:「なるほど、あなたはこの震動(しんどう)()ぎるのを()っていたのだ。(あぶ)なかった!もし()煉製(れんせい)(ちゅう)にこれほどの大きな干渉(かんしょう)があれば、結果(けっか)本当(ほんとう)想像(そうぞう)だにできないものになってしまうだろう。さすがは重生(ちょうせい)した蛊仙(こせん)だ」


方源(ほうげん)(かる)(わら)い、(こころ)(なか)(こた)えた:「(おれ)蛊仙(こせん)であるだけでなく、未来(みらい)のお(まえ)主人(しゅじん)でもある。霸龟(はき)、よく(おぼ)えておけ。仙蛊(せんこ)煉成(れんせい)できる最適(さいてき)人物(じんぶつ)(おれ)だけだ。お(まえ)協力(きょうりょく)すればするほど、仙蛊(せんこ)煉成(れんせい)可能性(かのうせい)(たか)くなる。これから、あと二回(にかい)震動(しんどう)があると記憶(きおく)している。どちらも極力(きょくりょく)()けなければならない。さあ、(いま)から()煉製(れんせい)(はじ)めよう!」


方源(ほうげん)第二空窍(だいにくうこう)擬似蛊(ぎじこ)(はな)った。


地霊(ちれい)密接(みっせつ)連携(れんけい)し、青銅鼎(せいどうかなえ)()()くして自然(じねん)()()がり、(のこ)(すく)ない仙元(せんげん)がこの(とき)急激(きゅうげき)燃焼(ねんしょう)した!


仙元(せんげん)(あお)(けむり)()り、ゆらりと(ただよ)()がって擬似蛊(ぎじこ)(つつ)んだ。擬似蛊(ぎじこ)青銅鼎(せいどうかなえ)上空(じょうくう)浮遊(ふゆう)し、この青気(せいき)(つつ)まれると、徐々(じょじょ)に(かがや)()(ひかり)へと()わった。


方源(ほうげん)心神(しんしん)(そそ)ぎ、整然(せいぜん)として手順(てじゅん)()み、青気(せいき)()(ひかり)調和(ちょうわ)させた。


前世(ぜんせ)では風天語(ふうてんご)(とも)煉蛊(れんこ)していたが、(いま)一人(ひとり)主持(しゅじ)しなければならず、はるかに速度(そくど)(おそ)かった。


……


魔無天(まむてん)単身(たんしん)(きり)辺縁(へんえん)()(いた)った。


(かれ)一対(いっつい)(むらさき)重瞳(じゅうどう)は、深遠(しんえん)神秘(しんぴ)的でありながらも妖艶(ようえん)狂野(きょうや)だった。その紫瞳(しどう)視界(しかい)では、(きり)はかすんで()え、膨大(ぼうだい)犬獣(けんじゅう)()れが魔無天(まむてん)眼前(がんぜん)(あらわ)れた。


防備(ぼうび)厳重(げんじゅう)だ。単独(たんどく)()()んでも突破(とっぱ)できそうにない。どうやら……他力(たりき)()りる必要(ひつよう)がありそうだな」


(かれ)躊躇(ちゅうちょ)わずに(きびす)(かえ)し、片刻(へんかく)(あと)狐魅儿(こみいじ)()つけ()した。


「あっ!無天公子(むてんこうし)、あなたはもう五転(ごてん)になっていたのですか!」狐魅儿(こみいじ)魔無天(まむてん)修為(しゅうい)(すす)具合(ぐあい)(おどろ)きを(かく)せなかった。


魔無天(まむてん)仙蔵(せんぞう)情報(じょうほう)(つた)えると、狐魅儿(こみいじ)欲望(よくぼう)をかき()てられ、全力(ぜんりょく)支援(しえん)することを表明(ひょうめい)した。


しかし、(かれ)らが(うご)()そうとしたとき、(おどろ)いたことに仙蔵(せんぞう)情報(じょうほう)(すで)福地(ふくち)(じゅう)(ひろ)まっていることを発見(はっけん)した。


二人(ふたり)()()んだ(あと)情報(じょうほう)発信源(はっしんげん)殺人鬼医(さつじんきい)仇九(きゅうきゅう)であることを()った。(いま)(かれ)大勢(おおぜい)魔道蛊師(まとうこし)糾合(きゅうごう)し、青銅大殿(せいどうたいでん)()かおうとしている。


魔無天(まむてん)(まゆ)をひそめた。魔道蛊師(まとうこし)大部分(だいぶぶん)(すで)集結(しゅうけつ)しているので、(いま)ではもうほとんど(ひと)(あつ)められない。


影響力(えいきょうりょく)という(てん)()えば、(かれ)仇九(きゅうきゅう)(てき)ではない。


魔無天(まむてん)所詮(しょせん)新参者(しんざんもの)であり、一方(いっぽう)仇九(きゅうきゅう)長年(ながねん)南疆(なんきょう)()()せてきた古参(こさん)であり、四大医师(よんだいいし)(ひと)りでもある。(おお)くの(もの)(かれ)(たよ)ってきたため、正道(せいどう)においても(すく)なからぬ影響力(えいきょうりょく)()っている。


仕方(しかた)なく、魔無天(まむてん)仇九(きゅうきゅう)隊列(たいれつ)(くわ)わることにした。


魔無天(まむてん)小兄弟(しょうきょうだい)先陣(せんじん)()ってくれるなら、(いぬ)()れなど(なん)のそのだ!」仇九(きゅうきゅう)魔無天(まむてん)参加(さんか)(たい)し、熱烈(ねつれつ)欢迎(かんげい)()(あらわ)した。


魔無天(まむてん)一層(いっそう)(ふか)(まゆ)をひそめた。最初(さいしょ)から仇九(きゅうきゅう)(こま)として利用(りよう)されたのだ。まあいい、しばらくは()え、(ちから)()して(はや)大殿(だいでん)突入(とつにゅう)できるようにしよう。


魔道(まとう)()れは壮大(そうだい)行列(ぎょうれつ)()していたが、大殿(だいでん)直接(ちょくせつ)()かうのではなく、(きょく)(せつ)しながら(すす)んだ。


仇九(きゅうきゅう)さん、時間(じかん)()ってくれません。どうして(じか)本拠(ほんきょ)()()まず、真正面(まっしょうめん)から()めないのですか?」魔無天(まむてん)(まゆ)(ふか)(しわ)めながら、催促(さいそく)した。


仇九(きゅうきゅう)呵呵(かか)(わら)いながら()った:「人数(にんずう)(おお)ければ(ちから)()す。まだ多くの同士(どうし)が我々(われわれ)に(くわ)わっていない。彼ら(かれら)の(ちから)吸収(きゅうしゅう)できれば、我々(われわれ)はさらに(つよ)くなれる。いざ(じん)()(とき)には、一人一人(ひとりひとり)()圧力(あつりょく)危険(きけん)(すく)なくなるのだ」


魔無天(まむてん)(ふたた)(うなが)すと、仇九(きゅうきゅう)相変(あいか)わらず呵呵(かか)(わら)い、非常(ひじょう)丁寧(ていねい)だが、(けっ)して自説(じせつ)()げようとしなかった。


魔無天(まむてん)内心(ないしん)(あせ)り、何度(なんど)()みたが、仇九(きゅうきゅう)()らの意見(いけん)(かた)(まも)(とお)した。


()いぼれは(くさ)っている、時間(じかん)貴重(きちょう)さも()かっていない!」魔無天(まむてん)(いか)りを(おさ)え、狐魅儿(こみいじ)李閑(りかん)らと連絡(れんらく)()(はじ)めた。(かれ)(たく)みに(そそのか)し、(みな)欲望(よくぼう)をかき()て、その結果(けっか)として人々(ひとびと)をいっそう()らせ、不満(ふまん)(つの)らせた。


仇九(きゅうきゅう)仕方(しかた)なく、直接(ちょくせつ)(しゅう)意見(いけん)(さか)らうこともできず、やむなく魔道(まとう)()れを(ひき)いて(きり)辺縁(へんえん)へと()かった。


魔無天(まむてん)はしばらく状況(じょうきょう)観察(かんさつ)すると、(ふたた)進言(しんげん)した——(ぐん)三路(さんろ)()け、かくかくしかじかと()めるべしと。


しかし仇九(きゅうきゅう)不妥(ふだ)()して()()れず、「(いま)(きり)(ふか)く、虚実(きょじつ)見極(みきわ)められない。医師(いし)としてのこの(わたし)父母(ふぼ)(こころ)慈愛(じあい)(こころ))を()ち、(みな)(あぶ)ない()()うのを(しの)べない」と()()った。


魔無天(まむてん)(いか)りで()()()らし、(ふたた)び人々(ひとびと)のもとへ(くだ)り、仙蔵(せんぞう)素晴(すば)らしさを吹聴(ふいちょう)して(まわ)った。


魔道(まとう)()れの情緒(じょうちょ)高揚(こうよう)すると、仇九(きゅうきゅう)(なが)れに()って、魔無天(まむてん)にこの(けん)担当(たんとう)させ、突撃(とつげき)する人員(じんいん)(えら)ばせた。ただし(ひと)つだけ条件(じょうけん)があり、蛊師(こし)自発的(じはつてき)志願(しがん)する必要(ひつよう)があり、強制(きょうせい)してはならないというものだった。


魔道(まとう)()れは積極的(せっきょくてき)(おう)じ、魔無天(まむてん)手配(てはい)配置(はいち)(ととの)えると、三路(さんろ)から一斉(いっせい)進撃(しんげき)した。


「まずい、(そと)から攻撃(こうげき)()ている!」()煉製(れんせい)(ちゅう)に、地霊(ちれい)突然(とつぜん)()った。


(かま)わん、とっくにこの状況(じょうきょう)予想(よそう)していた。お(まえ)(そと)戦局(せんきょく)指揮(しき)しろ。(おれ)一時(いちじ)()ちこたえ、お(まえ)(もど)るのを()つ」方源(ほうげん)(きわ)めて平静(へいせい)だった。


地霊(ちれい)心神(しんしん)大半(たいはん)()()て、方源(ほうげん)指示(しじ)(したが)い、前世(ぜんせ)(おな)じように犬群(いぬむれ)指揮(しき)して魔道(まとう)()れを撃退(げきたい)した。


魔無天(まむてん)(あきら)めきれず、(ふたた)第二波(だいには)突撃(とつげき)組織(そしき)したが、相変(あいか)わらず惨敗(ざんぱい)(きっ)し、(ばっ)(そう)余儀(よぎ)なくされた。


その(とき)仇九(きゅうきゅう)(すす)()()った:「(みな)さんご存知(ぞんじ)(とお)り、(わたし)規則(きそく)は『(ひと)(すく)うには(ひと)(ころ)さねばならない』というものだ。(いま)ここでまずは(みな)さんを救護(きゅうご)するが、後日(ごじつ)約束(やくそく)履行(りこう)(ねが)いたい」


そう()うと、(かれ)(みな)治療(ちりょう)()たった。


魔道(まとう)()れは感激(かんげき)(なみだ)(なが)し、仇九(きゅうきゅう)威望(いちょう)急騰(きゅうとう)した。(さら)(おお)くの(もの)魔無天(まむてん)から(はな)れ、仇九(きゅうきゅう)(まわ)りに団結(だんけつ)した。


仇九(きゅうきゅう)魔無天(まむてん)(かた)をポンと(たた)き、(いつく)しみ(ぶか)口調(くちょう)()った:「無天(むてん)(てい)よ、我々(われわれ)はやはり様子(ようす)()よう。さっきから(きみ)()っていただろう?あまりに無鉄砲(むてっぽう)なことはするなと。(いま)ではこれだけの同士(どうし)(きず)ついて、本当(ほんとう)(こころ)(いた)むよ」


その(こえ)はわざと(おお)きく、魔無天(まむてん)目尻(めじり)痙攣(けいれん)させ、(はげ)しい(いか)りを(おぼ)えさせた。


「この陰険(いんけん)老爺(ろうや)め!もし(おれ)包囲網(ほういもう)突破(とっぱ)できたら、手柄(てがら)(かれ)のものになる。失敗(しっぱい)したら、(かれ)責任(せきにん)完璧(かんぺき)転嫁(てんか)するつもりだ!ふん、しかし(おれ)(いぬ)(じん)(あま)()ていた。固定(こてい)された(じん)だと(おも)っていたが、(まく)(うら)蛊師(こし)(あやつ)っているとは(おも)わなかった。あの対応(たいおう)(はや)さと手口(てぐち)は、間違(まちが)いなく奴道(どどう)(ふか)(つう)じている(もの)だ。(くや)しい、(にく)らしい!」


魔無天(まむてん)()()みしながらも、どうすることもできなかった。


前世(ぜんせ)では(かれ)強引(ごういん)威圧(いあつ)して、魔道(まとう)(もの)たちに(いのち)()けて(たたか)わせることができた。しかし(いま)仇九(きゅうきゅう)という五転蛊師(ごてんこし)がいるため、前世(ぜんせ)のように無軌道(むきどう)()()うことはもちろんできない。


「まずは様子(ようす)()ましょう。正道(せいどう)もすぐに集結(しゅうけつ)してくるでしょうから、(みな)相談(そうだん)しましょう。(なに)といっても(いのち)(ひと)つですから、万一我々(われわれ)が突撃(とつげき)して正道(せいどう)利益(りえき)(ひろ)わせるようなことになったら()くありませんからね」と仇九(きゅうきゅう)は取り計らった。


鬼医様(きいさま)()う通りです!」


流石(さすが)鬼医様(きいさま)慎重(しんちょう)で、我々(われわれ)のような小人物(こじんぶつ)(いのち)大切(たいせつ)にしてくださる」


医者(いしゃ)親心(おやごころ)というもの、鬼医様(きいさま)はやはり我々(われわれ)魔道(まとう)大先輩(だいせんぱい)でいらっしゃる」


魔無天(まむてん)()をギリギリと()らせ、(いま)にも仇九(きゅうきゅう)(ろう)いの耄碌(ぼうろく)()(ころ)したい衝動(しょうどう)()られた。


これでまた(すこ)時間(じかん)()()ばされ、正道(せいどう)蛊師(こし)たちも(あつ)まってきた。(かれ)らは蕭芒(しょうぼう)統率(とうそつ)(もと)にあった。


(かれ)らも数回(すうかい)突撃(とつげき)(こころ)みたが(おな)じく敗退(はいたい)し、蕭芒(しょうぼう)()(ひら)かれていない爆王(ばくおう)伝承(でんしょう)()()でなく、(あせ)りの(あま)り、(ふたた)奥義(おうぎ)(はな)った。


太光蛊(たいこうこ)


我意蛊(がいこ)


明槍蛊(めいそうこ)


奥義(おうぎ)——栄耀(えいよう)()(やり)


全長(ぜんちょう)六丈(ろくじょう)(はば)二丈(にじょう)という雄大(ゆうだい)(ひかり)(やり)が、(おか)(うえ)()ちた。


(はげ)しい爆発(ばくはつ)()こり、(かぜ)(うず)()()がった。(まぶ)しいほどの(しろ)(ひかり)()った(あと)、もともと(おか)(おお)っていた(きり)(おな)じく()()った。


青銅大殿(せいどうたいでん)と、軍容(ぐんよう)(ととの)った(いぬ)大群(たいぐん)が、完全(かんぜん)衆人(しゅうじん)眼前(がんぜん)(あらわ)れた。


正魔(せいま)両道(りょうどう)群雄(ぐんゆう)はこれを()て、(こころ)(おど)りながらも()ややかだった。仙蔵(せんぞう)眼前(がんぜん)にあるが、(いぬ)()れはあまりにも膨大(ぼうだい)で、どうやって()()めばよいのだろうか?


(せい)()()()むより(ほか)(みち)はない。


識者(しきしゃ)たちは(みな)、この(てん)(さと)った。


蕭芒(しょうぼう)魔道(まとう)(ほう)()魔無天(まむてん)正道(せいどう)(ほう)一瞥(いっぺつ)した。


連携(れんけい)(なが)れは(あき)らかで、どちらが(さき)妥協(だきょう)するかが問題(もんだい)だった。


時間(じかん)一分一秒(いっぷんいちびょう)()ぎていく……


仇九(きゅうきゅう)泰然(たいぜん)自若(じじゃく)として、(いぬ)()れを観察(かんさつ)していた。蕭芒(しょうぼう)表情(ひょうじょう)(かた)くし、索性(さくせい)()()じて養生(ようじょう)していた。(かれ)堂堂(どうどう)たる蕭芒(しょうぼう)正道(せいどう)名士(めいし)だ。どうして(さき)魔道(まとう)(あたま)()げられようか?後日(ごじつ)これが()(つた)われば、(かれ)名声(めいせい)(おお)きく(きず)つくだろう。


二回目(にかいめ)震動(しんどう)()ぎた、霸龟(はき)(おれ)()せた(こま)()いた、当分(とうぶん)(あいだ)彼ら(かれら)は()めて()ない。さあ、煉蛊(れんこ)(つづ)けよう!」方源(ほうげん)地霊(ちれい)()(もど)した。


正魔(せいま)両道(りょうどう)膠着(こうちゃく)状態(じょうたい)にある(あいだ)に、方源(ほうげん)(ふたた)()煉製(れんせい)開始(かいし)した。


この(とき)青気(せいき)()(ひかり)はついに融合(ゆうごう)成功(せいこう)した。


(あお)(けむり)一片(いっぺん)青草(あおくさ)()し、空中(くうちゅう)()(そろ)い。()(ひかり)(はな)()し、()()きながらそれらを(いろど)った。


方源(ほうげん)短刀(たんとう)()()し、(みずか)らの動脈(どうみゃく)()()いて精血(せいけつ)()()させた。


大量(たいりょう)精血(せいけつ)(そそ)がれると、(あお)(けむり)()(ひかり)(またた)()にジュージューと(おと)()て、(あか)(くも)のような、()(うみ)狂瀾(きょうらん)とも()うべき光景(こうけい)へと()わった。


()奔流(ほんりゅう)(はげ)しく(たぎ)ったが、拡散(かくさん)はせず、(あか)(ちゅう)()かぶ(えん)(けい)(たま)(おさ)まった。


さらなる融合(ゆうごう)進化(しんか)()て、(えん)(けい)(けむり)(たま)最終的(さいしゅうてき)(かたち)となり、()()(いね)()(しげ)一片(いっぺん)田畑(たはた)形作(かたちづく)った。


方源(ほうげん)はここまで()ると、安堵(あんど)(いき)()いた。


失血(しっけつ)(おお)すぎて顔色(かおいろ)青白(あおじろ)く、(きゅう)いで()使(つか)って傷口(きずぐち)治療(ちりょう)した。


野草(やそう)芳華(ほうか)(はな)ち、血気(けっき)(うみ)(ごと)し。三百歳(さんびゃくさい)(はる)()し、五百歳(ごひゃくさい)(あき)()す……」(かれ)寿蛊(じゅこ)(ひと)()()した。


この三百年寿蛊(さんびゃくねんじゅこ)は、人蔘(にんじん)(ひげ)のようで、(へび)のように(ひと)()きになり、(あら)蒼古(そうこ)っぽい風貌(ふうぼう)だった。


方源(ほうげん)はそれを血田(けつでん)雲煙(うんえん)(なか)(とう)(にゅう)した。すると雲煙(うんえん)爆発(ばくはつ)し、沸騰(ふっとう)する熱湯(ねっとう)(ごと)(はげ)しく(たぎ)(はじ)めた。


前世(ぜんせ)では、この異変(いへん)によって方源(ほうげん)(あや)うく失敗(しっぱい)するところだった。しかし今生(こんせ)では、方源(ほうげん)十分(じゅうぶん)心構(こころがま)えができており、見事(みごと)局面(きょくめん)制御(せいぎょ)した。雲煙(うんえん)方源(ほうげん)操纵(そうじゅう)(もと)で、徐々(じょじょ)に安定(あんてい)していった。


しかしその(とき)地霊(ちれい)突然(とつぜん)警告(けいこく)(はっ)した:「まずい!(そと)蛊師(こし)たちが一斉(いっせい)()めてきた!煉製(れんせい)()()わなくなる!」


(あせ)るな。全て(すべて)は(おれ)掌握(しょうあく)(ちゅう)だ」方源(ほうげん)(ひや)やかに(わら)い、悠々(ゆうゆう)として二匹(ひき)()寿蛊(じゅこ)()()した。















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