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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔子出山
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第百九十六節:白凝冰!

この(とき)青銅大殿(せいどうだいでん)は、()のごとき静寂(せいじゃく)(つつ)まれた。


時間(じかん)()()まったようで、空気(くうき)(おも)(よど)んでいた。


方源(ほうげん)地面(じめん)(すわ)り、六转(ろくてん)第二空窍蛊(だいにくうこうこ)(かれ)眼前(がんぜん)空中(くうちゅう)(ただよ)っていた。


仙蛊(せんこ)煉製(れんせい)見事(みごと)成功(せいこう)したが、方源(ほうげん)注意力(ちゅういりょく)一片(いっぺん)()仙蛊(せんこ)(とど)まっていなかった。


(かれ)(かん)(かん)(かさ)ねて(くび)(ひね)り、背後(はいご)にいる白凝冰(はくぎょうひょう)()つめた——()眼差(まなざ)しには()疑念(ぎねん)()かんでいた。


(すで)(おとこ)()(もど)った白凝冰(はくぎょうひょう)は、氷刃(ひょうじん)(つか)(にぎ)り、無表情(むひょうじょう)(かれ)(うし)ろに()っていた。


鉄若男(てつじゃくなん)はゆっくり(ちか)づき、方源(ほうげん)(つよ)()つめ、(かな)しみと(よろこ)びが()()じった表情(ひょうじょう)()った。「方源(ほうげん)今日(きょう)()()るとは(おも)ってもみなかっただろう?」


方源(ほうげん)(みみ)()さず、ただ白凝冰(はくぎょうひょう)()つめ(つづ)けた。


白凝冰(はくぎょうひょう)方源(ほうげん)見下(みお)ろし、(ふたた)(おとこ)(もど)った(かれ)()(たか)く、(ゆき)のように(しろ)長衣(ながぎ)(まと)い、(ぎん)(かみ)(ひら)り、(あお)(ひとみ)(ふか)(つめ)たかった。


(かれ)はさながら氷河(ひょうが)のようで、冷酷(れいこく)卓然(たくぜん)としていた。


(おも)いもよらなかっただろう、方源(ほうげん)最後(さいご)にお(まえ)(わたし)()(やぶ)れるとは」方源(ほうげん)()つめ、白凝冰(はくぎょうひょう)(あわ)(わら)った。「青茅山(せいぼうざん)復活(ふっかつ)したその(とき)から、(わたし)はどう(おとこ)(もど)るかを(かんが)(はじ)めていた」


(きみ)朝夕(あさゆう)(とも)()ごす日々(ひび)の中で、(わたし)(きみ)牢牢(ろうろう)制御(せいぎょ)され、(きみ)(こま)として(ろう)ばれるしかなかった。(きみ)(わたし)人生(じんせい)最強(さいきょう)(てき)ではないが、(もっと)(おそ)ろしい存在(そんざい)だったことは(みと)める」


方源(ほうげん)よ、(きみ)()まれつきの陰謀家(いんぼうか)で、(こころ)残忍(ざんにん)であり、()()(もの)のない梟雄(きょうゆう)だ。しかし(わたし)白凝冰(はくぎょうひょう)も、(けっ)して平凡(へいぼん)(もの)ではない。どうして()(もの)附属(ふぞく)()()がれるか?ふん!(きみ)(わたし)制御(せいぎょ)し、搾取(さくしゅ)し、利用(りよう)すればするほど、(わたし)(つね)如何(いか)脱出(だっしゅつ)し、逆転(ぎゃくてん)し、反撃(はんげき)するかを(かんが)えていた!」


「しかし陽蛊(ようこ)(きみ)()にあり、(きみ)(ひと)(おも)うだけで自爆(じばく)させられる。そのため(わたし)行動(こうどう)制限(せいげん)があり、对策(たいさく)思案(しあん)し、脳髄(のうずい)(しぼ)()くした。そしてある()突然(とつぜん)(ひらめ)き、方法(ほうほう)(おも)()いたのだ」


(じつ)は、(きみ)(みずか)から()()()させることは、青茅山(せいぼうざん)(すで)一度(いちど)成功(せいこう)している。ふふ——その(とお)り、青茅山(せいぼうざん)状況(じょうきょう)再現(さいげん)すれば()いのだ。(わたし)(ふたた)自爆(じばく)する(とき)(きみ)陽蛊(ようこ)使(つか)わざるをえない」


()(ため)に、(わたし)(ひそ)かに(さく)(めぐ)らせ(はじ)めた」白凝冰(はくぎょうひょう)口元(くちもと)()みが(じょ)(ひろ)がる。「(わたし)自爆(じばく)すると()せかけても、本当(ほんとう)自爆(じばく)ではない。(きみ)陽蛊(ようこ)使(つか)わない可能性(かのうせい)(のこ)っている。(ゆえ)に、(わたし)(えら)んだのは……」


氷晶蛊(ひょうしょうこ)だ」方源(ほうげん)(かお)(みず)のように(しず)めて()った。


商家城(しょうかしろ)で、白凝冰(はくぎょうひょう)氷道(ひょうどう)選択(せんたく)した。その(なか)には三大変身蛊(さんだいへんしんこ)があり、それぞれ霜妖蛊(そうようこ)雪女蛊(ゆきおんなこ)氷晶蛊(ひょうしょうこ)である。魏央(ぎおう)一時(いちじ)白凝冰(はくぎょうひょう)(つよ)雪女蛊(ゆきおんなこ)(えら)ぶよう(すす)めた。


雪女蛊(ゆきおんなこ)女性(じょせい)蛊師(こし)(てき)しており、氷晶蛊(ひょうしょうこ)男性(だんせい)(てき)している。


白凝冰(はくぎょうひょう)女性(じょせい)でありながら氷晶蛊(ひょうしょうこ)(えら)び、一時(いちじ)魏央(ぎおう)遺憾(いかん)()しませた。


「ふふ、()()いたか」白凝冰(はくぎょうひょう)(こえ)()して(わら)った。「()り、(わたし)当時(とうじ)氷晶蛊(ひょうしょうこ)(えら)んだのは、(かん)(さわ)ったからではない。雪女蛊(ゆきおんなこ)化身(けしん)する雪女(ゆきおんな)形象(けいしょう)(あき)らかで、(かく)せない。しかし氷晶(ひょうしょう)()わり、(さら)冰爆蛊(ひょうばくこ)()()わせれば、磅礴(ぼうはく)たる気象(きしょう)(かも)()せ、(きわ)めて北冥氷魄体(ほくめいひょうはくたい)自爆(じばく)()せることできる。さっきの様子(ようす)は、見事(みごと)(きみ)(だま)しただろう?」


「ふん、もし(わたし)煉蠱(れんこ)集中(しゅうちゅう)していなければ、(かなら)ずその不自然(ふしぜん)さに気付(きづ)いたはずだ。どうしてお(まえ)如此(かく)(ごと)容易(ようい)成功(せいこう)できようか?」方源(ほうげん)(はな)(わら)った。


しかし白凝冰(はくぎょうひょう)真剣(しんけん)表情(ひょうじょう)()かべ、(うなず)きながら(こた)えた。「()(とお)りだ。お(まえ)行動(こうどう)緻密(ちみつ)観察力(かんさつりょく)(すぐ)れており、(わたし)もこの方法(ほうほう)(おも)()いた(あと)適切(てきせつ)では非常(ひじょう)不十分(ふじゅうぶん)で、失敗(しっぱい)可能性(かのうせい)(おお)きいと(かん)じていた。(さら)当時(とうじ)転機(てんき)(おとず)れたため、一時(いちじ)はこの計画(けいかく)放棄(ほうき)しようかと(おも)ったほどだ」


白凝冰(はくぎょうひょう)()転機(てんき)とは、(ほか)でもない、毒誓蛊(どくせいこ)のことだった。


当時(とうじ)(わたし)(おも)っていた——大丈夫(だいじょうふ)(のう)(くつ)(のう)(しん)、もし毒誓(どくせい)(たよ)って自分(じぶん)目的(もくてき)達成(たっせい)できるなら、一時的(いちじてき)利用(りよう)されても(なん)問題(もんだい)があるだろうか?と」白凝冰(はくぎょうひょう)眼差(まなざ)しは雲煙(うんえん)のようで、当時(とうじ)回想(かいそう)している。「しかしその()展開(てんかい)で、毒誓蛊(どくせいこ)(たよ)りにならないことを(さと)った」


「お(まえ)商睚眦(しょうがいし)毒誓(どくせい)は、(たく)みに(やぶ)られたが、(わたし)(つね)にお(まえ)必要以上(ひつよういじょう)(なん)(おそ)れもなく()()っていると(かん)じていた。百家(ひゃっか)との契約(けいやく)についても(じつ)内密(ないみつ)調査(ちょうさ)したが、(あと)になって情報(じょうほう)()れたのは、(さら)不審(ふしん)(おも)わせた。お(まえ)から(わたし)(まな)んだ(ひと)つの(こと)がある——(なん)ごとにも最善(さいぜん)準備(じゅんび)をし、最悪(さいあく)事態(じたい)想定(そうてい)せよ、と。(ゆえ)に、(わたし)はこういう状況(じょうきょう)(かんが)えざるをえなかった——もし毒誓蛊(どくせいこ)がお(まえ)制約(せいやく)(りょく)()たないなら、(わたし)如何(いか)対処(たいしょ)すべきか?」


(わたし)()っていた——もし本当(ほんとう)にそうなら、自分(じぶん)(すで)絶体絶命(ぜったいぜつめい)だと。(わたし)毒誓(どくせい)(しば)られ、お(まえ)自由(じゆう)なら、(わたし)はお(まえ)(おも)(よう)利用(りよう)される(こま)で、反撃(はんげき)(すべ)もない。一人(ひとり)(ちから)では(すで)にこの窮地(きゅうち)から(だっ)せないが、商家城(しょうかしろ)には(ほか)(わたし)(たす)けられる(もの)がいる」


「その(もの)(かん)しては、紹介(しょうかい)してくれたことに感謝(かんしゃ)しなければならないな、方源(ほうげん)白凝冰(はくぎょうひょう)諷刺(ふうし)的な()みを()かべた。


(かれ)素手医师(そしゅいし)(はじ)めて対面(たいめん)した光景(こうけい)(おも)()した。


その(とき)商燕飛(しょうえんひ)家宴(かえん)でのことだった。商燕飛(しょうえんひ)方源(ほうげん)白凝冰(はくぎょうひょう)商心慈(しょうしんじ)護送(ごそう)して家族(かぞく)(かえ)したことへの感謝(かんしゃ)()め、素手医师(そしゅいし)()()せ、(かお)(こわ)した方源(ほうげん)容貌(ようぼう)回復(かいふく)させた。


方源(ほうげん)白凝冰(はくぎょうひょう)(あきら)めさせるため、故意(こい)彼女(かのじょ)同道(どうどう)させた。


白凝冰(はくぎょうひょう)素顔(すがお)素手医师(そしゅいし)対面(たいめん)すると、(またた)()後者(こうしゃ)態度(たいど)()えさせ、(やさ)しく(した)しみやすい態度(たいど)()べるものがないほどだった。


素手医师(そしゅいし)南疆(なんきょう)四大医师(よんだいいし)一人(ひとり)で、特異(とくい)性癖(せいへき)として容姿(ようし)への執着(しゅうちゃく)があった。(きわ)めて美男美女(びなんびじょ)(この)み、容姿(ようし)(すぐ)れていれば無料(むりょう)治療(ちりょう)した。(ぎゃく)容姿(ようし)(みにく)ければ嫌悪(けんお)(いだ)き、報酬(ほうしゅう)(いく)(たか)くても治療(ちりょう)しようとしなかった。


白凝冰(はくぎょうひょう)陰陽轉身蛊(いんようてんしんこ)(かん)して(たず)ねると、素手医师(そしゅいし)返答(へんとう)は、方源(ほうげん)()にある陽蛊(ようこ)重要性(じゅうようせい)一層(いっそう)(つう)(さと)らせるものだった。


しかし同時(どうじ)に、白凝冰(はくぎょうひょう)素手医师(そしゅいし)知己(ちき)となった。(わか)(ぎわ)に、素手医师(そしゅいし)彼女(かのじょ)鄭重(ていちょう)約束(やくそく)した——(なん)困難(こんなん)があっても、遠慮(えんりょ)なく(わたし)(たず)ねてくるようにと。


「ゴホッ」方源(ほうげん)鮮血(せんけつ)(ひと)()いた。氷刃(ひょうじん)(かれ)心臓(しんぞう)(つらぬ)いていたが、治療蛊(ちりょうこ)(ささ)えられ、(かろ)うじて()(なが)らえていた。


しかし氷刃(ひょうじん)寒冷(かんれい)(かれ)血液(けつえき)(なが)れを(おそ)くさせ、(つよ)冷気(れいき)(しび)れを(とも)ない、全身(ぜんしん)(ひろ)がっていた。


だが(かれ)心中(しんちゅう)では、これらの(きず)(すで)些細(ささい)問題(もんだい)だった:「()(もの)とやらは、まさか素手医师(そしゅいし)のことか?」


「ふふふ、流石(さすが)方源(ほうげん)だ、見事(みごと)推察(すいさつ)だ」白凝冰(はくぎょうひょう)感心(かんしん)したように()った。


「この卑劣(ひれつ)(おんな)!」方源(ほうげん)(すさ)まじい形相(ぎょうそう)罵倒(ばとう)し、(あら)たな疑問(ぎもん)()いた。「しかしお(まえ)たちは一度(いちど)しか()っていないのではないか?いや()て……二度目(にどめ)があった!」


方源(ほうげん)言葉(ことば)途中(とちゅう)()め、突然(とつぜん)(おも)()した。


商家城(しょうかしろ)にいた(とき)白凝冰(はくぎょうひょう)素手医师(そしゅいし)二度目(にどめ)面会(めんかい)をしていた!


あの(とき)白凝冰(はくぎょうひょう)炎突(えんとつ)対戦(たいせん)し、(ひと)つの(わざ)()残念(ざんねん)ながら敗北(はいぼく)し、重傷(じゅうしょう)()い、(さら)本命蛊(ほんめいこ)(うしな)っていた。彼女(かのじょ)素手医师(そしゅいし)(もと)(おもむ)き、治療(ちりょう)()け、其処(そこ)(きず)(やしな)っていたのだ。


「まさか……!?」方源(ほうげん)(なに)かを突然(とつぜん)(おも)()き、()(ひかり)(いなづま)のごとく(ひらめ)き、眼前(がんぜん)(つめ)たく(しゅん)たる少年(しょうねん)(はじ)めて()るかのように()すように()つめた。


白凝冰(はくぎょうひょう)(あわ)(わら)い、(あお)(ひとみ)(かす)かに(ひか)った。「()ての(とお)り、(きみ)気付(きづ)いたようだな。()(とお)りだ、(わたし)炎突(えんとつ)との(たたか)いは故意(こい)()けた。(ひと)つの本命蛊(ほんめいこ)など(たい)したことない、(きみ)(うたが)われない機会(きかい)(ひと)()えられるなら、十分(じゅうぶん)(わり)()うだろう?あの(とき)(わたし)()けに()ることにした」


白凝冰(はくぎょうひょう)素手医师(そしゅいし)(もと)(おとず)れ、直感(ちょっかん)(したが)い、(ひと)つの危険(きけん)(おか)した——(かれ)素手医师(そしゅいし)概略(がいりゃく)真実(しんじつ)()()けたのだ。


素手医师(そしゅいし)(かれ)境遇(きょうぐう)(ふか)同情(どうじょう)し、全力(ぜんりょく)()げて方源(ほうげん)()()から(のが)れるよう(たす)けることを決意(けつい)した。


白凝冰(はくぎょうひょう)彼女(かのじょ)(たず)ねた——()()毒誓(どくせい)()方法(ほうほう)はありますか?と。


素手医师(そしゅいし)(こた)えた——彼女(かのじょ)毒誓(どくせい)()すことはできないが、毒誓(どくせい)束縛(そくばく)から(のが)れる方法(ほうほう)(ひと)つある、と。


彼女(かのじょ)回想(かいそう)しながら()った——(むかし)年若(としわか)無知(むち)だった彼女(かのじょ)同門(どうもん)师弟(してい)(だま)され、毒誓蛊(どくせいこ)使(つか)って「(けっ)して相手(あいて)裏切(うらぎ)らない」という情誓(じょうせい)()てた。(のち)毒誓(どくせい)から(のが)れるため、彼女(かのじょ)はこの方法(ほうほう)(もち)いたのだ、と。


白凝冰(はくぎょうひょう)即座(そくざ)()()めた:「いったいどんな方法(ほうほう)なんだ?」


素手医师(そしゅいし)表情(ひょうじょう)(けん)しくして、(ひと)つの言葉(ことば)(はっ)した——


()()()いて(のち)(せい)く」


毒誓蛊(どくせいこ)一度(いちど)発動(はつどう)すると、(ちか)いを(やぶ)った(もの)()(いた)らせる。素手医师(そしゅいし)治療(ちりょう)蛊師(こし)であり、解決策(かいけつさく)意図的(いとてき)毒誓(どくせい)発動(はつどう)させ、蛊師(こし)一度(いちど)()なせて毒誓(どくせい)()し、その()蛊師(こし)蘇生(そせい)させるというものだった。


「この方法(ほうほう)は、正面(しょうめん)から(ちから)突破(とっぱ)するようなものだ。大多数(だいたすう)治療蛊師(ちりょうこし)は、(おも)()いたとしても実行(じっこう)できない。(わたし)特殊(とくしゅ)師匠(ししょう)(おし)えがあったからこそ、(なん)とか可能(かのう)なのだ。それでも(なお)失敗(しっぱい)する可能性(かのうせい)は三分の(さんぶんのいち)ある。一度(いちど)失敗(しっぱい)すれば、(すなわ)()だ。()(かんが)えなさい」素手医师(そしゅいし)最後(さいご)警告(けいこく)した。


白凝冰(はくぎょうひょう)即座(そくざ)にこの方法(ほうほう)採用(さいよう)することを決断(けつだん)した。


素手医师(そしゅいし)助力(じょりょく)のもと、(かれ)幸運(こううん)にも毒誓蛊(どくせいこ)束縛(そくばく)から(のが)れることができた。


毒誓蛊(どくせいこ)制約(せいやく)がなくなった白凝冰(はくぎょうひょう)は、(のち)(ひそ)かに鉄家(てつけ)連絡(れんらく)()り、鉄若男(てつじゃくなん)(はじ)めて全て(すべて)の真実(しんじつ)()った。


(なん)彼女(かのじょ)面前(めんぜん)にいるのは方源(ほうげん)であり、方正(ほうせい)ではないのだ。


同時(どうじ)に、青茅山(せいぼうざん)()こった出来事(できごと)(あき)らかになった。


方源(ほうげん)対処(たいしょ)するため、白凝冰(はくぎょうひょう)鉄若男(てつじゃくなん)秘密(ひみ)協力(きょうりょく)開始(かいし)した。


「私たちは以前(いぜん)鉄櫃蛊(てっきこ)化気蛊(かきこ)会場(かいじょう)(もう)け、其処(そこ)自爆(じばく)芝居(しばい)上演(じょうえん)するよう仕組(しく)んだが、結果(けっか)として(きみ)救援(きゅうえん)(あらわ)れなかった。仕方(しかた)なく(わたし)配下(はいか)(ひき)いて三叉山(さんさざん)()かい、(あらた)めて計画(けいかく)()てるしかなかった」鉄若男(てつじゃくなん)(かた)った。


当初(とうしょ)白凝冰(はくぎょうひょう)鉄家四老(てつかしろう)多日(たじつ)(わた)って包囲(ほうい)されていたのは、表向(おもてむ)きには白凝冰(はくぎょうひょう)伝承(でんしょう)鉄家(てつけ)蛊師(こし)斬殺(ざんさつ)したための報復(ほうふく)だったが、実際(じっさい)には方源(ほうげん)(ねら)った陰謀(いんぼう)だった。


その()出来事(できごと)は、方源(ほうげん)(ひと)りで七人(ななにん)(たたか)い、鉄家(てつけ)小隊(しょうたい)殲滅(せんめつ)し、最終的(さいしゅうてき)鉄慕白(てつぼはく)登場(とうじょう)させたことである。


鉄若男(てつじゃくなん)鉄慕白(てつぼはく)指導(しどう)()けながら、修行(しゅぎょう)(はげ)むと同時(どうじ)に、白凝冰(はくぎょうひょう)からの連絡(れんらく)辛抱強(しんぼうづよ)()っていた。これも、彼女(かのじょ)方源(ほうげん)(きわ)めて(にく)んでいながら、(みずか)搜索(そうさ)しなかった理由(りゆう)(ひと)つである。


しかしその()方源(ほうげん)()かず()ばずだったが、一度(いちど)(うご)くと(おどろ)くべき活躍(かつやく)()せ、三王(さんおう)伝承(でんしょう)(はい)ると、局面(きょくめん)牢牢(ろうろう)手中(しゅちゅう)(おさ)めた。


鉄慕白(てつぼはく)()は、白凝冰(はくぎょうひょう)沈黙(ちんもく)(さら)なる潜伏(せんぷく)(えら)ばせた。(かれ)方源(ほうげん)信頼(しんらい)利用(りよう)し、犬群(いぬむれ)指揮(しき)した。


地霊(ちれい)()んだことで、(かれ)はもはや戦場(せんじょう)全体(ぜんたい)俯瞰(ふかん)できなくなり、戦場(せんじょう)での圧力(あつりょく)(ふたた)()えた。しかし同時(どうじ)に、地霊(ちれい)監視(かんし)がなくなったことで、白凝冰(はくぎょうひょう)全身(ぜんしん)(かる)くなるのを(かん)じた。


(かれ)(なお)安心(あんしん)できず、方源(ほうげん)(ため)すため、故意(こい)配置(はいち)()えて炎軍(えんぐん)(なか)()れた。


()たして(かれ)(おも)った(とお)り、風天語(ふうてんご)()()され、これは地霊(ちれい)(たし)かに()んだことを証明(しょうめい)した。


白凝冰(はくぎょうひょう)心中(しんちゅう)(ひそ)かに(よろこ)び、(ふたた)配置(はいち)()えて、鉄若男(てつじゃくなん)鉄家四老(てつかしろう)(なか)()れた。


なぜ鉄若男(てつじゃくなん)()(さき)一人(ひとり)大殿(だいでん)(とう)したのか、その理由(りゆう)もここにある。


方源(ほうげん)素直(すなお)投降(とうこう)することを(すす)める。(いま)(そと)では()鉄家(てつけ)奴道大師(ぬどうだいし)である鉄白棋(てつはくき)犬群(いぬむれ)統率(とうそつ)しており、群雄(ぐんゆう)()(あし)()ない。大殿(だいでん)(そと)では鉄家四老(てつかしろう)鉄櫃蛊(てっきこ)化気蛊(かきこ)使用(しよう)して空間(くうかん)封鎖(ふうさ)しており、(だれ)潜入(せんにゅう)できない。投降(とうこう)することだけが、お(まえ)唯一(ゆいいつ)活路(かつろ)だ」


鉄若男(てつじゃくなん)(ある)()りながら、第二空窍蛊(だいにくうこうこ)()()り、(かれ)運命(うんめい)宣告(せんこく)した。


方源(ほうげん)沈黙(ちんもく)した。










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