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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔子出山
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第百八十二節:続殺

「ありえない! どうしてこんなに大量(たいりょう)犬獣(けんじゅう)(あやつ)れる!?」雲落天(うんらくてん)(さけ)び、(ゆび)(ふる)わせながら白凝冰(はくぎょうひょう)指差(ゆびさ)した——その(かお)幽霊(ゆうれい)()たかのように(ゆが)んでいた。


白凝冰(はくぎょうひょう)を取り()犬獣(けんじゅう)(かず)は、雲落天(うんらくてん)想像(そうぞう)限界(げんかい)(かろ)()えていた。


「まだ何関(なんかん)()だというのか!? 五转蛊師(ごてんこし)であっても、これほどの軍勢(ぐんぜい)()てるはずがない!!」雲落天(うんらくてん)怒号(どごう)恐怖(きょうふ)()()した。


「お(まえ)裏技(うらわざ)(つか)んだに(ちが)いない——不正(ふせい)(はたら)いたのだ! この卑劣(ひれつ)()(じん)め!」


雲落天(うんらくてん)完全(かんぜん)正体(しょうたい)(うし)ない——もはや雲家(うんけ)(わか)族長(ぞくちょう)としての威厳(いげん)微塵(みじん)もなかった。


白凝冰(はくぎょうひょう)(かろ)(いき)()いた——雲落天(うんらくてん)()うことは(まと)()ている、まさに核心(かくしん)()いていた。


その(とお)り、彼女(かのじょ)裏技(うらわざ)使(つか)っていた。それも福地(ふくち)地霊(ちれい)手助(てだす)けするという、前代未聞(ぜんだいみもん)不正(ふせい)だ。


地霊(ちれい)指南(しなん)()けて犬王伝承(けんおうでんしょう)踏破(とうは)するのは、野原(のはら)散歩(さんぽ)するように(かろ)やかだった——かつて(ひと)りで苦闘(くとう)した日々(ひび)とは雲泥(うんでい)()だ。


不正(ふせい)感覚(かんかく)は、この(うえ)なく素晴(すば)らしい!これが卑劣(ひれつ)だと()われるなら、もっと卑劣(ひれつ)になりたいものだ、呵々(かか)」


白凝冰(はくぎょうひょう)(こころ)の中で(かん)()りながら、(しず)かに()()った。


ワンワンワン……


無数(むすう)犬獣(けんじゅう)が、彼女(かのじょ)命令(めいれい)()け、(うしお)のように()()った。


雲落天(うんらくてん)視界(しかい)は、(やま)野原(のはら)()()くす(いぬ)大群(たいぐん)(おお)われ、その圧倒的(あっとうてき)(いきお)いで(かれ)(おそ)()かる!


(かれ)()()いしばった:「白凝冰(はくぎょうひょう)調子(ちょうし)()るなよ。()()たら、お(まえ)不正(ふせい)大衆(たいしゅう)暴露(ばくろ)してやる!この重大(じゅうだい)秘密(ひみつ)は、(だれ)もが渇望(かつぼう)するだろう——(とく)五转蛊師(ごてんこし)どもがな!ははは、貴様(きさま)はもう()わりだ!」


()()えると、雲落天(うんらくてん)令牌(れいはい)を取り(とりだ)し、即座(そくざ)使用(しよう)した。


しかし、令牌(れいはい)微動(びどう)だにしなかった。


「は?」(かれ)呆然(ぼうぜん)とし、(ふたた)令牌(れいはい)仙元(せんげん)(そそ)いだ。


「どうした!? なぜ()かない!? 前回(ぜんかい)瞬時(またた)くに伝送(でんそう)できたのに!」()(およ)ぎ、不吉(ふきつ)予感(よかん)(むね)(はし)った。顔色(かおいろ)蒼白(そうはく)になった(かれ)は、(ふところ)からもう一枚(いちまい)新品同様(しんぴんどうよう)令牌(れいはい)を取り(とりだ)した——雲家(うんけ)(わか)(さま)として、保命(ほめい)令牌(れいはい)二枚(にまい)()っていたのだ。


だが、それも無駄(むだ)だった——令牌(れいはい)完全(かんぜん)無力化(むりょくか)されていた。


雲落天(うんらくてん)()()き、()(なか)令牌(れいはい)()()るように()つめ、(ひたい)(ひや)(あせ)()かんだ。


白凝冰(はくぎょうひょう)犬獣(けんじゅう)大軍(たいぐん)は、(すで)(かれ)包囲(ほうい)し、(かれ)犬獣(けんじゅう)(ほふ)(はじ)めていた。


「なぜだ!? (はや)(わたし)(そと)()せ!」(いき)(あら)くなり、(くる)ったように令牌(れいはい)()るったが、(なん)反応(はんのう)もない。


「あああ——!」絶叫(ぜっきょう)()れた——端麗(たんれい)(かお)恐怖(きょうふ)(ゆが)み、(みだ)れた(かみ)()()()(いか)れる牡牛(おうし)(ごと)様相(ようそう)だ。


「お(まえ)だ……お(まえ)仕業(しわざ)だろ!? 間違(まちが)いない!令牌(れいはい)無効(むこう)にするとは、はあ、見事(みごと)手口(てぐち)だ。だが(かんが)(なお)せ——()(はい)雲家(うんけ)(わか)(さま)だ。(ころ)せば、雲家(うんけ)全体(ぜんたい)(てき)となるぞ!」


雲落天(うんらくてん)(われ)(かえ)り、白凝冰(はくぎょうひょう)()かって怒鳴(どな)った。


雲家(うんけ)(わか)(さま)としての(ほこ)りが、(かれ)(ささ)えていた——(ひざまず)いて命乞(いのちご)いすることはなく、口調(くちょう)(かえ)って強硬(きょうこう)になった。


だが、この強硬(きょうこう)態度(たいど)も、白凝冰(はくぎょうひょう)には(まった)()かなかった。


鉄家(てつけ)すら(おそ)れぬ(わたし)が、()るに()らない雲家(うんけ)(おそ)ろうか? (わら)わせるな」白凝冰(はくぎょうひょう)(あざけ)るように(わら)った。


場内(じょうない)雲落天(うんらくてん)()(りつ)無援(むえん)となっていた——()(もと)犬獣(けんじゅう)()()げる値打(ねう)ちもなく、(すで)(ほふ)()くされていた。


白凝冰(はくぎょうひょう)(こころ)(うち)一動(いちどう)するや、(もっと)(ちか)くの一頭(いっとう)犬獣(けんじゅう)が「ガウッ!」と()え、雲落天(うんらくてん)(おそ)()かった。


雲落天(うんらくてん)()物狂(ものぐる)いで抵抗(ていこう)したが、強靭(きょうじん)犬獣(けんじゅう)(ちから)には(かな)わなかった。


雲落天(うんらくてん)喉笛(のどぶえ)は、犬獣(けんじゅう)()(やぶ)られた——鮮血(せんけつ)()()し、地面(じめん)(あか)()めた。


周囲(しゅうい)大群(たいぐん)犬獣(けんじゅう)は、(うずくま)り、()ややかに見物(けんぶつ)していた。


(のろ)うぞ……お(まえ)も、(かなら)ずや無惨(むざん)()()げる!」雲落天(うんらくてん)憎悪(ぞうお)(ゆが)んだ(こえ)(さけ)び、息絶(いきた)えた。


白凝冰(はくぎょうひょう)(つめ)たく(くび)()り、(ちか)づいて、雲落天(うんらくてん)()収奪(しゅうだつ)した。


雲道(うんどう)四转蛊(してんこ)は、いずれも()りすぐりの精品(せいひん)犬王伝承(けんおうでんしょう)()奴道蛊(ぬどうこ)も、白凝冰(はくぎょうひょう)戦力(せんりょく)(おお)いに増強(ぞうきょう)した。


雲落天(うんらくてん)屍体(したい)は、地霊(ちれい)()方源(ほうげん)のもとへ転送(てんそう)された。


方源(ほうげん)王逍(おうしょう)()みつけ、巫山(ふざん)情報(じょうほう)()()めていた。


王逍(おうしょう)は、巫山(ふざん)支配者(しはいしゃ)五转高階(ごてんこうかい)蛊師(こし)——まさに()ける土地神(とちがみ)だ。名実共(めいじつとも)(そな)えた一方(いっぽう)豪傑(ごうけつ)である。


外界(がいかい)であれば、八十(はちじゅう)方源(ほうげん)(たば)ねても、王逍(おうしょう)(かな)わない。だがここでは、方源(ほうげん)(かれ)(たお)すのは、造作(ぞうさ)もなく(てのひら)(ひるがえ)すように容易(ようい)だった。


王逍(おうしょう)(いか)(くる)っていた——方源(ほうげん)()みつけられ、(かお)地面(じめん)()し付けられ、(どろ)()らっている。


堂堂(どうどう)たる五转蛊師(ごてんこし)巫山(ふざん)(ぬし)にとって、これほどの屈辱(くつじょく)があろうか!


巫山(ふざん)への(みち)()りたい? はあ、(むな)しい(ゆめ)()るな! (ころ)すなら(ころ)せ——だが(ころ)した(あと)(ただ)しい(みち)永遠(えいえん)(やみ)(ほうむ)られるぞ!」


王逍(おうしょう)嘲笑(あざわら)いながら、(くる)ったように(あば)れた。だが方源(ほうげん)(ちから)(みち)()使(つか)える——力比(ちからくら)べでは、王逍(おうしょう)()()たない。


抵抗(ていこう)(つづ)けた(のち)(かれ)息切(いきぎ)れし、疲労困憊(ひろうこんぱい)した。それでも、方源(ほうげん)(かれ)(かお)()()ける(あし)は、(いわ)のように微動(びどう)だにしない。


巫山(ふざん)は、南疆(なんきょう)十万大山(じゅうまんたいざん)(なか)でも、名高(なだか)(やま)だ。


その(やま)虚無(きょむ)(ごと)く、(きり)(かく)れている。(きり)(なか)には無数(むすう)小径(こみち)(はし)るが、(ただ)しい(みち)一筋(ひとすじ)しかない。


王逍(おうしょう)はその(みち)()っていた——巫山(ふざん)支配(しはい)し、(やま)資源(しげん)独占(どくせん)したのだ。


青茅山(せいぼうざん)巫山(ふざん)のような名山(めいざん)には、(すく)なくとも三、四本(さんよんほん)元泉(げんせん)()く。(くわ)えて、膨大(ぼうだい)野獣(やじゅう)野生(やせい)()多種多様(たしゅたよう)資源(しげん)存在(そんざい)する——中規模(ちゅうきぼ)家族(かぞく)を三、四軒(さんよんけん)(やしな)えるほどだ。


だが巫山(ふざん)では、すべてが王逍(おうしょう)一人(ひとり)のものだった。


巫山(ふざん)天然(てんねん)要害(ようがい)だ——(まも)(やす)く、正道教(せいどうきょう)蛊師(こし)何百人(なんびゃくにん)(あつ)まろうと()()げられない。王逍(おうしょう)はこの()拠点(きょてん)に、(おう)のように()()った。もし()()()れば、五转突破後(ごてんとっぱご)資源(しげん)(こま)ることはない」方源(ほうげん)(こころ)(きざ)んだ。


巫山(ふざん)王逍(おうしょう)機縁(きえん)だった——方源(ほうげん)(つよ)(ねら)っていた。だが王逍(おうしょう)(くち)()らない——(はな)せば(かなら)(ころ)されると()っている。沈黙(ちんもく)こそが、一縷(いちる)(のぞ)みなのだ。


ドスン


その(とき)(かろ)やかな(おと)(とも)に、雲落天(うんらくてん)死体(したい)地霊(ちれい)転送(てんそう)されて(あらわ)れた。


方源(ほうげん)王逍(おうしょう)()()ばすと、屍体(したい)(かたわ)らに(ある)()り、獣力胎盤蛊(じゅうりょくたいばんこ)を取り(とりだ)した。


水晶(すいしょう)(ごと)胎盤(たいばん)(うつ)ろな空窍(くうきょう)()れると、雲落天(うんらくてん)屍体(したい)(かす)かに(ふる)え、最後(さいご)真元(しんげん)()()われた。


(かれ)では…… 雲家(うんけ)(わか)(さま)!?」王逍(おうしょう)はその(かお)(みと)め、方源(ほうげん)(おこな)いに戦慄(せんりつ)した——心臓(しんぞう)氷塊(ひょうかい)()わるようだった。


この(おとこ)は、(ひと)(ころ)して()()っている!


「この()空窍(くうきょう)()らうのか……不味(まず)い、()空窍(くうきょう)雲落天(うんらくてん)のよりも価値(かち)がある」獣力胎盤蛊(じゅうりょくたいばんこ)は、(なめ)らかで精巧(せいこう)陶磁器(とうじき)のようになっていたが、王逍(おうしょう)()には、(あや)しく危険(きけん)(きわ)まりないものに(うつ)った。


方源(ほうげん)(ちか)づくのを()て、王逍(おうしょう)(あせ)って(さけ)んだ:「()て! ()て! (はな)()おう!(ただ)しい(みち)(おし)えると約束(やくそく)する——だが、()(いのち)保証(ほしょう)せよ!毒誓蛊(どくせいこ)所持(しょじ)している……」


だが方源(ほうげん)殺意(さつい)はますます()した——(たし)かに「約束破(やくそくやぶ)()」の秘方(ひほう)()ってはいたが、それを()時間(じかん)などない。(いま)(かれ)に、悠悠自適(ゆうゆうじてき)()()っている余裕(よゆう)などあるはずがない!


方源(ほうげん)蛊師(こし)たちを(ほふ)(たび)に、仙元(せんげん)(はげ)しく消耗(しょうもう)し、福地(ふくち)加速的(かそくてき)衰弱(すいじゃく)していった。


時間(じかん)()つほど、地霊(ちれい)(ちから)(よわ)まり、第二空窍蛊(だいに くうきょうこ)錬成(れんせい)()てられる仙元(せんげん)()一方(いっぽう)だ。


同時(どうじ)に、福地(ふくち)(ない)時間(じかん)(なが)れは外界(がいかい)三倍(さんばい)——方源(ほうげん)春秋蝉(しゅんじゅうせみ)脅威(きょうい)()すばかりだ。


方源(ほうげん)はこれまでに数多(あまた)蛊師(こし)(ころ)し、仙元(せんげん)二分(にぶん)(ちか)消耗(しょうもう)した——当初(とうしょ)予算(よさん)大半(たいはん)(つい)やされた。福地(ふくち)衰弱(すいじゃく)加速(かそく)し、警戒心(けいかいしん)(つよ)(もの)なら、(すで)不穏(ふおん)気配(けはい)察知(さっち)しているだろう。


方源(ほうげん)最大(さいだい)優位(ゆうい)は、先手(せんて)()ったことだ。時間(じかん)()()ばせば、優位(ゆうい)(うし)われる。


第二空窍蛊(だいに くうきょうこ)(くら)べれば、巫山(ふざん)利益(りえき)(おお)きいが、代替(だいたい)()かないわけではない。


()え——巫山(ふざん)への(ただ)しい(みち)はどれだ?」方源(ほうげん)(あし)(かみなり)のように()()ろされ、王逍(おうしょう)右手首(みぎてくび)(くだ)けた——(ほね)(きし)(おと)(ひび)いた。


(たす)けてくれれば、(おし)える!」王逍(おうしょう)(いた)みに()えた。


強情(ごうじょう)だな」方源(ほうげん)(あし)(ふたた)(ひらめ)いた——今度(こんど)左膝(ひだりひざ)粉砕(ふんさい)され、甲高(かんだか)(ほね)()れる(おと)がした。


王逍(おうしょう)全身(ぜんしん)(ふる)わせ、()(あせ)(たき)のように(なが)れた。()()いしばり、方源(ほうげん)憎悪(ぞうお)()える()(にら)みつけたが、(くち)(つぐ)んだ。


方源(ほうげん)沈黙(ちんもく)した——()いれば()うと(おも)うか? 王逍(おうしょう)はそんな(おとこ)ではない。


(かれ)(いち)(だい)梟雄(きょうゆう)だ!


陰険(いんけん)残忍(ざんにん)(てき)には容赦(ようしゃ)なく、(みずか)らにも苛烈(かれつ)だ。


(かれ)(かんが)()した「氷水(ひょうすい)寝台(しんだい)」——三時間(さんじかん)()れば、自動的(じどうてき)氷水(こおりみず)(そう)(しず)仕組(しく)みだ。


王逍(おうしょう)毎日(まいにち)、この寝台(しんだい)三時間(さんじかん)だけ(ねむ)った。(おのれ)鞭打(むちう)ち、寝食(しんしょく)(けず)って修行(しゅぎょう)(はげ)んだ。


元々(もともと)の資質(ししつ)(たか)くなかった——白凝冰(はくぎょうひょう)鉄慕白(てつぼはく)とは(くら)べものにならない。だが、()(にじ)努力(どりょく)で、一歩一歩(いっぽいっぽ)()()がり、南疆(なんきょう)()(とどろ)かせた——(いま)(だれ)(かろ)んじられない魔道(まとう)大高手(だいこうしゅ)だ。


方源(ほうげん)前世(ぜんせ)記憶(きおく)では、王逍(おうしょう)後年(こうねん)義天山(ぎてんざん)()わり、数多(あまた)正道(せいどう)(たか)()(ほふ)り、凶威(きょうい)(ふる)った——一時(いちじ)群魔(ぐんま)(かしら)()(うば)おうとすらした。


そんな人物(じんぶつ)(てき)(まわ)すのは、方源(ほうげん)にとっても(おも)圧力(あつりょく)だ。


王逍(おうしょう)(ころ)せば、義天山大戦(ぎてんざんたいせん)での魔道(まとう)(がわ)戦力(せんりょく)(けず)ることになる。だが、(かれ)()かしておくことはできない——(ころ)すしかない。


()もなく()()る——お(まえ)襲撃(しゅうげき)御免(ごめん)だ」方源(ほうげん)(いき)()き、()()ろした。


()収奪(しゅうだつ)空窍(くうきょう)吸収(きゅうしゅう)——この一連(いちれん)(なが)れは、(いま)方源(ほうげん)()(きざ)まれている。


雲落天(うんらくてん)王逍(おうしょう)空窍(くうきょう)吸収(きゅうしゅう)し、獣力胎盤蛊(じゅうりょくたいばんこ)資質(ししつ)八割三分(はちわりさんぶ)(たっ)した。だが仙元(せんげん)消耗(しょうもう)二分(にぶん)()え、逼迫(ひっぱく)している。


不味(まず)い……仙元(せんげん)消耗(しょうもう)予想(よそう)上回(うわまわ)った。この福地(ふくち)()いぼれ()ぎている——上古(じょうこ)から存続(そんぞく)するなど、奇跡(きせき)としか()(よう)がない」


方源(ほうげん)表情(ひょうじょう)(けわ)しくなった——現実(げんじつ)計算(けいさん)(くる)いを(しょう)じていた。




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