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蛊真人  作者: 魏臣栋
魔子出山
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第百七十三節:五転大戦

三叉山(さんさざん)頂上(ちょうじょう)風雲(ふううん)激変(げきへん)(つづ)けていた。


鉄慕白(てつぼはく)三叉山(さんさざん)制圧(せいあつ)してから半年余(はんとしあま)り、(つい)魔道(まとう)因縁(いんねん)(てき)(あらわ)れた。だが(おな)五转巅峰(ごてんてんぽう)巫鬼(ふき)でさえ、後発(こうはつ)鉄慕白(てつぼはく)(かな)わなかった。


そして戦局(せんきょく)は、(だれ)予想(よそう)しなかった方向(ほうこう)へと(すす)む。


(おな)じく五转巅峰(ごてんてんぽう)骷魔(こま)突如(とつじょ)(あらわ)れ、一対一(いったいいち)構図(こうず)を、二人(ふたり)魔道(まとう)五转(ごてん)鉄慕白(てつぼはく)一人(ひとり)挟撃(きょうげき)する図式(ずしき)へと()えたのだった!


正道(せいどう)(もの)たちは、魔道(まとう)卑劣(ひれつ)恥知(はじし)らずな行為(こうい)(ののし)り、一方(いっぽう)魔道(まとう)(もの)たちは三叉山(さんさざん)()()せ、(すべ)てが歓喜(かんき)()()っていた。


(まん)()える(ひとみ)が、(くる)おしいほど(てん)(あお)いでいた。


五转巅峰(ごてんてんぽう)蛊師(こし)同士(どうし)対決(たいけつ)は、(もと)より(きわ)めて(まれ)だが、ましてや三人(さんにん)五转巅峰(ごてんてんぽう)(あらそ)姿(すがた)など、前代未聞(ぜんだいみもん)光景(こうけい)だった。


鉄慕白(てつぼはく)巫鬼(ふき)圧倒(あっとう)できたが、二人(ふたり)同時(どうじ)相手(あいて)にするのは、(かれ)能力(のうりょく)()えていた。しかし巫鬼(ふき)骷魔(こま)(とも)魔道(まとう)蛊師(こし)——協力(きょうりょく)しつつも(たが)いに警戒(けいかい)()っていた。


こうして三者(さんしゃ)は、膠着状態(こうちゃくじょうたい)(たたか)いに(おちい)った。


黒雲(くろくも)(てん)(おお)い、狂風(きょうふう)(うな)(なか)爆音(ばくおん)天地(てんち)()るがし、(みみ)(つんざ)いた。


突如(とつじょ)金色(こんじき)(ひかり)(ほとばし)り、四本(よんほん)(つめ)を持つ(もつ)金龍(きんりゅう)黒雲(くろくも)を引き()き、風雨(ふうう)()()みながら、その咆哮(ほうこう)千里(せんり)(ひび)(わた)った。


「ふん! たかが四转(してん)金龍蛊(きんりゅうこ)ごときが、よくもまあ()(もの)にできるものだな?」骷魔(こま)(あざけ)るように咆吼(ほうこう)した——「この一爪(いっそう)で引き()いてくれよう!」


(こえ)余韻(よいん)()えやらぬ(うち)に、(すさ)まじい爆音(ばくおん)(とどろ)いた。金龍(きんりゅう)悲痛(ひつう)悲鳴(ひめい)()げ、(たか)(てん)から墜落(ついらく)し、()(たお)()した。


金龍(きんりゅう)墜落(ついらく)しようとしたその(とき)突然(とつぜん)金色(こんじき)旋風(せんぷう)()()りてきた。


四爪(よんそう)金龍(きんりゅう)はこの(かぜ)(つつ)まれると、(おも)(きず)瞬時(しゅんじ)()え、昂然(こうぜん)(あたま)(もた)げて咆哮(ほうこう)し、(ふたた)(てん)()()がった。


「これは四转(してん)金風爽涼(きんぷうそうりょう)こだ。治療効果(ちりょうこうか)絶大(ぜつだい)で、五转(ごてん)()にも匹敵(ひってき)する!」観戦(かんせん)していた李閑(りかん)()(ほそ)め、この金色(こんじき)旋風(せんぷう)識別(しきべつ)した。


(あま)()るな!」巫鬼(ふき)突然(とつぜん)「カーッ!」と異様(いよう)(さけ)(ごえ)(はっ)した。


その(こえ)(きわ)めて耳障(みみざわ)りで、まるで(からす)()(ごえ)のようだった——観戦(かんせん)していた正道(せいどう)魔道(まとう)(もの)たちは(すべ)目眩(めまい)(おぼ)え、()()(もよお)した。


その怪叫(かいきょう)同時(どうじ)に、漆黒(しっこく)(ひか)光輪(こうりん)()(そそ)ぎ、四爪金龍(よんそうきんりゅう)(からだ)(はげ)しく()()けた。


金龍(きんりゅう)瞬時(しゅんじ)()()れず、爆発(ばくはつ)四散(しさん)した。


その瞬間(しゅんかん)、まばゆい爆閃光(ばくせんこう)(はし)り、あたかも小さな太陽(たいよう)(あらわ)れたかのようだった——観戦者(かんせんしゃ)たちは全員(ぜんいん)(おも)わず()()じた。


爆音(ばくおん)(みみ)鼓膜(こまく)(やぶ)らんばかりの(とどろ)きを(ひび)かせた。


そして強烈(きょうれつ)風圧(ふうあつ)渦巻(うずま)き、四方八方(しほうはっぽう)へと(おそ)()かった。無数(むすう)樹木(じゅもく)(いわ)()()ばされ、数多(あまた)蛊師(こし)(またた)()に生き(いきう)めにされた。


狂風(きょうふう)(てん)(さか)()き、ついに(てん)(おお)黒雲(くろくも)さえも()()らした。


観戦者(かんせんしゃ)たちは(しばら)くして正気(しょうき)()(もど)すと、恐怖(きょうふ)(ふる)えながら後退(こうたい)しつつ、(そら)見上(みあ)げた。


(てん)には、(みっ)つの人影(ひとかげ)対峙(たいじ)していた!


鉄慕白(てつぼはく)金色(こんじき)鎖鎧(くさりよろい)(まと)っている——四转(してん)金縷衣蛊(きんるいこ)による、絶大(ぜつだい)防御(ぼうぎょ)(よろい)だ。全身(ぜんしん)には(さら)金色(こんじき)(かすみ)(まと)わり、四转(してん)金霞蛊(きんかこ)による飛行能力(ひこうのうりょく)(しめ)していた。


一方(いっぽう)巫鬼(ふき)は、一輪(いちりん)黒雲(くろくも)()(だい)とし、口元(くちもと)(まえ)異様(いよう)突出(とっしゅつ)し、(くろ)(とり)(くちばし)形作(かたちづく)っていた。


そして骷魔(こま)は、背中(せなか)(ほね)(つばさ)(ゆる)やかに(ふる)わせ、全身(ぜんしん)(ほね)甲冑(かっちゅう)(つつ)まれている。(ひじ)(ひざ)(かた)などには、(いろ)とりどりの(するど)骨棘(こつきょく)()()し、一見(いっけん)して、禍々(まがまが)しい人型(ひとがた)針鼠(はりねずみ)のようだった。


この対峙(たいじ)は、わずか数息(すうそく)(あいだ)しか(つづ)かなかった。


三人(さんにん)同時(どうじ)(うご)いた——その(はや)さは電光石火(でんこうせっか)(ごと)し。


(そら)には、金色(こんじき)(かすみ)虚空(こくう)()()き、(つるぎ)(ごと)(するど)飛翔(ひしょう)する。漆黒(しっこく)(ひかり)()()ね、(うご)いたり()まったり、狡猾(こうかつ)にうごめく。(いろ)とりどりの(おび)乱暴(らんぼう)突進(とっしん)し、最も野蛮(やばん)(あば)(まわ)る。


普通(ふつう)肉眼(にくがん)では、もはや三人(さんにん)(たたか)いの詳細(しょうさい)()えなかった。大多数(だいたすう)(もの)にできるのは、(みみ)(つんざ)爆音(ばくおん)()()なく(ひび)(つづ)けるのを()くことだけだった。


突然(とつぜん)(かたな)のような金色(こんじき)(ひかり)山腹(さんぷく)一閃(いっせん)した。


瞬時(しゅんじ)岩肌(いわはだ)(くだ)()り、(はば)二丈(にじょう)(なが)十数丈(じゅうすうじょう)(みぞ)出現(しゅつげん)した。


偶然(ぐうぜん)(ちか)くに()っていた観戦者(かんせんしゃ)たちは、()(きざ)まれて肉塊(にくかい)()(うみ)()した。


突如(とつじょ)雷鳴(らいめい)のような(からす)()(ごえ)(とどろ)いた——数百人(すうひゃくにん)不運(ふうん)蛊師(こし)たちの(あたま)が次々(つぎつぎ)と爆発(ばくはつ)した。


()りに()れては、(ほね)(とげ)(あめ)のように()(そそ)いだ。


数多(あまた)蛊師(こし)()()れず、骨棘(こつきょく)(つらぬ)かれて地面(じめん)(くぎ)づけにされ、(いき)()()められた。


(たたか)いは修羅場(しゅらば)()し、三者(さんしゃ)はもはや(ちから)制御(せいぎょ)できなくなっていた。


五转巅峰(ごてんてんぽう)蛊師(こし)同士(どうし)(たたか)いの余波(よは)すら、我々(われわれ)には()えられない……!」


(おそ)ろしすぎる!(はや)()げよう!このまま()ていたら、(いのち)()とすかもしれない!」


観戦者(かんせんしゃ)たちは(たましい)(ふる)えるほどの恐怖(きょうふ)()られ、三叉山(さんさざん)から雪崩(なだ)れを()って()()した。


李閑(りかん)狐魅児(こびじ)といった実力者(じつりょくしゃ)でさえ、もはや(とど)まることはできなかった。


三叉山(さんさざん)(のこ)ったのは、易火(いか)孔日天(こうじってん)龍青天(りゅうせいてん)翼冲(よくちゅう)武神通(ぶしんつう)——四转巅峰(してんてんぽう)強者(きょうしゃ)たちだけだった。


しかし(かれ)らも顔面(がんめん)硬直(こうちょく)し、神経(しんけい)弓弦(きゅうげん)()()めたように緊張(きんちょう)していた。わずかでも危険(きけん)(かん)じれば、即座(そくざ)撤退(てったい)決込(けっこ)覚悟(かくご)でいた。


まもなく、これらの四转巅峰(してんてんぽう)蛊師(こし)たちも(とど)まり(つづ)けることはできなくなった。


というのも、三人(さんにん)五转巅峰(ごてんてんぽう)蛊師(こし)が次々(つぎつぎ)に五转(ごてん)蛊虫(こちゅう)使(つか)(はじ)めたからだ。


鉄慕白(てつぼはく)点金蛊(てんきんこ)()()り、山石(やまいし)草木(そうもく)も、(とり)(さかな)も、()られれば即座(そくざ)金像(きんぞう)()し、生気(せいき)完全(かんぜん)()たれた。


骷魔(こま)松骨蛊(しょうこつこ)は、半径(はんけい)五十里(ごじゅうり)(ない)のすべての(ほね)瞬時(しゅんじ)軟化(なんか)させ、ついには骨泥(こつでい)へと()えた。


そして巫鬼(ふき)烏七蛊(うしちこ)は、黒気(こっき)(はな)ち、汚染(おせん)されれば六转(ろくてん)未満(みまん)蛊虫(こちゅう)は、程度(ていど)()はあれ、(かなら)封禁(ふうきん)された。


この世界(せかい)では、蛊虫(こちゅう)転数(てんすう)(たか)ければ(たか)いほど、強力(きょうりょく)入手困難(にゅうしゅこんなん)になる。四转(してん)珍品(ちんぴん)()でさえ、購入(こうにゅう)容易(ようい)ではない。五转(ごてん)()市場(しじょう)流通(りゅうつう)することはほぼなく、六转(ろくてん)仙蛊(せんこ)(いた)っては、一匹(いっぴき)一匹(いっぴき)唯一無二(ゆいいつむに)存在(そんざい)だ。


方源(ほうげん)前世(ぜんせ)六转蛊仙(ろくてんこせん)(きょう)(たっ)したが、それでも六转(ろくてん)春秋蝉(しゅんじゅうせみ)一隻(いっせき)融合錬成(ゆうごうれんせい)するのが精一杯(せいいっぱい)だった。大多数(だいたすう)蛊師(こし)にとって、五转蛊(ごてんこ)(すで)(きわ)めて稀少(きしょう)貴重(きちょう)なものだ。


五转蛊師(ごてんこし)同士(どうし)(たたか)いは、結局(けっきょく)各々(おのおの)が()五转蛊(ごてんこ)(つよ)さで()まる。


「これが五转蛊(ごてんこ)威力(いりょく)か……? (おそ)るべきものだ。四转(してん)防御蛊(ぼうぎょこ)では到底(とうてい)(あらが)えず、ましてや三转(さんてん)()など論外(ろんがい)だ……」(はる)(はな)れた一角(いっかく)で、白凝冰(はくぎょうひょう)全神経(ぜんしんけい)集中(しゅうちゅう)して三叉山(さんさざん)戦場(せんじょう)凝視(ぎょうし)していた。(あお)(ひとみ)(おく)に、(おも)(ひかり)()れていた。


彼女(かのじょ)五转蛊師(ごてんこし)(たたか)いを目撃(もくげき)するのは、今回(こんかい)(はじ)めてではなかった。かつて青茅山(せいぼうざん)で、天鶴上人(てんかくしょうにん)古月一代(こげついちだい)対決(たいけつ)()たことがある。


しかし今回(こんかい)三人(さんにん)五转巅峰(ごてんてんぽう)戦闘力(せんとうりょく)(あき)らかに、あの(とき)二人(ふたり)凌駕(りょうが)していた。


その理由(りゆう)は、古月一代(こげついちだい)天鶴上人(てんかくしょうにん)も、寿命(じゅみょう)を様々(さまざま)な方法(ほうほう)()ばしている、()()てた(おい)蛊師(こし)だからだ。


古月一代(こげついちだい)(つね)(ねん)血棺(けっかん)(よこ)たわり、(みずか)らを僵尸(きょうし)()した——もはや(ひと)でも(おに)でもない、(なか)()せる存在(そんざい)だ。


天鶴上人(てんかくしょうにん)状況(じょうきょう)も、()いとは()えなかった。中洲(ちゅうしゅう)出身(しゅっしん)である(かれ)は、南疆(なんきょう)では戦力(せんりょく)一定(いってい)制限(せいげん)()ける(うえ)老衰(ろうすい)(むし)ばまれていた。


白凝冰(はくぎょうひょう)(いま)目撃(もくげき)している三人(さんにん)五转巅峰(ごてんてんぽう)蛊師(こし)は、全員(ぜんいん)最盛期(さいせいき)実力(じつりょく)発揮(はっき)している。三者(さんしゃ)激突(げきとつ)は、彼女(かのじょ)(こころ)(まえ)(れい)のない衝撃(しょうげき)(あた)えた。


「もし(わたし)(かれ)らと(たたか)えば、一瞬(いっしゅん)(やぶ)れるだろう。()げる(すき)さえもない!」(なが)戦況(せんきょう)見守(みまも)(なか)で、白凝冰(はくぎょうひょう)両手(りょうて)無意識(むいしき)(にぎ)りしめ、(みずか)らと鉄慕白(てつぼはく)らとの実力差(じつりょくさ)(ふか)(さと)った。


五转巅峰(ごてんてんぽう)蛊師(こし)は、俗世(ぞくせい)頂点(ちょうてん)()存在(そんざい)だ——蛊師(こし)(なか)帝王(ていおう)とも()える。


特に五转蛊(ごてんこ)使(つか)()った(とき)(しん)戦闘力(せんとうりょく)は、(やま)()えば(やま)(くず)し、(かわ)()えば(かわ)()つ。その絶大(ぜつだい)威力(いりょく)は、(あらが)いようのない絶望感(ぜつぼうかん)(ひと)(いだ)かせる。


「これが(きみ)がずっと()(のぞ)んでいた(おお)しゅうけいというわけか?」白凝冰(はくぎょうひょう)視線(しせん)()(もど)し、(そば)()方源(ほうげん)(なが)めながら、(さと)ったように()った——「鉄慕白(てつぼはく)一人(ひとり)二人(ふたり)相手(あいて)にしている。いずれ力尽(ちからつ)きるだろう。この(たたか)いの(あと)三叉山(さんさざん)勢力図(せいりょくず)天地(てんち)()()(かえ)るほど()わる。魔道(まとう)正道(せいどう)圧倒(あっとう)する——(きみ)は数ヶ(すうかげつ)(まえ)から、この機会(きかい)()っていたんだな?」


方源(ほうげん)は淡々(たんたん)と(そら)見上(みあ)(つづ)け、(かす)かに(くび)()った:「五转蛊(ごてんこ)(きわ)めて(まれ)だ。多くの五转蛊師(ごてんこし)は、一匹(いっぴき)五转蛊(ごてんこ)さえ()たず、四转蛊(してんこ)使(つか)(つづ)けている。だから五转蛊師(ごてんこし)(たたか)いは、()五转蛊(ごてんこ)(しつ)(りょう)()まる」


魔道(まとう)蛊師(こし)資源(しげん)(とぼ)しく、多く(おおく)は(うん)機会(きかい)(たよ)るしかない。骷魔(こま)巫鬼(ふき)()には、せいぜい一二匹(いちにひき)五转蛊(ごてんこ)しかないだろう。だが鉄慕白(てつぼはく)(ちが)う——鉄家(てつけ)という(おお)きな後盾(こうだん)がある。(すく)なくとも三匹(さんびき)五转蛊(ごてんこ)(ゆう)しているはずだ」


白凝冰(はくぎょうひょう)()(ひか)った:「じゃあ、この(たたか)いは鉄慕白(てつぼはく)()つと?」


しかし方源(ほうげん)(ふたた)(くび)()った:「蛊虫(こちゅう)蛊師(こし)の切り(きりふだ)だ。一度(いちど)()かせば、対策(たいさく)()てられる。鉄慕白(てつぼはく)安易(あんい)(すべ)ての()(うち)(さら)すはずがない。この(たたか)いに、勝者(しょうしゃ)敗者(はいしゃ)もないのだ」


白凝冰(はくぎょうひょう)聡明(そうめい)(もの)だった。方源(ほうげん)指摘(してき)で、(またた)く間に(さと)った。


この(たたか)いは、どれほど(はげ)しく()えようとも、(じつ)(たが)いの(さぐ)()いに()ぎない。


鉄慕白(てつぼはく)巫鬼(ふき)骷魔(こま)(なん)のために()たのか?


(たん)なる因縁(いんねん)決着(けっちゃく)のためだけか?


そんなはずがない!


(かれ)らほどの(もの)にとって、最大(さいだい)目標(もくひょう)俗世(ぞくせい)(だっ)し、六转蛊仙(ろくてんこせん)(きょう)(いた)ることであろう——すなわち不老長生(ふろうちょうせい)()()れることだ。


この三人(さんにん)(みな)俗世(ぞくせい)頂点(ちょうてん)()ち、(ぼん)()える存在(そんざい)だ。(かれ)らは(なが)年月(としつき)()て、(おん)(うら)みといった感情(かんじょう)()(まわ)されることはなくなった。一挙手一投足(いっきょしゅいっとうそく)に、(ふか)(おも)いが()められている。


()つの勢力(せいりょく)(たたか)場所(ばしょ)は、どこでも()かったはずだ。それなのに三叉山(さんさざん)(えら)んだ——鉄慕白(てつぼはく)巫鬼(ふき)骷魔(こま)真意(しんい)(あき)らかだ。三王伝承(さんおうでんしょう)こそが目当(めあ)てなのだ」


白凝冰(はくぎょうひょう)(ひとみ)に、思考(しこう)(ひかり)()()なく(はし)る。


三王(さんおう)(みな)五转蛊師(ごてんこし)だった。伝承(でんしょう)(のこ)された五转蛊(ごてんこ)は、一匹(いっぴき)一匹(いっぴき)(かれ)らの実力(じつりょく)飛躍(ひやく)させ()る。目の(まえ)(たから)があるのに、なぜ(いのち)()けの(たたか)いができるだろう? 戦力差(せんりょくさ)圧倒的(あっとうてき)でない(かぎ)り、無駄(むだ)消耗(しょうもう)()けるはずだ。(いま)状況(じょうきょう)()(かぎ)り、勝者(しょうしゃ)()まれない。この(たたか)いは、必然(ひつぜん)として引き()けに()わるだろう」


複雑(ふくざつ)(から)()っていた戦況(せんきょう)が、()(じょ)として(あき)らかになった。


白凝冰(はくぎょうひょう)(おも)わず方源(ほうげん)一瞥(いちべつ)した。


(だれ)もが五转蛊師(ごてんこし)激闘(げきとう)(こころ)(うば)われる(なか)(かれ)だけは相変(あいか)わらず冷徹(れいてつ)だった——まるで他人事(たにんごと)傍観者(ぼうかんしゃ)のように。


しかし本当(ほんとう)他人事(たにんごと)なのか?


白凝冰(はくぎょうひょう)(こころ)(うち)(かし)()った。三王伝承(さんおうでんしょう)への方源(ほうげん)渇望(かつぼう)を、彼女(かのじょ)以上(いじょう)理解(りかい)している(もの)はいない。


それほどの執念(しゅうねん)さえも、(かれ)衝動(しょうどう)(おさ)()んでいる。


このような(てき)を前に、白凝冰(はくぎょうひょう)(こころ)(なまり)のように(おも)かった:「これほどまでに(ふか)城府(じょうふ)…… いったいどうすれば、(かれ)()から(おとこ)(からだ)(もど)れる陽蛊(ようこ)()()れられるというのか?」
















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